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2023年モデルのダッジ・デュランゴSRTヘルキャットは、710馬力と874Nmのトルクを発揮するスーパーチャージャー6.2リッターHEMIヘルキャットV型8気筒エンジンによって生まれ変わって再登場を果たした。同車は、ミシガン州ポンティアックのM1コンコースで、ダッジの現行製品に関する発表を行う3日間のイベント「ダッジ・スピード・ウィーク」の初日に公開されており、ダッジ・スピード・ウィークでは、8月16日にダッジ・ゲートウェイ・マッスル、8月17日にフューチャー・マッスルの製品に関する追加発表が行われる予定となっている。
ダッジ・デュランゴは、ダッジ・チャージャー/チャレンジャーに続き、SRTヘルキャットモデルを再びラインアップすることとなった。デュランゴSRTヘルキャットを始め、デュランゴSXT、GT、R/T、シタデル、SRT 392を加えた計6モデルがラインアップに展開される。
蘇るヘルキャットのパワフルな心臓
SRTのエンジニアによって開発されたスーパーチャージド6.2リッターHEMI V8ヘルキャットエンジンは、過酷な環境下で繰り返しテストが行われ、デュランゴのボンネットに収まっている。鋳鉄製のエンジンブロックとシリンダー間にはウォータージャケットが設けられ高効率で冷却を行う。鍛造スチール製クランクシャフトとベアリング表面には高周波焼き入れが成されており、13,000rpmもの高回転領域でのテストを経て特別にチューニングされている。
パワフルなエンジンに組み合わせられた8速ATミッションは、ステアリングホイール上のパドルでマニュアルモードでシフトすることが可能で、オート、スポーツ、トラック、スノー、トウ、エコ、バレーの7種類のドライブモードを選択することができる。
より大胆になったスタイリング
デュランゴSRTヘルキャットは、ダッジのDNAを受け継ぎ、チンスプリッター、エンジンオイルクーラーダクト、エアガイド、冷気導入用シュノーケルを備えたフロントマスクなど、大胆なスタイリングが特徴となっている。デュランゴの前傾したプロファイルには、LEDヘッドランプ、LEDデイタイムランニングランプ(DRL)シグネチャー、彫刻的なフードとグリルが配置されており、ワイドなクロスカー調のフロントフェイスとなっている。フェンダー部にはSRTヘルキャットのバッジが装着され、デュランゴがヘルキャットであることを強調して刻印している。
インテリアでは、ドライバー志向のコックピットが洗練された高級感とハイテクが随所に演出され、ドライバーに向かって傾斜した10.1インチのタッチスクリーンが用意されている。このモニターから、EPSおよびSRTドライブモードにアクセスでき、シフト速度、ステアリング、パドルシフト、トラクション、全輪駆動(AWD)、サスペンションなど様々な入力を制御することができる。SRTヘルキャットならではの赤をアクセントにしたメーターや、SRTのロゴが刺繍されたナッパレザー、スエードのヒーター&ベンチレーションフロントシートが標準装備されている。
コックピットのトグルスイッチで簡単に操作できるローンチコントロール機能は、ホイールスピードセンサーを使用して、発進時に駆動系にダメージを与えるホイールホップをモニタリングし、数ミリ秒でエンジントルクを調整してグリップを最適化させることができる。
2023年モデルのダッジ デュランゴSRTヘルキャットの受注は2022年9月に開始され、ヘルキャットは2023年初頭にディーラーに到着する予定となっている。