ソレックスの基本形は40φにあり! 全バラにして全貌と魅力に迫る!

SOLEX40φの全貌 その② 【G-ワークスアーカイブ】

サニーやスターレットなどの小排気量エンジンに装着されることが多いソレックス40φ。ソレックスの中では小径のキャブレターだ。チューニングが進んでいくと大口径に目が移りがちだが、ソレックスの基本形は40φにあると言っても過言ではない。ソレックス40φを全バラにして、あらためてソレックスの全貌と魅力に迫っていくことにしよう!
ジェットブロックが取り付けられるブロックの部分は分離する(一般非分解指定)が、他の部分は一体で鋳造されている。写真の4型ボディはアルミダイキャスト製で、ボディに開けられる各穴は精度が要求され、加工精度の高さが性能を左右する。
チェックバルブ
加速ポンプのガソリン通路にあり、ガソリンの逆流を防止する役割。固着する場合があるので注意。
フロート
一端ガソリンがキャブレター内に蓄えられるフロート室内にあり、フロート室内のガソリン量の変化によりフロートが上下する。
フロートチャンバーカバーASSY
フロート室の上蓋部分で、フロートはフロートチャンバーカバーに取り付けられている。手前の丸いカバー内にはチョーク機構が収まる。
アウターベンチュリー
空気通路にあり負圧を発生させる役割を持つ。適切な口径を選ぶことが肝心で、エンジン特性に大きく影響する。
インナーベンチュリー
空気通路に二本の支柱で取り付けられ、メイン系統が作動するとインナーベンチュリー内に混合気が送られる。
バタフライ
シャフト

アクセルリンケージに連動しスロットルバタフライが開閉する。アクセルに連動して動くためシャフトにはガタなどが出やすく、バタフライは真鍮で出来ているので変形しやすい。また、この部分は組み付け精度が要求される部分でもあるので、非分解部分に指定されているから、一般の人はバラさないほうが賢明だ。

加速ポンプ
急激にアクセルを踏み込んだ時や登坂時などに、混合気の供給が遅れるのを防ぐため、スロットルシャフトに連動し、ダイヤフラムが圧力を掛け強制的にガソリンを送る役割をしている。

純正SOLEX40φ新車時ジェット一覧 トヨタ編

また下記新車時ジェット一覧内で、メインやエアジェット番号は穴径を表していて、例えば150番なら穴径は1.5㎜だ。そしてインナーベンチュリーの10・5ー14とは、内径が10・5φで外径が14φを意味している。

(注意)ここでの数値はあくまでも新車当時の値であり、現在のエンジン状況・キャブレター状況・気象条件等により当てはまらない場合が多いので、あくまでも参考程度と考えてください。
※=名称略【レビン=カローラレビン】【トレノ=スプリンタートレノ】

純正SOLEX40φ新車時ジェット一覧 日産、いすゞ、三菱、一般市販編

(注意)ここでの数値はあくまでも新車当時の値であり、現在のエンジン状況・キャブレター状況・気象条件等により当てはまらない場合が多いので、あくまでも参考程度と考えてください。
※=40φS型でバイパスポートが大きいタイプのデータになります。
このSOLEX40φの全貌の記事は、令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)に掲載された記事を引用・転載したものです。

キーワードで検索する

著者プロフィール

G-WORKS編集部 近影

G-WORKS編集部