2023年モデルのBMW Z4は、これまで以上にスポーティで魅力的になった純血のロードスターだ。新型Z4のエクステリアデザインは、力強いプロポーションと洗練された美しさ、数々の個性的なディテールによってクラシカルなオープントップスポーツカーを現代的に解釈したスタイルに仕上げられている。今回のデザイン変更により、全幅と力強いスタンスにスポットライトが当てられており、ローワイド、ロングノーズ&ショートデッキのスタイルは360度どこから見てもスポーツカーらしさ全開だ。
フロントエンドでは、他のMモデルでもお馴染みの3セクションインテークが走行における重要な役割を担っている。サイドインテークは、正面から押し寄せる空気をホイールアーチ内部に導き乱気流を低減、BMW伝統のキドニーグリルも形状が変更され視覚的インパクトを増大させている。ホイールアーチ後方にも空気を逃がすエアブリーザーが配置され、空気抵抗低減に貢献している。ロードスターのロードスターのクラシカルなファブリック製ソフトトップは電動式で、時速50km以下の走行中であれば、ボタンに触れるだけでわずか10秒のうちに開閉することができる。
BMW Z4のインテリアデザインは、ドライバーに焦点を当てたコックピットレイアウトになっている。一体型ヘッドレストを備えたスポーツシートとドアトリムにはヴェルナスカ・レザーが標準装備されており、ブラック、アイボリーホワイト、コニャック、マグマレッドの4色から選択することができる。立体造形のダッシュボードには10.25インチHDディスプレイとクライメートシステムが最小限サイズに収められており、装飾を抑えたクラシカルスポーツな印象だ。装備には、BMWインテリジェント・アシスタント、スマートフォン連携、Wi-Fiホットスポットなど先進装備が含まれている。
3種類の洗練された高回転エンジン
新型BMW Z4には3種類のガソリンエンジンがラインナップされ、瞬時のパワー伝達とBMWが誇るスムーズな走りが特長的だ。BMW Z4 sDrive20iに搭載される4気筒エンジンには6速MTギアボックスが標準装備されており、エントリーモデルでは、他のエンジンラインナップに標準装備されている8速ステップトロニック・スポーツミッションをオプションで選択することができる。このトランスミッションには、ステアリングホイールのパドルシフトとトラクションを最適化した加速を発揮するローンチコントロール機能が装備されている。
BMWの誇る卓越したパワートレインテクノロジーは、Mツインパワー・ターボを搭載した直列6気筒エンジンを搭載したフラッグシップモデルで直に感じることができる。3.0リッター、340psのユニットは最大500Nmの最大トルクを発揮し、0-100km/h加速は4.5秒を達成している。BMW Z4 sDrive30iに搭載されるユニットは、最高出力/258ps、最大トルク400Nmを発生し、0-100km/h加速は5.4秒を達成。BMW Z4 sDrive20i搭載エンジンは、最高出力197ps、最大トルク320Nmを発揮し、0-100km/h加速6.8秒(AT車:6.6秒)で走行することができる。
BMW Z4のコンパクトなプロポーションは、最小限かつ低重心のボディ重量に、50:50の優れた重量配分、ボディとシャシー構造の高い合成、効果的なエアロダイナミクスなどが盛り込まれており、スポーティなハンドリングに必要なプラットフォーム要素が揃っている。足回りには、2関節スプリング・ストラットのフロント・アクスルと5リンクのリヤ・アクスルを組み合わせたシャシー・テクノロジーが搭載され、俊敏性と乗り心地の調和を実現している。
BMW Z4 sDrive30iに標準装備されたMスポーツ・サスペンションは、しっかりとしたダンパーとスプリングのチューニングにより、ドライビング・ダイナミクスを最適化。BMW Z4 M40iには、電子制御式ダンパーを備えたアダプティブMサスペンションと、BMW Z4 sDrive30iと同様に、ブルーまたはレッド塗装のキャリパーを選択できるMスポーツ・ブレーキが装備され、レンジ・トップ・モデルには、リヤ・アクスルにMスポーツ・ディファレンシャルが装備。これはBMW Z4 sDrive30iのオプションとして用意されている。