白/黒狙いの人必見。新型フェアレディZはボディカラーで印象が激変する!【購入者目線でレポート】

2022年7月末、早くも新車が受注停止となるなど話題を集めている新型フェアレディZ(RZ34)。受注停止直前に新型Zを注文した蔵田智洋が、日産グローバル本社ギャラリーに展示されていたホワイト、ブラックの二台の展示車を舐めるように観察してきた様子を購入者視点で詳細にレポートする。
REPORT:蔵田智洋(KURATA Toshihiro)

日産グローバル本社ギャラリーを訪れてみると、まだあまり見る機会のない、ブラック、ホワイトの二台が展示されていた。ミッドナイトブラックの「バージョンST 6MT」と、プリズムホワイトの「ベースグレード 9AT」である。MTとAT、一番上と一番下、黒と白とそれぞれ対照的かつ印象的で、ファンの気持ちを分かった陳列に感謝! ボディカラーによって全く違うクルマに観えるほど表情を変える新型Zのエクステリアデザインが、強く印象に残った。

黒いZは大人の雰囲気

ミッドナイトブラックは、フロントグリルの四角い形状が気にならない。ブラックベゼルのライトがフェンダーと一体感があり、ライトの光だけが際立つ独特の雰囲気だ。またセンターの「NISSAN」エンブレムの銀色が強調され、フロントノーズ全体がコンパクトに見える。

ショールームでまず目を引いたのは黒、ミッドナイトブラックの、バージョンST 6MTの車両。車両がグッと引き締まって、コンパクトに観える。またちょっと迫力というか凄みもあって「カッコイイ!」と感じた。会場のZの周りは、たくさんの人集り。「わあ、黒いいなあ」「黒が意外に格好いい!」と言った声が、来場者の中で飛び交っていた。


黒いボディカラーは『大人の雰囲気』が漂う。やや大げさなディテールは影を潜め、コンパクトで塊感のあるスポーツカーに観える。まず、黒だとブロントグリルの四角い形状が目立たず、一体化して見える。ヘッドライトもブラックベゼルのため、フェンダーの一部のようになり、ライトの光だけが際立ち、ちょっと野生の動物のように生命感があってなかなか良い。フロントの「NISSAN」エンブレムがシルバーのため、黒だと強調されてフロント部がコンパクトに絞り込まれて見える。

黒いZはブラックベゼルと一体感があって、かなりの迫力がある。近年珍しく、ツリ目ではない優しい眼差しのヘッドライトだ。

サイドビューはハイライトが綺麗に際立ち、ボディが薄く観える。レイズ製19インチアルミホイールと赤い4POTキャリパーも実に似合っている。リヤは派手なディフューザーは強調されず、一体化して見えるため、大人な雰囲気だ。全車ブラックアウトされたテールランプ周り、モノトーンのリヤゲートも全てブラックで統一され、かなりの迫力だ。エンブレムは「Fairlady」のみ黒文字なので、シルバーの「Z」の文字だけが強調されて、これもカッコイイ! 新型Zでちょっと気になっていたネガの部分、大きな給油口の切り欠きやリヤゲートの隙間など気にならなくなるのもポイントが高い。

ハイライトが綺麗に際立つサイドビュー。極細のスポークデザインが新鮮なレイズ製19インチ鍛造アルミホイールと赤い4POTキャリパーがレーシーな雰囲気を醸し出す。
黒いボディカラーなら、派手なディフューザーとブラックアウトされたテールランプ周りも一体化して観えるので大人な雰囲気が漂う。
ちょっと大きすぎる給油口の切り欠きが目立たないのも黒系カラーの利点。リヤスポイラーが装着されるとリヤ周りがシャープに角張って見える。
新デザインのテールランプは横長タイプへ変更された。一体感があって格好いい。
エンブレムは「Fairlady」が黒文字。「Z」の銀文字だけが際立つ。

白いZは柔らかな雰囲気

ショールームで多くの女性達が「素敵!」と言葉を漏らしながらずっと眺めていたのは白いフェアレディZ。プリズムホワイト/スーパーブラック2トーンのベースグレード 9ATのボディカラーは、ホワイトパールの色調が柔らかく、ボディの曲面に沿って光り方が変化する。その美しさに思わず見惚れてしまう。特にZのエンブレム輝くリヤピラーから、リヤフェンダー部への局面は素敵だ。自分を引き立てる衣装のような存在として、Zに乗る自分の姿を想像してしまう。

美しい曲面の膨らみはリヤスポイラーがないモデルの方が強調される。

フロント部はブラックベゼルのヘッドライトと、四角いグリルが強調される一方、Aピラー、ルーフ、ミラーが黒いのでロー&ワイドが強調されている。ボンネットのプレスラインによる陰影もはっきりでていて、シャープに観えるのは意外だった。

白いZはブラックベゼルのライトと四角いグリルが際立つ。Aピラーとミラーがブラックなので、ロー&ワイドが強調される。
四角くエッジの効いたシャープなラインが意外にもはっきり出るパールホワイトはスポーティさとエレガントさのバランスが絶妙だ。

サイドビューは観る高さによって、様々な表情に変化する。ブラックベゼルによってノーズとボンネットはとても低く見える。ウインカーがなく、ドアハンドルも目立たないため、フロントフェンダーからドアまでの面が実に美しい。シルバーの18インチホイールとキャリパーも控えめで、これはこれでイイ!ホイールアーチの下端はタイヤを包み込むように拘ってデザインして生産効率よりも美しさを追求している。

やや低めからのサイドビューではボンネットとルーフの低さが強調され、シャープなスポーツカーらしいフォルム。サイドウインカーとドアノブは目立たないように処理されている。
やや高めからのサイドビューでは丸みを帯びたデザインが強調される。また2トーンのブラックルーフとのコントラストがはっきり現れ、スポーティ&エレガントな雰囲気に。

リヤは大きなブラックルーフとの2トーンとディフューザー、ブラックアウトされたテールランプ周りによって薄く、ロー&ワイドのフォルム。この刀をモチーフとしたシルバーラインからのデザインは新型アリアを彷彿とさせる新しい日産のデザインだ。美しいリヤフェンダーの膨らみ際立つ。ベースグレードはリヤスポイラーがないため、リヤゲートの美しさがよくわかる。またここに斜めに入る「Fairlady Z」のエンブレムはS30を彷彿とさせる演出で実に魅力的だ。

白いZのリヤビューはブラック2トーンとブラックアウトされたランプ、デフューザーなどによって、白い部分のボリュームが抑えられ、ロー&ワイドが強調される。
ベースグレードはリヤスポイラーレスとなり、「Fairlady Z」のエンブレムがS30同様、斜めに入るデザイン。

イエロー、ブルーなら、パーティードレスのように華やかでスポーティで、若いオーナーにも似合う。それもいいが、大人の雰囲気が漂う黒と白の実車も素敵だった。新型フェアレディZは、それぞれのオーナーの好みによって、まるで衣装のコーディネートを楽しむようにボディカラーとグレード、あるいはその後のアフターパーツなどで『自分だけのZ』に仕上げて楽しめると確信した。新型フェアレディZ(RZ34)はボディカラーとグレード選択によって、『全く違うクルマ』に見える魅惑的なデザインのクルマだ。他のボディカラーの実車もすべて見てみたくなった!

著者プロフィール

蔵田智洋 近影

蔵田智洋

日産スカイラインGT-R(KPGC10) vs マツダロータリー勢のレース観戦をきっかけに自動車に興味を持ち、自…