日本でも激レアなトヨタ車をアメリカのイベントで発見!80スープラ、ランクル、MR2、カローラ…【トヨタフェスト2022 】その1

カリフォルニア州ロングビーチで開催されたカーイベント「オール・トヨタフェスト2022」には、新旧さまざまなトヨタ車が集結。なかには日本のイベントでもお目にかかれないような激レア車も!?
TEXT:小林秀雄(KOBAYASHI Hideo) PHOTO:平野 陽(HIRANO Akio)

1994年式「スープラ」

日本では「80(ハチマル)スープラ」、アメリカでは「Mk.4(マークフォー)スープラ」とも呼ばれるJZA80型スープラ。最近は何かと価格高騰で話題になりがちだが、天然芝の公園に車両が展示されるトヨタフェストでは、こうしたすばらしいコンディションの個体にも直接お目にかかれたりする。ピッカピカのホイールはアメリカで純正品として設定されていたクロームホイールで、センターキャップにはうっすらとトヨタのエンブレムが刻印されている。

トヨタ・スープラ
トヨタ・スープラ

1989年式「スープラ」

80スープラのひとつ前の世代にあたる「70(ナナマル)/Mk.3(マークスリー)スープラ」。こちらはトップエンドの3.0L直6ターボ搭載車であり、なおかつ日本で「エアロトップ」、アメリカで「スポーツルーフ」と呼ばれたデタッチャブルルーフを備えたレアモデル。当時のオプションである「ホワイトパッケージ」仕様車とのことで、ホイールは80スープラの純正品に交換されているが、できるだけ当時のままの外観を再現している。

トヨタ・スープラ
トヨタ・スープラ

1973年式「ランドクルーザー」

自動車大国アメリカで最初に認められたトヨタ車とも言えるのが、おなじみランドクルーザー。愛嬌のあるフェイスが後にFJクルーザーのネタ元になったFJ40型は、今も熱心な愛好家に支えられる人気モデルだ。こちらは内外装がフルレストレーションされ、トヨタの他車種用の純正部品を流用したパワーステアリング化も実現。Bluetoothオーディオも装備し、現代的な使いやすさや利便性を備えている。

トヨタ・ランドクルーザー

1991年式「MR2」

わずか2オーナーで、ほぼオリジナルの状態をキープしている2世代目(SW20型)のMR2。最初のオーナーが62歳の時にリタイア記念にプレゼントされた車両だそうで、それを譲り受けたセカンドオーナーが3年ほど車庫で眠らせた後、地元ディーラーのロンゴ・トヨタでレストアを実現した。新車当時からのタービンやインタークーラーを今も備えるなど、機関系はフルノーマルを維持している。

トヨタ・MR2
トヨタ・MR2

1977年式「 カローラ・リフトバック」

3世代目のカローラに設定され、日本でもアメリカでも販売されていた3ドア・リフトバック。トヨタフェストでもあまり見かけることのないレア車で、2ドアクーペとワゴンを足して2で割ったようなスタイリングが特徴だ。いわゆる5マイルバンパー(衝撃吸収性を高めた当時の大型バンパー)も装着されていて、70年代の雰囲気を今に伝える貴重な生き証人と言える。

トヨタ・カローラリフトバック

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著者プロフィール

小林秀雄 近影

小林秀雄

大正から昭和初期の文豪の如き不健康な風貌ながら、趣味は草野球とサーフィンというわかりにくい男。編集…