北米で根強い人気を誇るCrosstrek(XV)
スバル・オブ・アメリカ(SOA)は、2022年7月の車両販売台数が4万1536台となり、2021年7月(5万0125台)と比較して17.1%減少したことを発表した。また、1-6月の累計販売台数は30万5331台となり、前年同期比17.8%減となった。スバルは、世界中の自動車メーカーに影響を与えている半導体不足とサプライチェーンの問題の結果として、在庫の課題に直面し続けている。
SOAが発表した2022年6月期の北米販売台数は以下の通りだ。
2022年7月北米販売台数
Ascent(アセント):4489台(-11.0%)
BRZ:228台(N/A)
Crosstrek(XV):1万4076台(+5.0%)
フォレスター:7737台(-36.8%)
インプレッサ:2228台(+215.6%)
レガシィ:1610台(-32.2%)
アウトバック:8638台(-38.6%)
WRX/STI:2530台(+9.8%)
TOTAL 4万1536台(-17.1%)
2022年上半期(1-6月)北米販売台数
Ascent(アセント):3万5420台(+6.0%)
BRZ:1891台(+162.3%)
Crosstrek(XV):8万4126台(+8.4%)
フォレスター:5万8674台(-45.8%)
インプレッサ:1万6554台(-7.4%)
レガシィ:1610台(-32.2%)
アウトバック:1万3945台(-8.9%)
WRX/STI:8742台(-47.3%)
TOTAL 30万5331台(-17.8%)
こうしてみると大黒柱のフォレスターの販売が回復していないことが全体の業績に大きな影響を与えていることがわかる。一方で、クロストレック(日本名XV)の好調ぶりが目に付く。7月の販売台数では、Crosstrekが1万4076台を売り上げ、過去最高の記録を樹立している。
現行のクロストレックは、2017年に販売開始となった2代目モデルだ。2012年(初代)から2021年までの北米販売台数の推移をまとめてみた。2020年、21年という自動車業界がコロナ禍と半導体不足で大きな影響を受けた時期でもクロストレックは堅調な販売台数をメークし続けていることがわかる。
Crosstrek
初代モデル
2012年:7396台
2013年:5万3741台
2014年:7万0956台
2015年:8万8927台
2016年:9万5677台
現行モデル
2017年:11万0138台
2018年:14万4384台
2019年:13万1152台
2020年:11万9716台
021年:12万7466台
2023年モデルのCrosstrekの北米での価格(MSRP=メーカー希望小売価格 税抜価格)は
Base(6MT):2万3645ドル(1ドル=135円換算で約319万円)
Limited(CVT):3万1890ドル(約430万円)
日本未導入のCrosstrek Hybrid(トヨタのTHSⅡをスバル用に開発して搭載したもの)が
3万6845~3万9345ドル(約497万円~531万円)
である。