2019年11月より施行されている基準(R151)では、車両総重量が8トン以上の貨物自動車について側方衝突警報装置(BSIS: Blind Spot Information System)の搭載が義務付けられており、継続生産車には2024年5月からの適用が定められている。UDトラックスはR151に業界で最も早く対応し、BSIS追加モデルを販売することを発表した。
BSISは、時速30km以下で一般道を走行している際に死角となりやすい左側方を走行中の自転車を検知し、左折時に自転車との衝突を防ぐシステムである。視覚および音による警報装置で、検知範囲は法規基準である自車の左側面 0.9m~4.25m間、前方 7m~後方30mとなる。
2022年型クオンにはスマートBSISとスマートLCS(レーンチェンジサポート)が搭載されており、スマートBSISは左側方の自転車と歩行者を、スマートLCSは車線変更時に左側方の車両を検知する。検知の際は、助手席のピラーに搭載されたインジケーターが点灯され運転者に報せる。左折時(BSIS)、車線変更時(LCS)に衝突の可能性がある場合はインジケーターが点滅し、ポップアップ表示とブザー音で警報を行う。