今回モンテカルロで発表されたのは進化型GRヤリスをベースにした特別仕様車は
GRヤリス RZ”High performance・Kalle Rovanperä  Edition(ロバンペラEdition)
GRヤリス RZ”High performance・Sébastien Ogier  Edition(オジエEdition)
だ。

限定台数は、それぞれ欧州で100台、日本で100台。合計400台の生産予定だ。トランスミッションは6MTのみ。

GRヤリス RZ”High performance・Kalle Rovanperä  Edition(ロバンペラEdition)
GRヤリス RZ”High performance・Sébastien Ogier  edition(オジエEdition)

セバスチャン・オジエ選手は、言わずとしれた名ラリードライバーで、これまで計8回のドライバーズタイトルを獲得している。カッレ・ロバンペラ選手は、2022・2023年と2年連続タイトルを獲得した若きエースドライバーだ。

この2台の特別仕様車はそれぞれのドライバーが監修した特別なGRヤリスである。

「ラリーの現場でクルマを鍛え、成長させてくれるドライバー、その機会を与えてくださるすべてのチーム、主催者を含む関係者の皆さま、そしてファンの皆さまへの敬意と感謝を伝えたい」というモリゾウこと豊田章男会長の想いの下で開発したモデル。主要諸元は進化型GRヤリス”High performance”と同じである。

両選手からのフィードバックを内外装変更や4WD制御に反映したことに加え、幸運な成約者にはTGR-World Rally Teamに関する特別体験プログラムを提供予定だ。

車両概要

このモデル専用の新たな4WD制御モードを開発。標準車両の「GRAVEL」「TRACK」と置き換えるカタチで4WD制御モードを下記のように設定した。

オジエEdition

MORIZOモードトラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、制動時は必要分だけ拘束を緩める仕様。モリゾウが走り込んで導き出した駆動力配分をオジエ選手が気に入り採用に至った。
SEB.モード前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするため、後輪寄りの前後駆動力配分をした仕様。車両との一体感が味わえるほか、高速で車体をコントロールすることにより、タイム短縮に寄与。
GRヤリス RZ”High performance・Sébastien Ogier  edition(オジエEdition)

ロバンペラEdition

DONUTモードドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のため、前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した仕様。
KALLEモード追加装着した等速リヤデファレンシャルを最大限に活かす制御により、リニアな挙動特性を実現。コーナー進入でリヤを積極的に振り出し、脱出時にはアクセルでフロントを引っ張るような運転が可能となり、タイム短縮に寄与。
NORMALモードGRヤリスRZ”High performance”搭載のNORMALモードと同じ。

ロバンペラ選手は「ドーナツモードも楽しいけれど、速く走るならKALLEモード」と話しているという。

GRヤリス RZ”High performance・Kalle Rovanperä  Edition(ロバンペラEdition)

各選手の出身国の国旗のカラーに合わせて、ステアリングヒールのステッチ色を変更。またWRCチャンピオン獲得を記念した専用プレートを助手席前のインパネ部分に装着した。

WRC優勝記念デカール

オジエEdition

エクステリア

  • マットステルスグレーのボディカラー
  • WRC優勝記念デカール
  • フロントラジエーターグリル加飾(フランス国旗)
  • BBSアルミホイール(18×8J)+フランス国旗+TGRロゴ加飾
  • ブルーキャリパー
  • TGRデカール
  • オジエEditionロゴ(バックドア)
  • 軽量ラリースポイラー(CFRP製)
オジエEditionは新たなマットカラー「マットステルスグレー」を採用。
オジエEditionに新開発軽量ラリースポイラー(CFRP製)を装着。このウイングは新開発だ。今後、ディーラーオプションで発売の可能性もあるとのことだ。黒クリアと呼ぶ、近づくとカーボン目が見えるような塗装となっている。
BBSアルミホイール(18×8J)+フランス国旗+TGRロゴ加飾
ブルーキャリパー。ブルーはオジエ選手が選んだカラーだという。
TGRデカール
オジエEditionロゴ(バックドア)

インテリア

オジエEditionのインテリア
  • WRC優勝記念バッジ(助手席)
  • 専用GR Full TFTメーター表示(MORIZOモード/SEB.モード)
  • ステアリングステッチ(ブルー×グレー×レッド)
  • グレーステッチ(シフトブーツ・パーキングブレーキカバー・シート)

機構

  • 4WDモードセレクトスイッチ オジエEdition専用制御

ロバンペラEdition

ロバンペラEditionは「三色塗装」を採用した。「69」はロバンペラ選手のゼッケンNo.。ロバンペラ選手は69に思い入れがあるそうだ。もともと父親が付けていたゼッケンだから、ということだ。

エクステリア

  • ロバンペラEdition専用色(3色塗装)
  • WRC優勝記念デカール
  • 等速リヤデファレンシャル
  • BBS製アルミホイール(18×8J)+TGRロゴ加飾
  • TGRデカール
  • ロバンペラEditionロゴ(バックドア)
  • リヤスポイラー(可変ウイング/CFRP製)
ロバンペラEditionには、GRMNヤリスと同じCFRP製リヤウイングを採用。可変式だ。

インテリア

ロバンペラEditionのインテリア
  • WRC優勝記念バッジ(助手席)
  • 専用GR  Full TFTメーター表示(KALLEモード/DONUTモード)ステアリングステッチ(ブルー×グレー)

機構

  • 4WDモードセレクトスイッチ(NORMALモード/KALLEモード/DONUTモード)ロバンペラEdition専用制御

成約特典

2024年WRCラリージャパン会場における

  • ドライバーおよびチームとのコミュニケーション
  • WRCマシンおよびピット見学
  • SS観戦
  • 2024年シーズンWRC参戦マシンに名前を掲示(一部のラウンドで実施)
  • 特別記念品などの贈呈

この2台の特別仕様車は2024年2月15-18日にかけて名古屋駅JRゲートタワー前広場で展示される予定だ。

まさか、これが塗装?GRヤリス・ロバンペラEditionのカラーリングはラッピングじゃない!

WRCの2024年開幕戦ラリー・モンテカルロでアンベールされた2台の特別なGRヤリス。そのうちの1台は、GRヤリス RZ"High performance・Kalle Rovanperä  Edition(ロバンペラEdition)だ。この鮮やかなカラーリングは、なんと塗装なのだ。

https://motor-fan.jp/mf/article/197135/
モリゾウの想いが込められた進化版GRヤリス発表 パワーアップ&8速ATモデルを追加 新旧モデル比較

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は1月12日、『東京オートサロン2024』で「進化したGRヤリス」を発表した。ポイントは3つ。1.エンジンの出力/トルク向上に加えボディ剛性の向上などにより車両性能を総合的に向上、2.新開発8速ATを追加設定、3.視認性と操作性を磨き上げた専用コックピットの採用である。進化版GRヤリスは全国のトヨタ車両販売店を通じ、2024年春頃の発売を予定している。 TEXT & PHOTO:世良耕太(SERA Kota)PHOTO:TOYOTA GAZOO Racing

https://motor-fan.jp/mf/article/193241/