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3代目 R172系 (2011~2016年)
メルセデス・ベンツ SLKクラスは、すでに2016年に販売を終了したクーペカブリオレタイプのスポーツカーで、現在は大幅改良が加えられてSLCクラスへ引き継がれている。SLKとして最新にして最後になるのが2011年に登場した3代目のR171系。先代に引き続き高い人気を誇り、発売前から注目を集めた。歴代SLKで初となるディーゼル・エンジンモデルをラインナップしたほか、2013年に日本では21年ぶりの正規輸入MT車となる「SLK 200 ブルーエフィシェンシー MT」が登場したのも話題だった。ガソリンエンジンは1.8ℓと2.0ℓの直4ターボおよび3.5ℓのV6NAの3種類を基本とし、特別仕様車である「AMG SLK 55」に搭載される5.5ℓのV8NAエンジンが用意され、トランスミッションは7速あるいは9速ATを基本とした。また先述のように2.2ℓ直4ターボディーゼルエンジンや6速MTも導入され、バリエーションに富んでいる。
2014年式 200 Radar Safety Edition 「オープンの爽快感とクローズドの安心感を、気分に合わせて楽しめるのが最高」
排気量:1795cc トランスミッション:AT
平均燃費:市街地5.5Km/ℓ 高速11km/ℓ
長所:オープンの爽快感とクローズドの安心感を、気分に合わせて楽しめるのが最高。それまで乗っていた2000年式SLK230に比べて、格段に質感や静粛性が向上。フルスロットルの時の「やんちゃな」エギゾースト音。
短所:リヤビューカメラがあると便利で安心。アイドルストップからの再始動の振動の大きさ。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★☆☆
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★★★☆
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「道具としてのクルマには実用性や利便性が大事ですが、余裕があれば、自分の趣味や道楽のためのクルマを持って、ココロとカラダをリフレッシュしましょう。オープン時の爽快感、クローズドの安心感を状況に応じて楽しめます」
2代目 R171系 (2004~2011年)
2004年にデビューした2代目のR171系は、初代の落ち着きのあるフロントマスクから、スーパーカーの「SLRマクラーレン」のようなエネルギッシュでアグレッシブな顔つきとなり、「Cクラスをベースとした2シーター・ライトウェイト・オープンカー」というポジションから、独立したスポーツカー車種としての色彩を強くアピールするものとなった。そのためか、日本市場ではまず、新世代の3.5ℓ・V6エンジンであるM272型を搭載した「SLK350」と5.4ℓのV8エンジンを搭載した特別モデルである「SLK55 AMG」から発売されている。このほかエンジンは3.0ℓ・V6と1.8ℓ直4スーパーチャージャーが加わっている。トランスミッションは5速あるいは7速ATが用意された。
2006年式 後期 SLK350(R171) 「ショートホイルベースx低重心x高剛性ボディにより、車を操る楽しさを教えてくれる」
排気量:3500cc トランスミッション:AT
平均燃費:8km/ℓ
長所:季節ごとの鳥の啼き声が聞こえるので、日常からの解放感が味わえる。ショートホイルベースx低重心x高剛性ボディにより、車を操る楽しさを教えてくれる。NA大排気量の素直なアクセルレスポンス。
短所:ハードトップ使用時の斜め後方視界の悪さ。進路変更時に直視。長距離ドライブでお尻が痛くなる。メルセデスベンツにしては、シートの設計が良くない。各種センサーの寿命や信頼性については、当初の期待を下回る。
評価
外観:★★★★☆ SLRの弟分としてこのサイズにしては良くまとまってると思いますが、サイドビューは同世代のZ4の方が好きです。
室内:★★★★★ 質実剛健な造りと直感的な操作性には満足しています。
走行性能:★★★★★ この車のキャラクターとして、必要にして十分だと思います。
燃費性能:★★★★☆ 運転する喜びを抑制するような装置や制御は無く、これで良いと思います。
装備:★★★☆☆ メルセデスならではの泣き所ですね。
満足度:★★★★☆ 大人のおもちゃとして、とてもよく出来ていると思います。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「晴れの日は洗車して屋根を開けて気ままにドライブ…楽しいですよ」
初代 R170系 (1997~2004年/日本市場)
1996年(日本市場では1997年)にデビューした初代のR170系は、どちらかと言えばスポーツカーよりも「Cクラスをベースとした2シーター・ライトウェイト・オープンカー」を志向しており、メルセデス車として初めて電動開閉式ハードトップ(バリオルーフ)を備えた。ちなみにルーフ・オープン状態からクローズ状態のクーペ・スタイリングに変化するまで28秒である。日本市場では1997年からの発売だが予約注文が殺到して早々に完売となってしまい、納車が1年待ちとなるほどの人気の高さだった。エンジンは3.2ℓ・V6か2.2ℓ直4で、V6はスーパーチャージャーの有無があり、直4はすべてスーパーチャージャー付きとなる。トランスミッションはすべて5速AT。
2003年式 SLK320(R170) 「R170の320と230では乗り味がかなり違います」
排気量:3200cc トランスミッション:AT
平均燃費:6km/ℓ
長所:上品なスタイル、気楽にオープンが楽しめるところ、取り回しの良さ。トルクフルな自然吸気エンジン。トップを上げた時の視界の良さ・対候性・静かさ。
短所:プラスチック部品の耐久性。バリオルーフの開閉時間がもう少し短いとよい。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★ クラシックな感じがよい。
走行性能:★★★★★ 意外と速い。
燃費性能:★★★☆☆ 高速燃費はまあまあ(12km/ℓくらい)。
装備:★★★☆☆ 年式相応。特に不満はありません。
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「R170の320と230では乗り味がかなり違います。320は鼻が重くなり、エンジン特性もマイルドですが、挙動も安定して低中速トルクもあり、ゆったりオープンエアードライブを楽しむには320はお勧めです」
2001年式 SLK320 GF170 「開放感が欲しい方、是非」
排気量:3232cc トランスミッション:AT
平均燃費:15.0km/ℓ
長所:オープンの開放感。電動ルーフ。
短所:コンソール等の塗装の劣化。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★☆☆ コンソール塗装の劣化。
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★☆☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「開放感が欲しい方、是非。年式によってはかなり安く買えると思います」