車中泊デビューをしてみたいアナタに是非ともオススメしたい4つの必携アイテムとは?

最低限これだけは揃えたい!車中泊に必要なアイテム4選

コロナ禍で以前のように旅行に行けないこともあり、クルマで自由に旅をする車中泊に注目が集まっています。そこで今回は、初心者必見の車中泊に欠かせないアイテムを4つをご紹介します。
TEXT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya)

快適な車中泊のための4つの基本アイテム

車中泊のメリットは宿を予約していなくても旅行に行きやすいこと。さらに宿が決まっていないことで、気ままに目的地をチェンジしたり、寄り道したりできることも大きな魅力です。そんな自由な旅を楽しむユーザーが増えてきていて、車中泊の人気はジワジワと高まってきています。
キャンプとなると、存分に楽しむには様々な道具を揃える必要があったりしますが、車中泊は車内で休憩したり、横になれるアイテムを揃えるだけ。という手軽さも人気を後押しする理由のひとつです。極端にいえば、家に余っている布団を積むだけでも楽しめてしまうのが車中泊の魅力です。

とはいえ、十分に休息をしようと思ったら、シートアレンジでフラットな空間を作り、そこに布団を敷くだけでは物足りないのも事実。軽バンで車中泊を楽しんでいる筆者の経験から、最低限用意したい4つのアイテムはこちらです。

車中泊で揃えたい4つのアイテム

  • マット(キャンプ用マットなど)
  • ウインドウシェード(窓に貼る目隠しになるもの)
  • 寝袋・ブランケットなどの寝具(冬には電気毛布も効果的)
  • ポータブル電源(600Wh以上が目安)

それでは、このアイテムについて詳しく紹介していきましょう。

その1:フラットな寝床を作るマット類

ゆっくり体を休めるために重要なのは、「どれだけフラットな面を作ることができるか」です。一般にミニバンのフルフラットシートというのは、実は完全にフラットではなく凸凹しています。そのため、そのまま横になっても、どうにも落ち着かないといった状況になりがち。

むしろ1BOXカーなどでラゲッジを最大モードにしたほうがフラットな面は作りやすいといえます。それでも微妙な凸凹は残るので厚手のマットを敷いて、可能な限りまっすぐ横になれるフロア面を作ることが快適な車中泊には欠かせません。車種専用に設計されたマットであれば段差などを埋めるような形状になっているのでオススメです。
そうしてフラットな面を作った上で、キャンプ用の断熱性があるマットの上に横たわれば、かなり快適な寝心地になるはずです。

こうした工夫をする際の見落としがちなのは断熱性です。特にシートを格納した後に出てくる金属パーツは冷気を伝えやすいので、そうした部分には板を置いて、さらに断熱効果のあるエアマット(キャンプ用の折りたたみタイプが使いやすいい)を敷くと快適度が格段に上がるので、この一手間はポイントとなります。

フリード用のラゲッジクッションマット。メーカー純正アクセサリーのためジャストなサイズ。

その2:室内を隠すウインドウシェード

次に重要なのが窓に装着して外部からの「目隠し」ができるアイテムです。
なにしろ眠っているときは無防備なので、プライバシーを守るアイテムを利用することで、防犯性が高まり、落ち着いて過ごすことができます。
周囲の明るさもカットすることができるので、安眠につながるというものです。

ウインドウシールドや遮光カーテンといった商品名で売られていることが多く、車種専用に開発されていて、窓の形状にピタリとハマるものから、吸盤などでつける汎用品まで幅広い商品を見つけることができます。予算が許すのであれば車種専用品を選ぶとすき間がなく安心して休むことができるでしょう。

フリード用のプライバシーシェード。外側のカラーはブラック。
メーカー純正アクセサリーのため、窓の形に隙間なくフィットする。

その3:寝袋・ブランケットなどの寝具(冬には電気毛布も効果的)

フラットフロア、クローズドな環境が出来上がったら、次に欲しくなるのが暖かく寝るための寝具です。
夏場であっても夜には冷え込むことがありますし、まして春は寒暖の差が激しいこともあります。気持ちよく休むためには寝具が重要です。

そうはいっても車中泊のためにフワフワの羽毛布団を持っていくというのはスペース的な面から考えても非現実的。それなりに小さく畳むことのできるアウトドア用の寝袋などを用意するのがベターといえるでしょう。そこまで寒さ対策をしなくても大丈夫という季節であれば、ブランケットなどでも対応できるかもしれません。
いずれにしても寒くなってもエンジンを掛けて暖房をつけるというのはマナーとしてNGですから、寒さ対策は寝具や衣服でカバーするのが車中泊の基本といえます。

アウトドア用の寝袋などコンパクトに収納できるアイテムがベター。

その4:ポータブル電源(600Wh以上が目安)

家電が使えるくらいの出力と電力量を持つポータブル電源であれば、電気毛布などもつかえますし、夏場であれば扇風機を動かすことも可能です。

ポータブル電源を選ぶときのポイントは電力量(単位はWh)と最大出力(単位はW)の数字を見るこです。
基本的に、フル充電状態であっても最大出力(W)以上の家電を使うことはできません。ですから、車中泊やアウトドアレジャーなどで使いたい電化製品の最高出力を調べておいて、余裕をもって電力供給できるポータブル電源を選ぶ必要があります。

電力量(Wh)は、そうした電化製品を何時間使えるかの目安になります。
たとえば消費電力が20W程度だとすれば、8時間使うためには160Whの電力量が必要ということになります。高出力タイプであればホットプレートのような調理器具にも対応できます。
もちろん「大は小を兼ねる」といいますから大きなポータブル電源を購入すればいいのですが、それでは予算がいくらあっても足りません。目的を明確にすることで、適切なポータブル電源を選ぶことができます。

多くのポータブル電源はACコンセントのほかUSB、アクセサリーソケットなど多彩な接続に対応してるものもあり、家電だけでなく車載で使うことを前提にした電気グッズを使う場合はチェックが必要です。

そうして自らのニーズを整理して、各電化製品の使う電力量を足していき、ある程度の余裕を残してカバーできるだけの電力量を持つポータブル電源を選べば後悔はないでしょう。

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