「Forceful×IMPACT LUXURY」がキーワードだった新型アルファード&ヴェルファイア【新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖】

メーカーに訊いた! 開発コンセプトやデザインキーワードなど、新型アルファード&ヴェルファイア誕生までの道のり

初期アイデアスケッチ
世界を狙った高級サルーン「新型アルファード&ヴェルファイア」。完成までの開発コンセプトやデザインキーワードなど、誕生ヒストリーをお届け。

世界を狙った購入サルーン、それがアルファード&ヴェルファイア

新型アルファード&ヴェルファイアの開発コンセプトは、家族との移動や送迎などのシーンで、運転する人はもとより後席に乗車する人も、全ての人が「快適な移動の幸せ」を極められる事。「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、プラットフォームを刷新。“高級サルーン”として、振動・騒音対策、燃費や走りといった基本性能を向上させながら、内・外装デザイン、ゆとりの室内空間、使い勝手といった商品性の面で開発テーマにふさわしい価値を持たせるべく改良が施された。

アルファード&ヴェルファイアともにボディは一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000㎜×全幅1850㎜以下)に収まる大きさをキープしながら、デザイン的にはミニバンでは平板になりがちなボディサイド部分の意匠に抑揚を持たせることで、力強く堂々としたスタイルを実現している。「Forceful×IMPACT LUXURY」をキーワードに、カタマリ感を意識した、あたかも闘牛が躍動しているかのようなモチーフのデザイン。フロント部はエンブレム部分が最先端になる逆傾斜の形状で、突進するような力強さを表現。ボディサイドのフロントからリアにかけてはダイナミックな凹凸を持たせることで、地面を蹴り出すような力強さを表現したという。

室内は、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの空間を実現している。運転席のドライビングポジションや2列目シートの構造を工夫し、3列目シートにおいてもシート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化など、0.1㎜単位で検討したそうだ。運転席と2列目シートおよび3列目シートとの距離は従来型比でそれぞれ5㎜/10㎜広い前後席間距離を確保している。

内装に目を向けてみると新型アルファード&ヴェルファイアは、最上級ミニバンとして「おもてなし」をテーマに、乗車する人すべてがすべての時間で上質で心地よさを体験できるような装備類を開発・採用している。従来は天井の左右など、各所に点在していた照明や各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約するスーパーロングオーバーヘッドコンソールを採用。反対側の窓を開閉したり照明を調節できるなど後席のどこにいても使いやすい操作性を実現している。

スライドドア部のユニバーサルステップはトヨタ自動車として初めて右側にも採用。さらに、センターピラーと左右の天井にロングアシストグリップを設置し乗降性を高めている。

ムーンルーフのシェードは、左右独立タイプを採用。また後部座席のサイドサンシェードはトヨタ自動車初となる下降タイプを採用し「日差しを遮りながらも景色を楽しみたい」といった要望に応えた仕様としている。

安全面では最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。トヨタのニバンとして最も充実した機能が搭載されている。さらに、駐車時、渋滞時の運転をサポートしてくれる高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」も採用されている。

極上のムービングオフィスとしても上質なプライベートルームとしても利用できるよう後席の快適性を重視し、基本骨格を見直すと同時に、乗員に伝わる振動・騒音の低減に徹底して取り組んだという。

TNGAプラットフォーム(GA–K)をミニバン用に最適化。またロッカーをストレート構造とし、同時に車体底部の後方にブレースをV字型に設けることで、車両剛性は従来型比約50% アップ。構造用接着剤を、乗員の足元付近には高減衰タイプのものを、車両後方のねじれ等が生じやすい箇所付近には高剛性タイプのものをそれぞれ最適に塗布することでボディの変形を効果的に抑制し、優れた操縦安定性と乗り心地を実現している。

サスペンションは、フロントをTNGA用のマクファーソンストラット式に刷新。リアは従来のダブルウィッシュボーン式をベースに新開発。エグゼクティブラウンジとヴェルファイアのZ Premierに標準装備の周波数感応型ショックアブソーバーは、しっかりとした操縦安定性と同時に地面からの不快に感じるような微細な振動を吸収する。

 2列目のシートにはクッションフレームの取付部分にゴム製のブッシュを配置したり、背もたれ・アームレストに低反発のフォームパッドを採用するなど、徹底的に防振対策を施し、従来型比約3分の1まで低減したという。

ロードノイズや風切り音についても、新開発の低騒音タイヤの採用や、カウル等に吸音材を設定するなどロードノイズ発生源への対策、エンジンフードの先端やドアミラー、フロントピラーといった風圧を強く受ける部分の形状を最適化するなど風切音発生の対策などを施している。

パワートレーンは優れた動力性能と燃費性能の両立を図るため、2.5L直列4気筒DOHCエンジン(A25A–FXS)を搭載したトヨタハイブリッドシステムをエグゼクティブラウンジ他両車に採用。ハイブリッド車にはさらなる燃費性能が魅力の2WDを新設定。ガソリン車はアルファードが従来型の2.5Lエンジン。ヴェルファイアのガソリン車には2.4Lターボエンジンを採用した。

アルファードとヴェルファイアの個性をさらに明確にするためヴェルファイアには専用グレード「Z Premier」を新設定。黒を基調とした金属加飾でアグレッシブさに上質感を加え、個性をより際立たせた外観とした。さらにヴェルファイアならでのこだわりとして「運転する喜び」を感じられるよう専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施し、専用のパワートレーンユニットを設定した。

新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖 まとめはこちら

新型ALPAHRD&VELLFIRE購入ガイド より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

【公道試乗で全検証】ミニバン絶対王者の「走り」は? 注目は2.4Lターボの新型ヴェルファイア

すでに納車待ちの列がなが~くなってきているという話の新型アルファード&ヴェルファイア。これまでのミニバンとはひと味もふた味も違うという評判の「乗り味」を要チェック! 

本日発売『画像100枚!』 コレが40系新型アルファード&ヴェルファイアだ!

2023年6月21日(水)、新型トヨタ・アルファード&ヴェルファイアが40系として新登場しました。スタイルワゴン編集部による会場からの速報を交えて最新情報を連投していきます。インスタでも最新情報更新中!

【見積もり公開!】支払総額や毎月の支払い額も! 狙いはヴェルファイアのZプレミア、都内のディーラーでガチ見積もってみた!

記者発表にて実車を確認し、様々な資料に目を通したファーストインプレッションの状態で編集部が出した結論を紹介! すでに注文殺到で、これからという人は1年以上の納期が……という、ここ最近のもはや定番サイクルになっているわけだが、 まずは編集部がなぜこのグレードを選んだのかを解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。

知りたい情報が満載! 新型アルファード&ヴェルファイアのすべてが分かる1冊、好評発売中!

待ちに待った、新型アルファード&ヴェルファイアの発売! 話題のラグジュアリーミニバンのすべてが分かる1冊、発売中です!

キーワードで検索する

著者プロフィール

stylewagon 近影

stylewagon