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低いクルマはカッコいい? ロータス・ヨーロッパは1070mm
スーパーカー・ブーマーの自動車ファンにとって、車両サイズのうちで全高は、「低い方がエライ!」もの。大人になって思えば、全高が低ければ乗降性は悪くなるし、パッケージング(乗員の座らせ方)も特殊になる。となれば、パワートレーンの置き方も難しい……というようなことがわかってくるが、幼少期にインプリンティングされた価値観はそうは変わらない。
地を這うような低いスタイルは単純にカッコよかった。それを決定づけたのは、おそらくこの2台だろう。
ロータス・ヨーロッパ
全長×全幅×全高:3985mm×1638mm×1067mm
ランボルギーニ・カウンタックLP400
全長×全幅×全高:4140mm×1887mm×1070mm
と全高はわずか1070mmほどしかない。低い!
では、現在日本で購入可能なモデルで全高が低いのはどんなモデルだろう?
まずは日本ブランドから
レクサスLC500:1345mm
トヨタGR86:1310mm
新型フェアレディZ:1315mm
このあたりが、日本のスポーツカーの全高だ。なかなか1300mmを切れない。切っているのは、こんなモデルだ。
トヨタGRスープラ:1290mm
マツダ・ロードスター:1235mm
グッと低くなった。さらに低いのは
NSX Type S:1215mm
さすがNSX、低い。ちなみに初代NSX Type Rの全高は1160mmだった。
もっとも低いのは
ホンダS660:1180mm
である(S660はもう買えないけれど)。
輸入車編 低いのはイタリア勢、イギリス勢
輸入車に目を向けてみよう。ドイツ勢は伝統的にあまり全高の低いモデルを作らない。現在で言えば
アウディR8:1240mm
くらい。
イタリア勢はどうか?
ランボルギーニ・ウラカン(EVO RWDクーペ):1165mm
フェラーリ:296GTB:1187mm
フェラーリはSF90 Stradaleが1186mm、F8 Tributoが1206mmだ。
アメリカ勢ではシボレー・コルベット:1225mm
圧倒的に全高が低いのはロータス
ロータス・エリーゼ240ファイナルエディション:1130mm
ロータス・エキシージ スポーツ390ファイナルエディション:1130mm
となっている。
SUV人気全盛の現在、全高が低いモデルは、単に見晴らしが悪く乗り降りがしにくいクルマということになってしまうのかもしれない。が、こうして見ていくと、やはり全高の低いクルマは、(昭和の価値観では)カッコいい!