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BMWは4月20日、新型7シリーズのEVセダン「i7」の詳細を発表した。今回は、そのハイライトに詳しく触れていこう。
新しいエクステリア・デザイン
まず目に入るのは、その独特なキャラクターを放つフロントフェイスだ。BMWブランドのEVフラッグシップサルーンのために新たに開発されたキドニーグリル。従来のモデルより大きく面積が増して、今までとは明らかに違う圧倒的な存在感を放っている。また、このグリルは夜間に点灯させることもできる。さらには、グリルの内部作法には、EVを表す「i」の文字が装着される。ヘッドライトは上下二段構成だ。
サイドも見てみよう。水平に長いボディ造形とサイドガラスが特徴。ホイールベースは3,215mmと、従来の7シリーズより伸び、足回りには、2軸エアサスペンションとアダプティブサスペンションに加え、アクティブ・ロール・スタビライゼーションが装備され、快適な乗り心地を実現してくれる。また、ドアは電動の自動開閉式になっている。また、ボディ下部の各所には、青色のアクセントがされており、EVとしてのキャラクターを示している。
ドライビングシステムには、インテグラル・アクティブ・ステアリングが搭載され、走行速度に応じてタイヤの切れ角を制御してくれる。新世代のセンサー、新しいソフトウェアスタック、レベル3までの自動運転と駐車機能のための優れたポテンシャルを持つ強力なコンピューティングプラットフォームを備えた革新的なテクノロジーツールキットが搭載され、最新の装備でドライバーをサポートする。
心臓部には、システム出力400kW/544psの電気モーターを2機搭載。航続距離は、最大625km(WLTP)または最大310マイル(EPA)を達成。101.7kWhの容量を誇る高電圧バッテリーを備える。最大195kW、10分の急速充電で航続距離を最大170km延長することができる。
インテリア・デザイン
続いてインテリア。ドアサイドからセンターを通って、長いクリスタル調の装飾がされている。その内装は、ゴージャスかつシンプル。操作系の類は案外少ない。それは、制御系がセンターパネルに集約されているからだろう。
センターには、横に大きく伸びたモニターがある。5Gモバイル技術とパーソナルeSIMを搭載した優れもの。また、後席ドアのアームレストにも、スマートフォンほどのサイズの操作モニターが設置。ドアトリムとセンターコンソールのアームレストに加え、インストルメントパネルの下側にはヒートパネルが備えられている。
また、最新のBMWではドライビングのためではないが、ムード演出や映画鑑賞のために「My Mode(マイモード)」という機能を備えている。ラインナップは、「Expressive(表現的)」、「Relax(リラックス)」、「Digital Art(デジタル・アート)」に加え、映画鑑賞に適した「Theatre(シアター)」。コントロール・ディスプレイでのYouTubeビデオのストリーミング再生も可能だ。
ドライビングシートには、BMW Individual(BMWインディビジュアル)の上質なメリノ・レザー(バイカラー)に加えて、今回初めて採用されたメリノ・レザー/カシミヤ・ウールを素材に使用したエレメントも存在する。
後席上部には、BMW式シアタースクリーン。32:9 のパノラマフォーマットと7,680/2,160画素の超高画質31インチワイドスクリーンディスプレイが天井から下げられ、快適なシアター用の世界を創り出している。もちろん、5GコネクトでAmazon Fire TVも使用が可能。
リクライニング位置が大幅に改善され、レッグレストが隙間なく設置されたエグゼクティブラウンジ。加えて上部には、スカイラウンジ・パノラミック・ガラスサンルーフが、LEDライトスレッド付きで設置されており、太陽光と鮮やかな光の両立が成されている。