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パワフルさと反比例する静かさは衝撃的!
日本市場向けに、静粛性を高めたオリジナルモデルとして2009年にデビューした「冷式サイレントシリーズ」も、2022年秋に発売されたモデルで第三世代に突入。これまでも定評があった静粛性をさらに大きく引き上げた点は先にもお伝えした通りだ。
そして、いよいよ実機を試せる機会を得たので、そこでの使用感を早速お伝えしよう。使用にあたって必要になる作業そのものはこれまでと変わりない。水源を確保したあと、電源コードを配線し、大型のダイヤルノブで通電ONにすれば準備はOKだ。
最上級モデルはパワーも静粛性も、マルチな使い勝手もプレミアム
トリガーガンを引けば瞬時にその違いは体感できる。音量の減少は音域の低さに端を発しているようで、耳障りな音をより吸収できているのだろう。音鳴りの発生源であるモーター駆動音を水冷式インダクションモーターでまずは抑え、振動音はゴム製ダンパーで吸収。そこから漏れ出た音も特殊吸音材で抑え込む。いわば三段構えの綿密なフィルター効果とも言うことができそうだ。
それでいて、トリガーガンを引いた後に伝わる噴出圧力は変わらず大きなもの。構えたノズルが圧力の反動でグッと後ろに押される迫力は、ホンモノの「高圧」を体現するものだ。水冷式サイレントシリーズの最高峰であるK 5モデルゆえの圧力でもあるものの、パワフルさにつきもののノイズが小さいために、少々面食らうことも事実。手の平を通じて伝わるパワフルさと、耳から入る音の大きさに少々ギャップも感じるほどだ。
音圧レベルにおける騒音減少効果は、従来モデル比で10dB程度だという。数字を見る限り、そこまでのインパクトはないものの、体感音では50%カットという謳い文句はやはり説得力がある。音量そのものの小ささはもちろん、より耳馴染みのいい作動音とも言えそうだ。
日差しの強い日中の気候はあまり洗車には向かず、洗車通ほどに朝夕を狙う習慣もある。ご近所さんとの関係を考えても、そんなシーンでこそ最新モデルの利点は力を発揮するはずだ。
水冷式サイレントシリーズは「K5プレミアム」を頂点に「K4プレミアム」「K3」「K2」とラインナップを揃えるほか、オフィシャルオンラインショップではさまざまんオプションが付いたセットモデルも販売されている。
・水冷式サイレントシリーズの主なラインナップ K5プレミアム サイレント:8万7780円 K4プレミアム サイレント:6万9080円 K3 サイレント プラス:3万7180円 K2 サイレント:2万9480円 ※オフィシャルオンラインショップの税込価格