新型シエンタ買いました! ユーザーに聞いた本音レポート!

緊急レポート|買ったぞ、新型シエンタ! 買いは上級版のZ、Xは2023年4月以降の生産!

Z ガソリン 7人乗り(ダークグレー×スカーレットメタリック)
「新型シエンタ買いました!」という連絡をいただき、モーターファン.jp編集部ではさっそくお話をうかがいました。新型シエンタ購入の実際を緊急レポートします。
新型シエンタ Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)(アーバンカーキ・オプション装着車)

本日(2022年8月23日)正式発表になったトヨタの新型シエンタですが、先日、早くもとあるシエンタ・ユーザーさんから「本日、新型シエンタの購入を決めてきました」というお知らせをいただいたので、さっそく編集部がお話をうかがってまいりました。

ちなみにこのユーザーさんは東京近郊にお住いの60代自営業男性。2人のお子さんもすでに1人は独立されているため、はたから見ればコンパクト・ミニバンを選択する必要性はなさそうですが、「たまに訪問してくる友人たちや親族、あるいは今後の子どもたち家族の同乗などを考えると、緊急時に使える3列目シートが有るのと無いのとでは利便性が大違い」とのこと。

ユーザー氏が乗っていた初代シエンタ。 (写真はユーザー車両ではありません。/ X 2WD オプション装着車 2003年モデル)

さて、このユーザーさんが現在お乗りなのは初代シエンタ。中途の生産休止以前、いわゆる1期モデルの末期に購入されたため、乗り始めからすでに12年が経過されています。そのため以前から2代目への買い換えを検討されていましたが、懇意のディーラーのセールスさんから「少し待てば3代目の新型が出ますよ」という情報を入手、「それなら新型が出たところで買い換えよう」と決められていたそう。同クラスのライバル車も検討されたそうですが、ディーラーとの距離や今までのアフターサービスの面からもトヨタ車のシエンタを選択されたとのこと。

ところがセールスさんから春先に、「半導体不足などが原因で、新型の発売がズルズルと遅れているようです。本来ならとっくに情報が出ているはずなのですが…」と。この時点でモデル末期の2代目を購入する選択肢は消えていたため、「えっ、ヘタするともう1回車検を通さないといけないんじゃないの?」という雰囲気になっていたところ、8月初旬に「ようやく新型が出てくることになりました」という連絡が。そこで自動車保険延長の手続きかたがた、懇意のディーラーで奥さまとご一緒に商談という流れになりました。

一時は2代目の購入も検討したが…。(HYBRID G 7人乗り エアーイエロー オプション装着車)

この商談時点ではまだ新型の発表前ですから、もちろんカタログなどもいっさいありません。ディーラーさんで商談の際に見せてもらった社内向け資料で新型と初対面です。その印象は「2代目でやや若者向けにシフトしたと思われるデザインが、新型ではいくぶん初代の方向性に戻っており好印象。車体の色もビビッドなものが主体ではなく、落ち着いた色のものが多くてターゲットを変えてきたという印象。安全アシスト機能も充実している」と極めて良いものでした。

さて、この時点で新型には廉価版のX、普及版のG、上級版のZと3グレード用意されていることも判明。ご自身の年齢的にも、また、奥さまも運転されることから安全性を重視されていたため、停止保持機能のあるレーダークルーズコントロールやアダプティブハイビームシステムが標準装備されている上級版のZグレードを第一候補に。

実はこの時、ユーザーさんには、担当セールスさんがテーブルの上に広げていた社内向け資料がチラチラと見えていました。そこには明確に“推奨仕様”と“非推奨仕様”が書かれていたそうです。そこで他グレードに話を振ってみると、セールスさんも正直に、「どうやら半導体不足などの影響で新型は生産調整が行なわれており、上級のZグレードに生産集中を行なっているため、他グレードはオススメできません」との回答。「Zなら確実にご用意できますが、Gだと一切のオプションなしなら何とかご用意可能で、Xは正直、いつの納車になるか保証できません」と(編注:2022年8月現在、Xグレード・7人乗りはハイブリッド車/ガソリン車ともに2023年4月以降の生産になる旨が公式アナウンスされています)。つまり新型発売時点では、実質的に購入可能なのはZグレード一択という状況のようです。抽選制とか販売休止よりはマシかも知れませんが…。

尚、ユーザーさんは当初からZグレードを選択したので特に問題はなく、とりあえず上位のオプションをつけておいて「見積もりが出たあとでどこを我慢するか考えよう」ということに。カーナビは10.5インチモニター、ドライブレコーダーも標準の前方とブラインドスポットだけでなく後方もチェックができるメーカーオプションのものにするなど、とにかく欲張っておき、パワートレーンはハイブリッドモデルをチョイス。「さすがにガソリン車を選ぶという選択肢はないだろう」とのこと。

見積書・1:ディーラーから当初提示された見積書。(一部個人情報等は編集部にて黒塗り加工)

さて、問題はお値段。ユーザーさんは予算350万円程度を想定しており、「これは大幅にオーバーするだろうな。ヘタすると400万円か」と覚悟していたところ、出てきた見積もりがほぼ想定通りの356万3620円(見積書・1)。この金額に奥さまが思わず「ええっ!」と声をあげてしまったそう。奥さまとしてはもっと大幅に金額をオーバーすると思われていたので、予想よりもかなり安くて思わずビックリして声をあげてしまったのですが、これをセールスさんは「予想を大きく上回る金額でビックリ」と受け止めてしまったようで、「すみません。車のキーを貸していただけますか。下取りができるかどうか、もう一度チェックさせてください」と。さすがにチェックしたところで12年落ちの初代シエンタでは下取り価格がつきませんでしたが、さらにどこか上の方と交渉をしたようで(店長決済?)、下取り価格9万円を引き出すことに成功。発売前、あるいは直後の新車の値引きは5万円までという上限設定があるため、それ以上の値引きについては下取り価格に上乗せという形をとるようです。これが全国のディーラーで同一なのか、このユーザーさんの交渉された地域だけの話なのかは定かではありません。いずれにせよ奥さまの「ええっ!」で14万円の値引きとなり、339万7770円となりました。(見積書・2)

見積書・2:最終的に契約に至った見積書。(一部個人情報等は編集部にて黒塗り加工)

●見積書の内訳

車両本体価格:2910000円−50000円
メーカーオプション価格:258500円
付属品価格:63470円
下取り価格:マイナス90000円
税金等:305800円(うち224900円がCSパスポート、ガラスコート代)

この金額で無事に契約。支払いは現金一括を予定されていたそうですが、「お店としてはトヨタファイナンスからのバックがあるから分割払いの方が嬉しい」ということで分割に。最初に60回払いを提案されたものの、2回払いにすると金利が4.5%から1.9%に下がるということで2回払いに変更。あとは、カタログが出てきたり実車が見られるようになったら、それを見てオプションを追加・変更したり、車の色を変更したりが可能とのことだったので、ひとまず発注。問題は納車時期ですが、これは8月中旬の契約時点ではまだ不明とのことで、ユーザーさんとしては「来年3月の車検までに届けばいいなぁ」とのことでした。

取り急ぎの購入レポート、新型シエンタの購入を考えられている方のご参考になれば幸いです。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部