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今日は何の日?■エクストレイルにオーテック30周記念モデル設定

2016(平成28)年8月9日、オーテックジャパンの創立30周年記念のエクストレイル特別仕様車“AUTECH 30th Anniversary”が発売された。記念モデルは、2015年にオーテックが設定したエクストレイルのカスタムカー「モード・プレミア」をベースにしている。

クロスオーバーSUVに変身した3代目エクストレイル

2000年11月に誕生したエクストレイルは、ライト感覚のオフローダーSUVとして、レジャーやアウトドアスポーツを楽しむ若者を中心に人気を得て、2001年から国内SUV販売台数トップの座に君臨。2007年8月にモデルチェンジした2代目も同様に人気トップを継続した。

そして2013年12月に登場した3代目エクストレイルは、それまでのライト感覚のオフローダーから都会的な雰囲気のクロスオーバーSUVへと変貌した。

スタイリングは、2代目までのやや角張ったものから丸みを帯びた流麗なフォルムに変わり、日産がアイデンティティとする“Vモーションシェイプ”と呼ばれる逆台形のフロントグリルを採用。また、全高を除くボディサイズが若干拡大され、7人乗りが新たに設定された。
パワートレインは、最高出力147ps/最大トルク21.2kgmを発揮する2.0L直4 DOHC直噴エンジンと新型エレクトロニックCVTの組み合わせ、アイドルストップの採用などで優れた燃費性能も実現した。駆動方式は先代同様FFと4WDが用意され、4WDには従来の“ALL MODE 4×4-i”に加えて、アクティブライドコントロールやコーナリングスタビリティアシストなどの新機能が追加された。
車両価格は、4WDの標準グレードが215.25万円に設定。乗用車ライクな街乗り重視のクロスオーバーSUV色を強めた3代目エクストレイルも、引き続き高い人気を獲得することに成功した。
3代目エクストレイルベースのモード・プレミア登場
2015年5月、オーテックジャパンは3代目エクストレイルをベースにしたカスタマーカー「モード・プレミア」を設定した。オーテックジャパンは、1986年に設立された日産の特装車を手掛けるグループ会社で、“AUTECH”ブランドを展開している。

モード・プレミアは、エクストレイルの性能はそのままに、内外装の高級感を高めたモデルである。エクステリアは、専用フロントバンパーを採用し、車体下部やホイールアーチをボディカラーと同色にすることで都会的な雰囲気を強調。さらに、18インチに大径化した専用アルミホイールや左右2本出しタイプのマフラーなどを装備し、ダイナミックさをアピールした。
またインテリアについては、エクストレイル唯一の本革シートや専用インパネの採用によって上質感を演出。パワートレインは、ベースの2.0Lエンジンおよび2015年に追加された2.0LハイブリッドとエレクトロニックCVTの組み合わせで、それぞれに2WDと4WDが用意された。
モード・プレミアベースの“AUTECH 30th ANNIVERSARY“登場
1886年創立のオーテックジャパンは、2016年のこの日、創立30年を記念してエクストレイルのモード・プレミアをベースにした特別仕様車AUTECH 30th ANNIVERSARY を発売した。

ダーククロムのエクステリアパーツや、LEDフォグランプ、専用カラーのレザーシートなどを採用することで個性を強調。エクステリアとインテリアには専用の30th Anniversaryエンブレムも装着され、特別感が演出されている。

パワートレインは、同じく2.0Lエンジンおよび2.0LハイブリッドとエレクトロニックCVTの組み合わせ。車両価格は、4WDの5人乗り仕様で313.7万円(エンジン車)/356.724万円(ハイブリッド車)に設定された。

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オーテックは、嗜好性の高いモデルの内外装パーツ、福祉車両の開発、さらにスポーツカーのチューニングやコンプリートカーと幅広い特別なクルマの開発を行なっている。徹底的に走りを追求するスポーツブランド「NISMO」に対して、オーテックはプレミアムなスポーティ志向のブランドとして棲み分けられているのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

