「私がルノーを愛する理由」佐野弘宗さん(自動車ジャーナリスト)/ルノー・トゥインゴ | 6枚目の写真(全17枚)
教科書通りにきっちりと操ろうとすれば、しっかりとそれに応えてくれるトゥインゴ。運転の基本を覚えるのにもピッタリの一台だ。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務める自動車ジャーナリストの佐野弘宗(さの・ひろむね)さん。モーターファン別冊・ニューモデル速報ではインプレッションや開発ストーリーを担当し、新車を時に厳しく、時に暖かく批評する。
トゥインゴの最小回転半径は驚きの4.3m。軽自動車のベストセラー、ホンダN-BOXが4.5-4.7mであると聞けば、トゥインゴの小回り性能の高さが想像できるだろう。
2016年に日本上陸を果たした3代目のルノー・トゥインゴ。エンジンをリヤオーバーハングに搭載したRR(リヤエンジン・リヤドライブ)レイアウトの採用が特徴だ。
トゥインゴのトランスミッションは6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のほか、5速MTも用意される。佐野さんが選んだのはもちろん5速MTだ。
ポップに仕立てられたインテリア。シンプルだがチープではない。こうした演出は昔からフランス車が上手い。
7インチのタッチスクリーンはミラーリング機能により、USB接続したスマートフォンの画面を表示可能。佐野さんはナビとしてGoogleマップを愛用する。
リヤフェンダーに設けられたエアインテークがリヤエンジンの証。950kgの軽量ボディに搭載されるのは、最高出力73ps&最大トルク95Nmを発生する1.0L直列3気筒エンジンだ。
トゥインゴには傑出したスペックがあるわけではない。しかし、RRレイアウトの特性を活かして走れば、スポーツカーにも劣らない楽しさを感じられる。
全長3645mm×全幅1650mm×全高1545mmというスリーサイズのトゥインゴ。いわゆるAセグメントと呼ばれる最小カテゴリーに属する。
「極上のフツー」と愛車を評する佐野さん。普通だからこそ、毎日付き合っていても飽きることなく愛し続けられるのだ。
トゥインゴのデザインは、チーフデザイナーであるローレンス・ヴァン・デン・アッカーの指揮の下で行われた。リヤビューは往年の名車、サンクターボをほうふつさせる。
「C」の形状に光るデイタイムランプは佐野さんのお気に入りのパートだ。トゥインゴでは少数派な、深みのあるレッド(ルージュ フラム)のボディカラーをチョイスしたのも佐野さんのこだわり。