日産自動車が防災力強化に向けて電気自動車を活用した「災害連携協定」を秋田県と締結

7月8日、日産自動車および秋田日産自動車、羽後日産モーター、日産サティオ秋田、日産プリンス秋田販売は、秋田県と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。

災害を起因とする停電発生時は日産リーフを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」184件目の取り組みは東北エリア初となる県との連携協定

この協定は、秋田県で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」等を電力源とした災害時の電力供給体制の構築を目的としたもので、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては184件目の取り組みとなる。また、県との連携協定は東北エリアとしては初めて。

秋田県では、災害時における応急復旧活動、物資の供給等について、民間企業や業界団体などと協定を締結し、迅速かつ的確な災害対応が可能となる体制の構築に取り組んでいる。

一方、日産自動車はEVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進している。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産が推進する「ブルー・スイッチ」、そして秋田県が推進する防災対策と、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。EVを活用した「災害連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要とおもな連携内容】
・秋田県で災害を起因とする停電が発生した際、県の要請に応じて、県が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEV「日産リーフ」等を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、県民の生命および身体の安全を守る。
・秋田県および日産自動車、秋田日産自動車、羽後日産モーター、日産サティオ秋田、日産プリンス秋田販売は、平常時もEVの普及促進を行うほか、県内のイベント等で使用する電力をEVから供給することで、EVの「走る蓄電池」としての活用を県民へ積極的にアピールし、防災意識向上を目指す。
「日産リーフ」を非常用電源として活用したイメージ図

秋田県と日産自動車は同協定締結を機に、EVの普及を通じた防災意識や災害発生時における対応力の向上に向けて、さらに連携を強化していく。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部