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EVトラックのエレモが街に出た
エレモは軽トラ、登録車ともにラインナップする新しいEVモデルだが、5月20日より実証実験に入った。これは花キューピットの協力によるもので、その加盟店で実際にエレモを使用してみて、その成果、使い勝手などを調査するという試みだ。花キューピットは届け先に近い加盟店から新鮮な花を届ける生花通信配達システムを運用しているが、エレモの社会実装を目的として行うもの。
今回、実証実験に使用するモデルは登録車のピックアップモデルで、荷台に花スタンドも積み込める高さの幌を架装したもの。また、生花店には充電のための設備も施した。
トラックをEVに置き換えることで、CO2の削減を目指すことはもちろんだが、購入に際しても多くの補助金が受けられることに加えランニングコストも抑えることができる。HW ELECTROでは配達後の充電残量と走行距離を記録し、社会実装した際のエレモの活動履歴を確認することが目的だ。また、電源としての能力から、店舗でのイベントへの応用にも高い可能性がある。これらも含めた使い勝手をユーザーに確認してもらうことも、大きな成果となるものと思われる。
うちもEVにしてみたい! と関心の高さも実感
HW ELECTROのスタッフによれば、この実証実験に先立って生花店の活動を把握するために、エレモで生花の取り扱われる市場に出向いたところ、大きな人だかりができたという。「このクルマは何だ」と、人が集まり、EVだとわかるや多くの質問攻めとなったという。ここのところEVは単に自動車好きだけでなく、広く一般的に大きな関心事となっている。それは働くシーンではさらに、コスト削減への期待も高まる一方、環境保護にも貢献する。生花店を経営する人や従事する人たちにとっても、EVに対する関心が極めて高いのだということも理解できたという。
また今回実証実験を行う店主によれば、ランニングコストに関心があるとのこと。生花の販売は、行動範囲がある程度決められており、日中に稼働し夜間に充電というEVにとっては非常に好ましい環境であるだけに、その可能性には高い関心が寄せられるところだ。