今年で10年目! 前/中/後期に分かれる150系ランクルプラドってどんなクルマ?

150系プラドの系譜
今年10年目のロングセラーSUV

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150系後期(現行)

150系と呼ぶ現行プラドは、2009年9月に4世代目のプラドとして登場。今年で10年目を迎える実はロングセラーな1台だ。旧さを感じさせないのは、ともにフェイスリフトを行った2回のマイナーチェンジの恩恵が大きい。当然バンパーデザインも変わっていて、エアロパーツなどの適合は、前中後期と分けられる。

150系前期
2009年9月〜2013年9月

「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を備えたクルマとして開発。2009年9月のデビュー時は、3代目から引き継いだ伝統のフルフレーム構造を改良し、ボディ剛性をアップ。スタビライザーの効力を制御しオンロードの安定性、オフロードの走破性をともに高めるKDSSや、ステアリング操作のみで難度の高いオフロードを走破するためのクロールコントロールなど、まさにどこへでも行けるを実現する機能を引っさげてデビューした。VSCやTRC、7個のSRSエアバッグ、アクティブヘッドレスト、さらにはこの時代からミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを設定するなど安全性の高さも注目された。エンジンは直4の2・7Lガソリン、V6の4Lガソリンの2種類。ディーゼルの設定はない。乗車定員は5/7人だが、5人乗りは最廉価のTX(2・7L)のみに用意された。
ヘッドライトとフロントグリルの間にすき間があり、別体化しているのが前期。フォグまわりのベゼルが大きいのも見分けるポイント。

150系中期
2013年9月〜2017年9月

1度目のマイナーチェンジは2013年9月。縦幅を伸ばした大型のフロントグリル、LEDを採用した切れ長のヘッドランプ、さらにフロントバンパー、テールランプ、リアガーニッシュのデザインなど、外観を大きく進化させ、力強さと先進性を高めた。走行性能では、サスペンションのチューニング変更により、オンロードでの走行安定性や乗り心地が向上。スイッチ操作でトラクションやブレーキの制御を切り替えるマルチテレインセレクトの走行設定を4モードから5モードに増やすなど、オフロード走破性もレベルアップ。2015年6月には、V6ガソリンエンジンが廃止され、待望の2・8Lクリーンディーゼルターボが登場。トランスミッションもすべて6速ATへと多段化され、燃費も向上。
フロントグリルの縦幅が長く、グリルに沿うように、縦長に伸びるヘッドライトが中期の特徴。フォグまわりはコンパクトで丸形。

150系後期

2017年9月〜現行

2017年9月12日、ハイラックスの13年振りの日本市場導入と同時に、プラドは現行型の後期へと2回目のマイナーチェンジをした。大型フロントグリルとヘッドランプとの一体感を強め、ヘッドランプは全車フルLED化、さらにフォグまわりのデザインもスクエアな形状へと一新され、フェイスは大きく印象を変えた。リア周りは、テールランプの飛び出しを抑え、ガーニッシュの意匠も変更。内装ではインパネまわりが大きく変わり、タブレット型の薄い形状のナビやメーターパネルなどの金属調加飾により上質さが向上した。より都会的な雰囲気をまとった本格クロカン4WDへと進化したことで、本流のオフ系スタイルに加え、SUV的なエアロカスタムも勢いづき、今のプラドカスタムブームを作り上げている。


グリルから繋がるように横長にデザインされたヘッドライトが後期。フォグにL字型の金属調加飾が入っていてフェイスの質感が高い。

PRADO HISTORY

120系(2002年〜2009年)
高いオフ性能はそのままに、リアにエアサスを採用するなど上質さや快適性も高めたのが120系。ボディはショートとロングがあった。

90系(1996年〜2002年)
2代目となる90系は、ニュートラディショナル4WDをテーマに4WD 性能はもちろん、居住性、積載性も高め、SUVらしさが出てきた世代。

70系(1990年〜1996年)
プラドの名前が付いた初代は70系と呼ぶ。前身となるランクル70系ワゴンのマイナーチェンジによりプラドという名前が付いた。

スタイルワゴン2019年5月号より

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