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大改良でデジタル装備を更新 1.5lターボの走りに感心
いつしか日本で3種類のSUVを取り揃えるようになったVWは、今や「輸入SUVブランドナンバー1」の座を確固たるものにしつつある。そんなVWのSUVで最も長い歴史をもち、国内フラッグシップとなるのがティグアンだ。
エクステリア
セグメント的にはゴルフのSUV版とも言うべきティグアンは、欧州では押しも押されもせぬベストセラーSUVで、品質、室内空間、使い勝手ともども、さすがはバランスの良い仕上がりだ。
インストルメントパネル
現行型ティグアンは2017年初頭に国内発売された通算二代目だが、いま手に入るのは 21年5月に上陸したマイナーチェンジモデル。使い勝手の良いパッケージレイアウトはそのままに、LEDやデジタル技術で細部がアップデートされている。
居住性
マイチェンで話題となったのは、従来の売れ筋だったディーゼル4WDが姿を消してしまったことだ。排ガスの技術的な問題らしく、現時点ではディーゼル国内導入のメドは立っていないとか。よって、しばらくは1.5lガソリンターボFFの3機種と、爆速スポーティモデルとなる2.0lガソリンターボ4WDの「R」から選ぶことになるようだ。
うれしい装備
月間登録台数 54台(21年10月〜22年3月平均値) 現行型発表 17年1月(マイナーチェンジ 21年5月) WLTCモード燃費 14.3km/l※FF車
ラゲッジルーム
この車格で1.5lだと不安になる向きもあろうが、普段使いにはちょっと驚くほど力強く、しかも中低速域でもピーキーさがないのはさすがである。どうしてもティグアンの4WDが欲しいなら「R」を選ぶしかないが、「R」は良くも悪くもハードな乗り心地と後輪左右トルクベクタリングをもつ超スポーツモデルである。買うならご覚悟を。
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/141