暑い夏の夜を快適に! リヤゲート下部から空気を取り入れる画期的な換気システム【このキャンピングカーが欲しい】

キャンピングカー
キャンピングカー厚木・チッピー(276万1000円-)
暑い日が続いている。が、せっかくクルマ旅に出たのなら、快適に夜を過ごしたいものだ。そんな要望に見事に応えてくれるのが、キャンパー厚木のチッパーだ。ルーフには大型のベンチレーターを設けるとともに、リヤゲート下部に設けたインテークによって空気の流れを作っているのだ。

TEXT&PHOTO●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)

大型ルーフベンチレーターを搭載した軽キャン|キャンパー厚木・チッピー

毎年夏場の気温が上昇しているが、今年の夏も猛暑日が続いている。巷は熱中症対策に追われる日々が続いているわけだが、車中泊でも同じだ。バンコンやキャブコンは後付けクーラーで凌ぐことができるが、軽キャンはボディと室内の大きさもあって、熱中症対策に悩むところだ。

近年、盛夏には夜になっても気温が下がらないことが多く、車中泊時に熱中症になったという例もあるようだ。対策が取られていない車両は夏場はお断り…、なんてRVパークもあるくらいだ。

器用な軽キャンユーザーの中には自作でファンを窓に装着し、反対側に網戸を付けることで車内に空気の流れを作って、熱気や湿気を逃しているなんて人もいる。でも自分は不器用だし…という人、ご安心を。キャンパー厚木がプロの技で換気システムをインストールしてきた、ニューモデルが登場した。それが「Chippy(チッピー)」だ。

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キャンピングカー厚木・チッピー

チッピーはダイハツ・ハイゼットカーゴをベースにした軽キャン。ルーフを見たら一目瞭然だが、ベンチレーターのファンが装着されているのである。それだけではない。換気扇を付けた場合、空気の出口を作るだけでは効果は半減。入口を作らねば、流れができない。

チッピーはリヤゲート下部に8つのインテークを設け、ゲートの内側上部から空気を吸い込む。そして、ベンチレーターから抜くのである。これによって流れができるだけでなく、窓を閉めたままでも流れができる作りになっている。車中泊時には防犯や虫の侵入が心配なので、窓を閉め切ったままでも OKというのはうれしい。

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リヤゲート下部のインテーク。

もちろん、キャンピングカーとしての機能性も抜群だ。跳ね上げ式のテーブルを備え、ソファータイプのダイネットを作ることができる。床座もリラックスできていいのだが、足が痛いというシルバーエイジには、椅子に座ってリラックスできる方がありがたい場合もある。

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”4人がしっかり乗られて 2人がしっかり寝られる『軽キャン』”がチッピーのコンセプト。

ベッドは片側1800×600mmという十分な就寝サイズを持っており、片側ずつベッド展開ができるのは1人でレジャーに出かける時などは便利だ。クォーターウインドウの横には大型の収納を備えており、外したリヤシートのヘッドレストはもちろんのこと、持っていった荷物などをしまっておける。加えて、ベッド下も収納になるので、車内を広々と使うことができる。

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左右独立展開式のベッド。片側1800×600mmのスペースを確保。
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装備は75Wサブバッテリー、350Wインバーター、AC/DC/USBコンセント、LED車内照明が標準。さらにリヤのベッドマット下に30L冷蔵庫を備えているのは嬉しい。

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キャンピングカー
ベッドマット下に30Lの冷蔵庫を装備。

アトレーでなくハイゼットカーゴをベースしているので、価格がリーズナブルなのも特徴のひとつ。価格は276万1000円〜と、なかなかお手頃だ。寒い場合は着衣やシュラフなどで対応できるが、暑いのはどうにもならない。クーラーには及ばないが、ベンチレーターがあるのとないのとでは、夏の快適は雲泥の差。昨今はキャンピングカーの夏対策が注目されているので、購入する場合はこうした装備がしっかりとしているものを選びたい。

キャンパー厚木・チッピー

■車両本体価格:276万1000円/展示車価格:320万1000円
■ベース車両:ダイハツ・ハイゼット
■乗車定員/就寝定員:4人/2人
■主要装備:エアコン(シングル)/サブバッテリー(75Ah)/ルーフベンチレーター/カーテン(遮光)
■展示車のオプション装備:ソーラー175W 9万6800円/ツインサブバッテリー 3万6300円/楽ナビ 16万1700円/視界補助パック 6万6000円/LEDパック 5万7200円/塗色(アイスグリーン) 2万2000円

キャンパー厚木 http://www.camperatsugi.com/

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…