Jeepの新型7人乗りSUV「コマンダー」登場!「グランドチェロキー」は5人乗り標準ボディを国内導入

10月24日、上野・国立科学博物館にて、Jeepの新型7人乗りミッドサイズSUV「コマンダー」の登場と、フラッグシップモデル「グランドチェロキー」の5人乗り標準ボディ仕様が発表された。国立科学博物館が自動車メーカーの発表会に使われるのは初めてだという。価格は「コマンダー」が597万円。「グランドチェロキー」が892万円〜1227万円だ。

7人乗りミッドサイズSUVの「コマンダー」は、Jeep初のディーゼルターボエンジンを搭載

上野・国立科学博物館で開催された発表会では、恐竜の化石をバックにポンタス・ヘグストロムCEOが新モデルの魅力を熱く語った。

Jeepの新型ミッドサイズSUV「コマンダー」は7人乗車が可能な3列シートを備え、ブランド初のディーゼルターボエンジンを搭載する。主力モデルであったチェロキーが昨年生産中止となったため、3列シートのミッドサイズSUVを後任として担うこととなるモデルだ。

主力モデルであった「チェロキー」がカタログ落ちし、そのポジションを担うカタチで導入されたのが「コマンダー」だ。

ボディサイズは、全長4770mm、全幅1860mm、全高1730mm。ホイールベースは2780mm。パワートレーンはジープブランド初採用という2.0L直列4気筒ディーゼルターボに、9速ATと電子制御4×4システム「アクティブドライブ」を組み合わせ、最高出力170ps、最大トルク350Nmを発生。さらに最大トルクを1750〜2250rpmという低回転域から発生することで、 アクセル操作に対してトルクが瞬時に立ち上がり、優れたドライバビリティを実現する。新世代アーキテクチャは、全体の63%が高強度・超高強度鋼で構成され、高いボディ剛性と衝撃吸収性と安全性を両立している。

全長4770mm、全幅1860mm、全高1730mm。ホイールベースは2780mm。国内の道路事情でも無理なく乗ることのできるサイズだ。
フロントグリルは、フラッグシップモデル「グランドチェロキー」の要素を受け継いだ高級感のあるデザイン。

エクステリアは、フラッグシップモデル「Grand Cherokee L」の系統を引継ぐデザインを採用。ジープのアイデンティティのひとつであるフロントの7スロットグリルは、ヘッドライトと一体化し、安定感のあるスタイリングを印象付ける。リアコンビネーションならびにリアバンパーのデザインは、日本未導入のプレミアムモデル「グランド ワゴニア」からインスピレーションを得たデザインを踏襲している。

ジープブランド初採用となる2.0L直列4気筒ディーゼルターボは最高出力170ps、最大トルク350Nmを発生。

インテリアでは、運転席に10.25インチのフルデジタルメーターを、インパネの中央には10.1インチのタッチパネル式ナビゲーションを装備し、スマートフォンワイヤレス充電機能を装備するなど先進性が高い。2 列目シートはワンタッチで格納できるタンブル機能を備え、様々なアレンジを簡単な操作することが可能。また荷室容量は、5 名乗車時で 481L、7 名乗車時で170Lを確保している。

センターコンソール中央に10.1インチのタッチパネルモニターを、10.25インチの液晶メーターを採用している。
2列目シートは、ワンタッチで格納できるタンブル機能。
フロントシートには、電動調整機能とヒーターを標準装備。
3列目シートを倒した5人乗りの状態。荷室容量は481Lとなる。
3列目シートを起こした7人乗りの状態。荷室容量は170Lとなる。
タイヤサイズは235/55R18。
【主要諸元】
Commander「Limited」
車両価格:597万円
全長×全幅×全高:4770×1860×1730mm
ホイールベース:2780mm
車両重量:1520kg
排気量:1956cc
エンジン:直列4気筒DOHディーゼルターボ
最高出力:170ps/3750rpm
最大トルク:350Nm/1750-2500rpm
駆動方式:4WD
トランスミッション:9速AT
燃料タンク容量:60L(軽油)
WLTCモード燃費:13.9km/L
タイヤサイズ:235/55R18
乗車定員:7名

「グランドチェロキー」は5人乗り標準ボディとプラグインハイブリッド仕様が登場

「グランドチェロキー」は全長4900mm、全幅1980mm、全高1810mm。ホイールベースは2965mm。

フラッグシップの「グランドチェロキー」は取り回しに優れた2列5人乗り標準ボディ仕様とプラグインハイブリッド仕様の追加が発表された。新たに登場する「グランドチェロキー」は、全長4900mm、全幅1980mm、全高1810mm。ホイールベースは2965mm。7人乗り仕様の「グランドチェロキーLに対して全長が約300mm、ホイールベースが125mm短縮され、最小回転半径は6.0mとなり、取り回し性に優れている。

7人乗り仕様の「グランドチェロキーLに対して全長が約300mm、ホイールベースが125mm短縮され、最小回転半径は6.0m。

パワートレーンはモデル初のプラグインハイブリッド(PHEV)と、ガソリンの2タイプを設定。PHEV仕様は、2.0L直列4気筒ターボ+モーターという構成。モーターのみで最長53kmのEV走行が可能でとなる。ガソリン仕様は、2.0L直列4気筒ターボで、最高出力272ps、最大トルク400Nmを発生する。ともに8速ATを組み合わせる。

「Limited 2.0L」は、2.0L直列4気筒ターボを搭載し、最高出力272ps、最大トルク400Nmを発生。

エクステリアは、1963 年に登場したラグジュアリーSUVのパイオニア、初代「ワゴニア」にインスピレーションを得ながら、最新のデザイン手法によりモダンに仕上げられた「グランドチェロキー L」のスタイリングを踏襲している。PHEVモデルの「Limited 2.0L 4xe」「Summit Reserve 2.0L 4xe」には、それぞれ専用デザインのアルミホイールが採用されている。

センターコンソールに埋め込まれているのは10.1インチの薄型タッチスクリーン。
2列シートになったため荷室はフラットで使い勝手が良い。
ラゲッジスペースの床下にはスペアタイヤを積む。
タイヤサイズは265/60R18
左が「グランドチェロキーL」右が「グランドチェロキー」フロントフェイスのデザインが若干異なる。
【主要諸元】
Grand Cherokee「Limited」
車両価格:892万円
全長×全幅×全高:4900×1980×1810mm
ホイールベース:2965mm
車両重量:2070kg
排気量:1995cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:272ps/5250rpm
最大トルク:400Nm/3000rpm
駆動方式:4WD
トランスミッション:8速AT
燃料タンク容量:87L(レギュラー)
WLTCモード燃費:ー
タイヤサイズ:265/60R18
乗車定員:5名

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