ホンダ・アコード ユーロRはじゃじゃ馬セダン、トヨタ・カローラアクシオのターボモデルとは?150万円で狙える走りの楽しいセダン5選【モーターファンおすすめ中古車】

ホンダ・アコード ユーロR じゃじゃ馬的魅力があるスポーツセダンだ。
現在、セダンの販売台数はカテゴリー別シェアで10%ほど。どのメーカーも少しずつセダンのラインアップを減らし、ここ20年ほどで一気に元気がなくなってしまった。しかしセダンには、安定した走行性能など他のカテゴリーにはない多くの魅力がある。そこで今回のモーターファンは、150万円で狙える走りの楽しいセダンを5選紹介する。

ホンダ・アコード ユーロR 欧州ではタイプRとして販売されたじゃじゃ馬ホットセダン

2002年12月発売当時の価格は253万円。

7代目ホンダ・アコードは、初代アコードから継承されてきた「人と社会との調和」という理念のもと、「New Quality Tourer(ニュー・クオリティ・ツアラー)」をコンセプトに、あらゆるシーンでの長時間、長距離運転でもストレスを感じさせない、スポーティでありながらも心地よく安心感のある走りに加え、細部にまでこだわった上質な内外装、高い安全・環境性能をもつ新しいミッドサイズ・セダン、ワゴンのベンチマークとして開発された。

今回紹介するのはその7代目のホットグレード「ユーロR」。エアロフォルムバンパーやハニカムメッシュタイプのフロントグリル、17インチアルミホイールなど、スポーツを全身で表現したエクステリアデザインを採用している。インテリアにはMOMO本革巻ステアリングホイール、レカロ社製バケットシート(フロント)、アルミ製シフトノブなどを採用、ドライバーが操作する歓びを感じられるスポーティな装備を満載している。2.0ℓNAエンジンを搭載したこのモデルはじつはヨーロッパではタイプRとして売られていた。それほど獰猛なスポーツカーというわけだ。最高出力は220psを発揮し、8000回転以上回せるNAエンジンは気持ちの良いVTECサウンドを響かせる。

平均中古価格は約140万円。
たとえば、「アコード 2.0ユーロR 2003年式、6MT、走行5万5000kmで車両本体価145万円」というようなモデルが比較的簡単に見つけることができる。
ただし、スポーツモデルのため150万円以内となると走行距離が過多なものや修復歴ありのものも少なくない。しっかり状態をチェックしよう。
やんちゃなFFホットセダンを選ぶならアコードユーロRがおすすめだ。

ボディサイズは全長×全幅×全高(㎜)=4665×1760×1450
ホイールベース(㎜)=2670と絶妙な大きさ。
ホンダ・アコード ユーロRのコックピット

詳細スペック:ユーロR

全長×全幅×全高(㎜)=4665×1760×1450
ホイールベース(㎜)=2670
エンジン:2.0ℓ 水冷直列4気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:220ps(162kW)/8000rpm
最大トルク:21.0kgm(206Nm)/6000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
車重(kg):1390
新車価格:253万円
※2002年発売当時のスペック

トヨタ・カローラ アクシオ 1.5GTは知る人ぞ知る走りを極めたモデルだ

2006年10月発売当時の価格は140.7〜233.1万円。TRDが手がけた1.5GTは249.5万円だった。

先代トヨタ・カローラアクシオは、2006年に発売。「新しい尺度でのクルマづくり」をテーマに、コンパクトカーの既成概念にとらわれることなくユーザーのニーズを採り入れ、1966年登場以来からのカローラの資質である、確かな基本性能と上質感を深化させることを目指して開発された。エクステリアは、コンパクトでありながら伸びやかさを感じさせる、躍動感あるフォルムを実現させた。またインテリアは、シンプルですっきりとしたデザインとするとともに、各装備を効率的にレイアウトすることで、心地良さと使いやすさが感じられる、上質なものとなっている。

通常モデルのパワートレーンは、1.5ℓと1.8ℓエンジンの2種類。トランスミッションは、1.5ℓの「X」のみMTの設定があるが基本はCVTとの組み合わせとなる。中古市場に出回っているのはほとんどが1.5ℓモデルだ。この1.5ℓモデルは、加速フィールが非常に軽快で、特に街乗りにもってこいの性格をしている。一方で1.8ℓモデルの走りは上質で、1.5ℓのプラスαの余裕を感じるが、基本的には1.5ℓで充分満足できる仕上がりをしている。

また、攻めた走りを楽しみたいなら、TRD(Toyota Racing Development)が手がけた「1.5GT」がおすすめ。「X」をベースに、専用のターボチャージャーやインタークーラーなどを装備。これによって最高出力150ps、最大トルク196Nmとプラス40ps、56Nmの余裕を生み出している。しっかりパワーを使い切れるので、日本の交通事情でも「スポーツ」を楽しめるのもポイントだ。またトランスミッションは、5MTのみでカローラとは思えないじゃじゃ馬な走りをみせる。知る人ぞ知る「ホットなカローラ」だ。

平均中古価格は通常モデルが約41万円、1.5GTが約115万円だ。
たとえば、「カローラアクシオ 1.5G 2007年式、走行3万5000kmで車両本体価42万円」というようなモデルが比較的簡単に見つけることができる。
1.5GTは、タマ数が少なく、走行距離が過多なものや修復歴ありのものも少なくない。検討する際はしっかり状態をチェックしよう。

ボディサイズは全長×全幅×全高(㎜)=4435×1695×1430
ホイールベース(㎜)=2600とコンパクトである。
トヨタ・カローラ アクシオのインテリア

詳細スペック:1.5GT

全長×全幅×全高(㎜)=4435×1695×1430
ホイールベース(㎜)=2600
エンジン:1.5ℓ 直列4気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:150ps(110kW)/6000rpm
最大トルク:20.0kgm(196Nm)/4800rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:5MT
車重(kg):1160
新車価格:235.2万円
※2006年発売当時のスペック

マツダスピード・アテンザ 洗練されたリニアな走りは、現在のマツダ車にも通ずる

2005年6月発売当時の価格は302.4万円。

マツダスピード アテンザは、当時新開発の2.3ℓ直噴ガソリンターボエンジン「MZR 2.3 DISI(ディジー) TURBO」、電子制御アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムなど、独自の技術を搭載したハイパフォーマンスセダン。最高出力は272ps、最大トルクは380Nmというスペックを誇る。このエンジンのトピックは優れたエンジンレスポンス。筒内冷却効果により初期加速の充填量がアップすることで、ターボチャージャーのタービン/コンプレッサー回転速度が素早くリニアに上昇する。このため、アクセルを踏み込んですぐの2500rpm付近からターボの過給効果を発揮し、優れたエンジンレスポンスを実現した。また電子制御アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムは、前後輪のトルク配分を100:0から50:50まで調整でき、状況に合わせて適切な調節が可能だ。トランスミッションは通常モデルのアテンザにはない6MTのみとなっている。

ノーマルのアテンザは178psの2.3ℓNAと150psの2ℓNAのエンジンが設定されており、マツダスピード アテンザはまったくの別物だと考えた方が良いだろう。特にMTで洗練されたリニアな走りを楽しみたい人におすすめの一台だ。

平均中古価格は約85万円。
たとえば「アテンザ マツダスピード 4WD 2006年式、6MT、走行5万5000kmで車両本体価格90万円」というようなところが標準的な中古相場だ。
ただ、注意が必要なのは他のモデルと比べて中古車市場にあまり出回っていないことだ。タマ数が少ないため程度が良いものも多くない。購入を検討する場合はしっかり車両の状態を見極めていただきたい。

ボディサイズは全長×全幅×全高(㎜)=4760×1780×1430
ホイールベース(㎜)=2675
マツダスピードの名を冠しているだけになかなかスポーティなコックピットだ。

詳細スペック:ベースグレード

全長×全幅×全高(㎜)=4760×1780×1430
ホイールベース(㎜)=2675
エンジン:2.3ℓ 水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:272ps(200kW)/5500rpm
最大トルク:38.7kg・m(380Nm)/3000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:6MT
新車価格:302万4000円
車重(kg):1560
※2005年発売当時のスペック

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