【このキャンピングカーが欲しい!】恐るべきこだわりの数々! 理想を追求した究極のバンコン|キャンピングカープラザ東京・ハピリーレジェンド

究極のバンコン。そんな形容句を捧げたくなるのがキャンピングカープラザ東京のニューモデル「ハピリーレジェンド」だ。充実した装備や、長年の経験が生かされた細かい配慮など、見どころは数多い。

一口にバンコンと言っても、簡易的な車中泊仕様車から本格的なキャンピング装備をインストールしたものまでいろいろだ。豪華なモデルとなれば、キャブコンを凌ぐくらい快適な車内を持っているのである。

キャンピングカープラザ東京と言えば、これまで「アネックス」のキャンパーをメインに扱っている“展示場”として認識されることが多かった。言うまでもないが、アネックスのバンコンは非常にデキが良く、しかもセンスがいい。イマドキのシンプルモダンの良さが十分に活かされた車内は、同社ならではとも言える。

一方で、同社はキャブコンをラインナップに持っているため、バンコンで本格派というモデルがなかったのも事実。キャンピングカープラザ東京では、以前よりワイドロングハイラックスをベースにした本格装備のバンコンを本社に提案してきたが、ラインナップのバッティングを考えて、色よい返事はもらえなかったという。

そこで、キャンピングカープラザ東京独自のオリジナルモデルとして完成したのが、『ハピリーレジェンド』だ。

ハピリーレジェンドのフロントビュー
キャンピングカープラザ東京・ハピリーレジェンド(展示車価格:872万5800円)。ベース車はトヨタ・ハイエース スーパーロング。
ハピリーレジェンドのリヤビュー
「華美にあらがう上質さ」がコンセプト。パワースライドドアや寒冷地仕様、ヒーテッドドアミラーも標準装備。

ご覧の通り、2段ベッドとダイネットを中核としたインテリアが特徴だ。敢えて言うなら、OMCの「銀河」シリーズにレイアウトが似ている。

ハピリーレジェンドの室内
右側は常設2段ベッド。ソファーとしても使用可能。

目に入るのは木目が活きたウッドパネルで、これもこだわって選んだ素材だという。トリムはグレー杢のもので、しっとり落ち着いた雰囲気には大人の感性に訴えかけてくる。全体的には、ミッドセンチュリー調の雰囲気でまとめられている。

二段ベッドは、使わない時はソファーとして使う。向かいに対座式のダイネットがあるが、ここと併用という形になる。しかし、明らかに対座シートよりよりも座り心地がいいため、ここで身体を伸ばしてくつろぐ時間が増えるのではないだろうか。

ハピリーレジェンドの室内
ハピリーレジェンドの室内。
ハピリーレジェンドのダイネット
ダイネットのシート部分は、就寝時にはベッドになる。

ギャレーは入口入ってすぐの所にあり、ダイネットと少し離れているところが、好感度の高い部分。ダイネットの目の前にギャレーがあると、どうしても生活感が出てしまうからだ。便利でいい反面、落ち着かないのも確かだ。

ハピリーレジェンドのギャレー
ギャレーには電子レンジや$0L冷蔵庫が標準でソナある。

車両後部にトイレ、マルチルームがあるのも中高年には嬉しいポイントだ。夜中に車内に出て、トイレまでトボトボ歩くのは結構きつい。やはり、車内で用が足せるならそれにこしたことはない。トイレでは使わないという向きなら、収納庫として活用するという手もある。

さらにベッドとギャレーの間にはクローゼットが設けられており、衣服などをかけておくことができるのはいい。

ハピリーレジェンドの車両後部
後部左側にはマルチルームを設置。
ハピリーレジェンドのクローゼット
大型クローゼットも設けるなど、収納にも配慮。

二段ベッドの幅はそれほど広くないが、天地は身長180㎝の人でもゆったり寝ることができるサイズだ。車両後部にまでベッドマットを伸ばして、奥行きを稼いでいる。仮に2段両方を使わないというのなら、上段にはロッドやスキーなどを置いてもいいだろう。ベッドに変化させるのは簡単で、マットを引っかけるだけ。右手の仕切り版には、ハシゴ代わりの穴が開いており、足をかけて登り降りに使うことができる。

ハピリーレジェンドの二段ベッド
2段ベッドは長さ190cm、幅70cmのスペースを確保。
ハピリーレジェンドのはしご
上段のベッドに登る際、足をかけられる穴を設けるなど、随所にユーザー目線の配慮が行き届いている。

インテリアについては好みが分かれるものだが、このモデルに関して言えば万人受けする雰囲気を持っている。「上質」という言葉が、まさにぴったりだ。価格も800万円台後半からと、内容の割りには手頃と言える。もちろん8ナンバー登録でき、様々なランニングコストを抑えることができるのも美点だ。

ハピリーレジェンドの電装
電装系は、200Ahリチウムイオンバッテリーと150Wソーラーシステムを標準で搭載する。
ハピリーレジェンドのエアコン
RV車専用に開発された冷房・除湿専用のエアコンも標準。暖房はFFヒーターを使う。
ハピリーレジェンドのテレビ
19インチのTVからなるAVシステムはオプション(27万6100円)。エンジンオフ時にもサブバッテリーから給電され、使用可能。
ハピリーレジェンドの照明
照明もオシャレ。キャンピングカープラザ東京のキャンピングカーに関するノウハウの豊富さがうかがえる部分だ。

キャンピングカープラザ東京

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…