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2代目 F5系 (2017年-/A5&S5カブリオレのみ2017-2019年/日本市場)
A5は、アウディの主力を担う、Dセグメントに属するミドルクラスの乗用車であるA4のクーペ・ボディ・モデル。現行モデルは2016年(日本市場では2017年)に登場した2代目にあたる5F系で、端正なスタイルの2ドアクーペとカブリオレ、4ドアクーペのスポーツバックと3つのボディバリエーションが展開されている。抑揚の利いたラインで描かれるボディに搭載されるエンジンはガソリンが2種類、ディーゼルが3種類。日本市場ではすべてのモデルで2.0ℓ直列4気筒直噴ターボエンジンと7速Sトロニックを組み合わせる。12.3インチTFTモニターを用いたアウディバーチャルコクピット、最新のナビシステムといった先進装備の数々も設定。
S5はA5をベースにしたハイパフォーマンスモデルで、A5同様の3つのボディバリエーションが展開され、8速ティプトロニックを組み合わせた3.0ℓ V型6気筒直噴ガソリンターボエンジンで、最高出力354ps、最大トルク51.0kgmを発揮する。なお、公式発表はないが、日本市場では2019年5月ごろにA5およびS5のカブリオレの販売が終了した。
RS5はA5をベースに、アウディのモータースポーツ活動を担う「アウディスポーツ」が開発する本格レーシングスポーツモデルで、モータースポーツフィールドで培った技術が惜しみなく投入され、走りの性能が徹底的に鍛えられている。最高出力450ps(331kW)、最大トルク600Nmを発揮する新開発の2.9ℓ V6ツインターボエンジンが搭載され、8速ティプトロニックトランスミッションと「quattro」フルタイム4WDシステムが組み合わされる。現行モデルはクーペとスポーツバックの2つのボディバリエーションが展開され、先代にあったカブリオレはなくなった。
■2019年式 RS5 Coupé 「8速ティプトロニックとquattroシステムは“機械”としての完成形の一つ」
ニックネーム:ひかり 年式グレード:2019年式 RS5 Coupé 性別:男性(60代〜) 居住地域:京都府
排気量:2893cccc トランスミッション:AT
平均燃費:9.8km/ℓ
長所:2893cc V6 DOHC TwinTurboエンジンが生み出す圧倒的なパワー。8速ティプトロニックとquattroシステムは“機械”としての完成形の一つ。瞬発力に加えて高速巡航性能の高さは秀逸。
短所:Coupéのドアが意外と大きく重い。ドアのオートクロージャーがほしい。CoupéのトランクにもSportbackのオートマチックテールゲート同様の機能がほしい。メーターパネルのカタカナ表示には落胆。ドイツ語かせめて英語のままにしておいてほしい。
評価
外観:★★★★★ A5にもS5にもない独自のオーバーフェンダーは、プレミア価格を支払う価値あり。
室内:★★★★☆ 質感は十分。ただし、Coupéゆえに後席はエマージェンシーと割り切らざるを得ない。
走行性能:★★★★★ スポーツカーと高速クルーザーの両面を兼ね備えたインゴルシュタットの優秀作である。
燃費性能:★★★★★ 高速巡航時の燃費で13.0km/ℓを記録。
装備:★★★★★ セラミックブレーキ以外はフルオプションとしたため、何も不満なし。
満足度:★★★★★ 1400万円で手に入れることのできるハイパフォーマンスカーとしてコスパは高い。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「量販車種ではない分、街で見かけることも少なく、その意味でレア度やプレミア度は高いと思われます。メルセデスやバイエルンモーター製のクルマも悪くはないでしょうが、同規模の排気量で相対評価をした場合、少なくともBMWのB58よりもAudiのEA839の方が良く回ります。それと、既に回答済みですが8速ティプトロニックとquattroシステムは“機械”としての完成形の一つだと思います。ただし、このquattroシステムは構造上、右ハンドルには不向きですから、購入されるのなら左ハンドルがお奨めです。左ハンドルでも慣れれば何の不自由もありませんし、レア度はより高くなりますので(笑)」
■年式不明 A5 Sportback クアトロ S-Line 「良好な中古は買い」
ニックネーム:しん 年式グレード:A5 Sportback クアトロ S-Line 性別:男性(50代) 居住地域:群馬県
排気量:2000cc トランスミッション:DCT
平均燃費:11km/ℓ
長所:流麗なフォルムと十分なパワー。クワトロの安定感。
短所:乗り込むときの窮屈さ。
評価
外観:★★★★★ 外観に惚れて購入。
室内:★★★★★ ATシフトレバーがいい。
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★★ フル装備+B&Oスピーカー。
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「良好な中古は買い」
初代 8T/8F系(2008~2017年/日本市場)
初代 8T/8F系のA5は、四代目のA4のクーペ版として、また、1996年に終了したアウディ・80をベースとしたアウディ・クーペの後を継ぐ新世代版として2007年(日本市場では2008年)にデビューしたスタイリッシュなDセグメントカーである。エンジンは、ガソリンエンジンが最高出力170psの1.8ℓ直4TFSIと、265psの3.2ℓ V6FSI の2種、および190psの2.7ℓ V6TDI、240psの3.0ℓ V6TDI の2種のディーゼルエンジンの計4種が用意され、6速MTと7速Sトロニック(DCT)、マルチトロニック(CVT)が組み合わされた。ボディは2ドア・クーペ、4ドア・クーペのスポーツバック、オープンモデルのカブリオレの3種が展開されている。
S5はA5をベースとしたハイパフォーマンスモデルで、最終仕様ではスーパーチャージャー付き3.0ℓ V6直噴ガソリンエンジン「3.0TFSI」に7速Sトロニックを組み合わせた。
「アウディスポーツ」が開発する、A5をベースとした本格レーシングスポーツモデルのRS5には、最高出力450ps、最大トルク430Nmの4.2ℓ V8エンジンが7速Sトロニックと組み合わせて搭載された。ボディはクーペとカブリオレの2種が用意されたが、スポーツバックはない。
■2015年式 S5 アシスタンスパッケージ 「旧式となった今では少し古臭さを感じるが、とても美しいスタイリングに満足」
ニックネーム:M.Matsumorto 年式グレード:2015年式 S5 アシスタンスパッケージ 性別:男性(50代) 居住地域:千葉県
排気量:3000cc トランスミッション:DCT
平均燃費:6.5km/ℓ
長所:DCTによるリジッドな感触かつ瞬時に変速される点が素晴らしいフィーリング。雨などの悪天候時でも4WDにより安定したタイヤの接地感があり乗っていて安心感がある。赤色LEDで統一した内装が高級感がありかっこいい。
短所:アイドリングストップを始動時デフォルトOffにできない。
評価
外観:★★★★★ 旧式となった今では少し古臭さを感じるが、とても美しいスタイリングに満足。
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★☆ 動力性能は素晴らしいが、サスペンションが少し跳ねる感じがする。
燃費性能:★★★☆☆ スーパーチャージャーなので燃費は期待に及ばずだが。
装備:★★★★☆ 当時は最先端のADAS装備を備えていたと思う。
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「最近は中古価格がかなり落ちているのでお買い得です。加速感、ハンドリング、シフトチェンジなどのフィーリングが素晴らしくお勧めの一台です」
■2009年式 A5 3.2quattro 「外観と車のキャラクターが合致した良い車だと思います」
ニックネーム:T.Tsutsumi 年式グレード:2009年式 A5 3.2quattro 性別:男性(50代) 居住地域:群馬県
排気量:3200cc トランスミッション:AT
平均燃費:8.5km/ℓ
長所:美しいスタイリング。抜群の高速スタビリティ。質感の高い内装。
短所:ステアリングインフォメーションが希薄。ハーシュネスの遮断が下手。タイヤ起因のロードノイズが大きい。
評価
外観:★★★★★ アウディのクーペはこの型(8T前期)が一番美しい。
室内:★★★★★ 質感、操作感ともこのクラスのトップ。
走行性能:★★★★☆ 300馬力くらいあれば完璧。
燃費性能:★★★★☆ 車重1.7トンの4駆である事を考えれば上出来。
装備:★★★☆☆ 年式相応。
満足度:★★★★★ 外観と車のキャラクターが合致した良い車だと思います。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「現行型にも乗ってみたけど、2リッターターボは高速道路で動力性能的に物足らないので、S5がお勧め」