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トヨタ・ハイランダーは、近年で最も競争の激しい中型SUVマーケットにおいて6年連続で販売台数No.1を獲得している。2023年モデルでは、ガソリン車に新型エンジンが搭載されたほか、全グレード、パワートレインにおいて、マルチメディア画面の大型化など、より充実した装備が加えられている。さっそく、新型トヨタ・ハイランダーについて見ていこう。
豊富に用意されたインテリアトリム
新型ハイランダーは、全グレードで高品質な居住空間が用意されている。ドアトリムからインストルメントパネルに至るまでソフトパッドやステッチを採用し、高級感あふれるインテリアが実現されている。シート表皮は「L」および「LE」ではウーブンクロス、「XLE」ではSofTexトリム、ハイランダー・ハイブリッドのブロンズエディションでは、ミッドセンチュリーをイメージしたソフテックス・トリムシートにブロンズステッチが施され、スポーティに仕上げられている。
最上級グレードの「Platinum」には、エンボス加工のパーフォレイテッドレザートリム(ハーベストベージュ、グラファイト、ブラック)に加え、高級感のあるブラウン(グレーズドキャラメル)が専用色として用意されている。「XSE」、「ハイブリッド・ブロンズエディション」、「Limited」、「Platinum」には、リラックスムードを演出するアンビエントLEDキャビンライティングが用意されており、室内空間を豪華に演出している。
ハイランダー「L」と「LE」には2列目にベンチシートを備えた8人乗り仕様、「XLE」と「Limited」「Platinum」はキャプテンチェアを備えた7人乗り仕様となっている。大型のドアから容易にアクセスできるほか、多彩なシートフォールディング機能により、3列目へのアクセスも簡単だ。なお、「XLE Gas」、「XLE Hybrid」、「Limited Gas」では、2列目にベンチを選択することができる。
リアキャリアのスペースも十分に確保されている。ハイランダーは、3列目まで使用すると453Lのキャリアスペースが使用できる。3列目をたたむと1,370L、2列目までたたむと2,387Lもの巨大なキャリアスペースを確保することができる。
2023年型ハイランダーのラインナップのうち、「Limited」と「Platinum」グレードには12.3インチのマルチインフォメーションディスプレイが2画面、標準装備されている。従来の7インチTFT液晶に代わり、新たに12.3インチのフルデジタル画面が装備され、4種類のビジュアルモードが追加されている。「カジュアルモード」、「スマートモード」、「タフモード」、「スポーティモード」の4つのモードが用意されている。オーディオマルチメディアでは、デュアルBluetooth電話接続を可能にし、標準でApple CarPlayとAndroid Autoに対応している。
新型ターボエンジンを搭載
新型ハイランダーのガソリンモデルでは、より高トルクな新型ターボエンジンが搭載されている。バランスシャフトを採用した265馬力の2.4リッターターボ4気筒は、418Nmのトルクを発揮する。これは、従来の3.5リッターV6エンジンの356Nmから17%もの大幅な向上を遂げている。また、燃費もV6と変わらず、24MPG(メーカー推定値)となっている。また、全グレードに標準装備された新エンジンは、従来のV6エンジンに比べてNOxとNMOGを50%以上削減し、CO2排出量も改善され、より環境への配慮が考慮されている。
高効率で燃費に優れたハイブリッド
新型ハイランダー・ハイブリッドは、FFとAWDの2つの駆動方式が用意されており、パワートレインは2.5リッターDOHC4気筒エンジンと2つの電気モータージェネレーターが組み合わされている。
ガソリンエンジンとモータージェネレーター2(MG2)が協調してハイブリッドバッテリーを充電する。最高出力は243ps、メーカー推定複合燃費は36km/Lとかなり高効率なパフォーマンスを実現する。バッテリーパックは、その小ささから2列目シートの下に設置されているので、居住スペースを圧迫することもない。
ハイランダー・ハイブリッドは、「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つの走行モードを選択することができる。ECOモードは燃料とバッテリーの効率を最大限に高め、NORMALモードは日常的な運転に最適。SPORTモードは、ハイブリッドシステムのスロットルレスポンスを速め、加速のコントロール性を向上させる。さらに、低速で短距離の電気走行が可能なEVモードも用意されている徹底ぶりだ。