ビームスがキャンピングカーに進出! 「セカンドハウス」がテーマのお洒落空間【このキャンピングカーが欲しい】

コストや居住空間におけるメリットから、注目を集めはじめているキャンピングトレーラー。その人気を加速させそうなのが、ケイワークスの新作だ。セレクトショップの草分け的存在であるビームスとコラボしたモデルで、内外装をスタイリッシュに演出している。

TEXT&PHOTO●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)/PHOTO●ケイワークス

他人に自慢したくなるキャンピングトレーラー|ケイワークス HAPPY OUTSIDE BEAMS×トレイルワークス

キャンピングカーの納期がモデルによってはついに約2年に達したことから、ますます注目が集まっているキャンピングトレーラー。自走式と違って税金やメインテナンスのコストが低いことや、持っている愛車をそのまま活用できることなど、メリットが少なくない。そして何よりも、キャブコンと比較しても居住空間に遜色がないことが、最大の特徴と言える。

キャンピングトレーラーは欧米製というのが一般的だが、国産も存在する。例えば、ケイワークス。四半世紀以上の歴史を持つ同社が、そのノウハウを遺憾なく発揮して作ったトレーラーモデルが、先日開催された「東京キャンピングカーショー2022」で一気に4台発表された。

それが「トレイルワークス520」シリーズだ。今回発表されたのは、「トイホーラー・ラウンジ」「トイホーラー・リビングガレージ」「モービルスペース・ドンガラ」の3モデル。その中でフラッグシップモデルとなるのが、トイホーラー・ラウンジだ。ちなみにラウンジは車中泊仕様、ガレージはトランスポーター仕様、そしてドンガラは自分でアレンジするベース仕様となってる。

さて、ラウンジにはインテリアをファッションブランド「BEAMS(ビームス)」とコラボしたバージョンが用意されている。それが今回紹介する「HAPPY OUTSIDE BEAMS×トレイルワークス」。自社製アイテムだけでなく、様々なブランドとコラボすることで知られているビームスだが、ついにキャンピングカーにも進出してきた。

キャンピングカー
トレーラーの下部は木目調のステッカーでアレンジ。

見ての通り、車内はイマドキのシンプルモダンテイストでまとめられたお洒落な空間。シンクや調理台、クローゼットで美しく構成されている。ダイネットテーブルやソファーのトリムも、シンプルだが野暮ったさがなく飽きの来ないものを採用している。

キャンピングカー
中央のテーブルは昇降式。
キャンピングカー
壁や天井には普通の部屋に使われるような色や素材をチョイスしたという。
キャンピングカー
エアコンなど家電はルーバーで隠されている。

ちなみに同モデルのスタンダードモデルである「トイホーラー・ラウンジ」は、ビームスバージョンよりも落ち着いた色調を使っている。個人的にはヨーロッパの香りがするビームスバージョンが好みだが、オーセンティックなモデルでも車内レイアウトは基本的に一緒だ。ただし、ラウンジには2段ベッドが標準装備となるため、就寝定員が2名多くなるのが特徴となる。

キャンピングカー

さて、その他の標準装備だが、170Aのリチウムイオンサブバッテリー1個+バッテリーチャージャー、2000Wインバーター、マックスファン、簡易ベッドマット2名分、電子レンジ、49L冷蔵庫、エントランスドアカーテンなどが付く。冷暖房はオプションとなるが、昨今の気候を考えればぜひともほしいところ。

重量は約1050kgなので牽引免許が必要となるが、安全にトレーラーを使いたいなら免許取得は後々のメリットになろう。ちなみに車検は2年ごと。価格は438万9000円〜で、冷暖房などを付けると500万円強の乗り出し価格となる。これに牽引免許やトレーラーヒッチメンバーなどを考えれば、550万円といったところだろうか。

キャンピングカー
リヤの開口部は跳ね上げ式。

エンジンが付いていないことを考えれば高額にも思えるが、ミニマルハウスを買うと思えば妥当なところだろう。納期は2022年8月現在で、約4-5カ月。キャブコンよりも圧倒的に早い。次の冬には、これでウインターキャンプも夢ではない。離れや別荘、ワークスペースとしても使えるHAPPY OUTSIDE BEAMS×トレイルワークス。大人の遊び心を刺激しまくる1台だ。

キャンピングカー
キャンピングカー

ケイワークス HAPPY OUTSIDE BEAMS×トレイルワークス

■車両本体価格:438万9000円-
■主要装備:BEAMSデザイナーチーム監修オリジナル外装デザイン/昇降式ゲームテーブル(脱着式テーブルに変更可)/ベッドマット(4人就寝)/木目サイドステッカー/トヨタ純正スチールホイール(バンタイヤ)/メビウスシステム リチウムイオンバッテリー(160A)/200Wインバーター(正弦波)/外部電源/軽量跳ね上げ式バックドア/アクリルウインドウ(標準:後方2カ所)/LED照明×2/LEDスポット照明×8/エントランス ドアカーテン/エントランス ステップ/マックスファン/カセットコンロ/10L給排水タンク/コンセント×3/シューズボックス

ケイワークス https://kworks-aurora.sakura.ne.jp/

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…