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名車VW「Golf」の由来は「ガルフストリーム」(Gulf stream)
ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンの人気車種「ゴルフ」と言えば、「クルマの基準」とも呼ばれるほど、世界で最も有名なクルマのひとつです。1974年に初代が登場して以来、ゴルフは世界中で愛されて現在は8代目が販売中です。
そんなゴルフですが、車名の「ゴルフ」とは、スポーツのゴルフが由来なのかと思いがちですが、実はスポーツのゴルフを由来としているわけではありません。
ドイツ語で「Golf」は「湾」や「入り江」という意味があり、世界最大級の海流である「メキシコ湾流」の「Gulf stream 」(ガルフストリーム)が由来となっているのです。
メキシコ湾流は、赤道を通った温かい海流がカリブ海およびメキシコ湾に入り、フロリダ海峡を通って、北大西洋をイギリス方面に向けて流れる湾流を意味します。ヨーロッパの多くの地域は、このメキシコ湾流によって発生した温かい空気によって温暖な気候を維持しており、ヨーロッパの人々や植物にとってはなくてはならない重要な存在となっているのです。
パサートの由来は「貿易風」
そして、そのメキシコ湾流によって発生する季節風である、貿易風が「Passat」(パサート)です。「シロッコ」はサハラ砂漠に吹く熱風、「ジェッタ」はジェット気流を意味します。このようにフォルクスワーゲンの車名は風や気候にまつわるものが多いのです。