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改良で外装デザインの魅力増 操舵や乗り味はミニバン随一
1994年に登場した初代オデッ セイは、ミニバンをもっていなかっ たホンダが、アコードと同じ生産ラ インで流せる最大サイズとされたが、 それでもミニバンとしては背が低く、 スライドドアも採用できなかった。 けれどもアコード譲りの走りの良さ が受けて大ヒット。ホンダらしい独 自のミニバンとして、長らく人気を 博してきた。
エクステリア
その後、さらに背を低くしてスポ ーティさを強調するとともに、機械 式駐車場への対応を図ったが、徐々 に人気が下降したため、2013年 登場の五代目では全高を1695mm 〜1725mmにまで高め、スライド ドアも採用。利便性を大幅に高めて 人気はもち直した。
20年には大幅なマイナーチェンジ を敢行。厚みを増したボンネットと 大型化されたフロントグリルに、薄 型化されたヘッドライトの組み合わ せでフロントマスクの存在感は大幅 にアップ。リヤのコンビネーション ランプは、立体的なグラフィックお よびシーケンシャルターンシグナル ライトなどの採用により、エクステ リアは大いに魅力を増した。またス ライドドアは、手をかざすことで自 動で開閉できるジェスチャーコント ロールパワースライドドアを採用。 光の流れに合わせて操作するのに慣 れが必要といった難はありながら、 話題性は十分だ。
乗降性
歴代オデッセイのなかでは背高だ が、ミニバンとしては依然として低 い部類。全高1900mm級のアルフ ァードは言うにおよばず、ライバル だったエスティマに比べても低い。それでもホンダ独自の超低床プラッ トフォームのおかげで、室内高は確 保されているのが魅力。乗降性でも 優位に立っている。
インストルメントパネル
パワートレーンは、2・4l自然 吸気ガソリンエンジン+CVTとハ イブリッドのe:HEVの2種類。 最高出力175ps、最大トルク22 5 のガソリン車は必要十分といっ た動力性能だが、e:HEVは滑ら かで力強い走りを実現している。エ ンジンが発電し、その電力でモータ ーを駆動させるシリーズハイブリッ ドを基本としていることで発進時か ら余裕がある。回り始めた瞬間から 315 ものトルクを発生するのだ から当然だろう。また高速巡航時に は、エンジンが直接駆動するモード となり燃費を改善。エンジンを止め て走行するEVモードも合わせ、世 界最高効率を目指しただけあって凝 ったメカニズムとなっている。
居住性
最大の魅力はミニバンらしからぬ シャシー性能だろう。超低床と低全 高によって腰高感がまったくなく、 ハンドリングはスポーティセダン並 み。ワインディングロードを楽しめ る唯一のミニバンと言っても過言で はない。以前はスポーティさを強調 するためか、乗り心地はそれ相応に 引き締まっていてファミリーユース にはトゥーマッチだったが、 年の マイナーチェンジで驚くほど進化を 遂げた。細かな凹凸から大入力まで 突き上げ感がなく、しなやかにいな すようになったのだ。
うれしい装備
月間登録台数 1800台(21年6月〜11月平均値) 現行型発表 13年10月(マイナーチェンジ20年11月) WLTCモード燃費 20.2km/l ※「e:HEV アブソルート」(8人乗り)
ラゲッジルーム
最大の魅力はミニバンらしからぬ シャシー性能だろう。超低床と低全 高によって腰高感がまったくなく、 ハンドリングはスポーティセダン並 み。ワインディングロードを楽しめ る唯一のミニバンと言っても過言で はない。以前はスポーティさを強調 するためか、乗り心地はそれ相応に 引き締まっていてファミリーユース にはトゥーマッチだったが、 年の マイナーチェンジで驚くほど進化を 遂げた。細かな凹凸から大入力まで 突き上げ感がなく、しなやかにいな すようになったのだ。改良が功を奏してマイナーチェン ジ以降は販売台数も右肩上がりとな ったが、狭山工場の閉鎖に伴い惜し まれながら 年限りでの生産終了が 決定。現時点では後継車種が示唆さ れていないのも残念だ。
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.139「最新ミニバンのすべて」の再録です。