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基本的には給油口はマフラーの反対側に設置される
なぜクルマの給油口は右か左で統一されていないのだろうか?
その答えは国産車であれば、マフラーの取り回し、付属部品のスペースの都合により決まるため、それぞれのクルマの事情で給油口が決まるということになる。道路運送車両の保安基準では、「燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300mm以上離れていること」と記されている。つまり、クルマの設計によってマフラーが車体の右側にあれば、給油口は左側に設定されることが多いということだ。
また、安全上の考慮で、マフラーは歩道から遠い方が望ましいと言われていることもあり、日本などの左側通行の国では、歩道から遠い車体の右側にマフラーが付いて、左側に給油口が設定されることが多い。その逆で、欧州などの右側通行の国では、左側にマフラー、右側に給油口となるパターンが多いようです。
そのようなこともあり、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキなどは左側、日産やスバルは右側に給油口が設定されるパターンが多く、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどの欧州車は右側に給油口が設置されている傾向があります。(車種によって例外はあります)
運転中に給油口の左右を簡単に見分ける方法は?
レンタカーでセルフ式のガソリンスタンドに入る時など、運転中のクルマの給油口が左右どちら側にあるのか迷うってしまうことも多いと思います。そんな時は、燃料計の給油ポンプのマークに横向きの三角形(▶︎)表示が左右どちらに給油口があるのか教えてくれます。クルマの右側に給油口があれば「▶」、左側なら「◀」といった具合です。
同じ自動車メーカーでも、車種によって給油口の左右が違う、なんてこともしばしばありますから、覚えておくと便利なマークです。