目指したのは本当に使える軽キャンパー!|岡モータース・ミニチュアクルーズ

おかげさまで、この仕事をさせていただいていると、さまざまなキャンピングカーに触れる機会をいただく。キャンピングカーはクルマというよりは家に近いので、ビルダーのセンスが合う合わないがどうしても出てくる。トリムのチョイスや、家具の質感、形状など、やはり作り手の個性が多分に出るのがキャンピングカーだ。だからこそ、自分の感性とビルダーの完成が合致すると、途端にそこのモデルが欲しくなってしまうのである。

筆者はここのキャンピングカーが買いたい…と思うビルダーがいくつかあるが、軽キャンだったら岡モータースの「ミニチュアクルーズ」シリーズが気になる。ミニチュアクルーズにはいくつかモデルがあるが、どれも抜群のセンスで造られている。それは最新のアトレーベースモデルにも言えることだ。

キャンピングカー
岡モータースの軽キャンパーシリーズであるミニチュアクルーズ。最新作のベースは、ダイハツの新型アトレーだ。

アトレーをベースにした軽バンコンで、他のビルダーが造るモデルと同じような家具レイアウトではあるが、テーブルのデザインだったり、間接照明よる雰囲気作りだったりが、現代のモダンデザインのプロトコルに基づいたものなのだ。収納キャネットの取っ手ひとつでも、非常にこだわったデザインを採用していることがわかる。事実、この車両を取材した時は、まだ「社長が細部に納得していない」ということだった。

キャンピングカー
室内はモダンなテイストにまとめられている。

僕の家族構成やライフスタイルからは「COZY」がイチオシなのだが、このアトレーベースも非常に使いやすいと思う。夫婦、もしくはカップルふたりで、さらにはひとり旅で使いたいという人にはうってつけだ。

【このキャンピングカーが欲しい!】展開自在なロフトベッドが超便利!人気の軽キャンパーがフルモデルチェンジ

岡モータースの人気軽キャンパー、ミニチュアクルーズCOZYがフルモデルチェンジを実施。注目は軽自動車の限られたサイズの中で、横座り・対座・ベッドへとレイアウトを変更することが可能になったこと。そして、前後に長いカウンターを利用したロフトベッドの新装備だ。大人がオフタイムを過ごすのにぴったりの1台となっている。 TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

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ノーマル状態では2名分の就寝スペース兼くつろぎ空間(1820×1240/1020mm)となり、一人でアウトドアギアを積んで…などといった場合には、片側のみベッドにすることができる。

キャンピングカー
ベッドマットは50mmの厚さがある三重構造のウレタン。コシのある硬さが安眠を約束してくれる。
キャンピングカー
後席は片側だけベッドを展開することも可能だ。

さらに、畳のように床座でゴロ寝もいいのだが、枕がないとTVを観る時などは疲れる。だが、前側のマットフレームを立ち上げることができ、リクライニングソファーのように自然と頭を上げてくつろぐことも可能だ。

キャンピングカー
ベッドの前端は21段階のリクライニング機能付き。読書やテレビを鑑賞する際に便利。

両サイドに付いた家具からは、それぞれ小型テーブルが跳ね上がってくる。調理やちょっとした作業、飲食物を置くときなど便利だ。ただ、それではちょっとスペースが足りないという時もあるだろう。そんなユーザー向けに「デスクワークパッケージ」というオプションが用意されており、別途テーブルを両サイドテーブルの中央に差し込むことで、大きなテーブルを作れるように工夫されているのだ。このオプションテーブルは、車外で使うことも可能だ。

キャンピングカー
後部左側にはシンクを設置。伸縮式のシャワーヘッドが備わる。跳ね上げ式テーブルも標準装備。
キャンピングカー
両サイドのテーブルを跳ね上げ、さらに中央部に別体式のテーブルをはめ込めば、ご覧の通りのワークスペースが登場。

さらに、オプションではあるがプルダウンさせて使う化粧ミラー&フリーボックスというのも用意されている。朝の女性のルーティンを大いにサポートしてくれる装備と言えるだろう。

キャンピングカー
収納部にはプルダウン式のボックスをオプションで装着可能。

収納スペースについても、さまざまに熟慮したのだろうという痕跡が見られる。頭上収納は、圧迫感を最低限に抑えられるように設計されている。そこで入らないモノは、ベッド下や床下に収納できるようになっているのも評価できる点だ。

キャンピングカー
小物を入れておくのに便利な天井の収納スペース。
キャンピングカー
左側キャビネットの上部には大型収納庫も備わる。

電装系は85Ahサブバッテリー&走行充電、集中電源、DC12Vソケット1個が標準で意外とシンプル。だが、さらにという向きはオプションでアップグレードできるし、昨今はいいポータブル電源も出ているので問題ないだろう。

新型アトレーは、クラス初のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の採用により、シルバーエイジを中心に売れていると聞く。このミニチュアクルーズは、シルバー世代夫婦が、ちょっと車中泊旅に行くにはピッタリだ。もちろん男の隠れ家としても、魅力的なモデルだ。

価格もCOZYに比べると大分リーズナブルで、どのグレード、駆動方式でも税込価格で300万円を切るのはうれしい。シンプルモダンのお宅に住んでいる人はもちろんのこと、僕のように昭和バリバリの家に住んでいるけど、キャンピングカーくらいはモダンテイストで…という人にオススメの1台だ。

キャンピングカー
厳選された装備と手の届きやすい価格のバランスも魅力的だ。

岡モータース・ミニチュアクルーズ

■車両本体価格:284万3500円/展示車価格:339万4600円
■ベース車両:ダイハツ・アトレーRS
■乗車定員/就寝定員:4人/4人
■主要装備:エアコン(シングル)/給水タンク(10L)/排水タンク(10L)/シャワー(冷水)/サブバッテリー(85Ah)
■展示車のオプション装備:化粧ミラー 8800円/リヤスライドアウト式収納に変更 6万6000円/フレキシブル2WAYテーブル 7万7000円/外部100V入力&コンバーター充電システム 6万6000円/サブバッテリーアップグレード 8800円/15.6インチDVD内蔵マルチウェイ液晶TV 8万2500円/デスクワークパッケージ 6万500円/ツーリングパッケージ 18万1500円

1000万円だけど高くない!? 電動式2段ベッドや32インチTVなど装備充実のキャブコン【このキャンピングカーが欲しい】

最近、注目度がぐんぐん上がっているキャブコン。人気の要因はやはり余裕のある室内空間だろう。そんなキャブコンの中でも「広い!」と一瞬で感じさせてくれたのがダイレクトカーズのDrtve 江の島だ。その秘密は巧みな空間演出にある。また、電動式2段ベッドや32インチTVなど充実した装備の数々も圧巻だ。約1000万円の価格も、実車を目にすると「高くない」と感じてしまうのが不思議である。 TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka) PHOTO●Motor-Fan.jp

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