ラリー競技にエントリーを予定する本格派のワンオフ車両にも試乗【1BOX公道インプレッション #004】

「テンションがアガるわー!」レーシングドライバー、ラーマン・山田がラリー仕様の200系ハイエースに大興奮!

10月某日、ビデオオプションのYouTube企画として京都の嵐山高雄パークウェイにて開催されたタイムアタックPV撮影会。実はそれと併催のカタチで、ハイエース&キャラバンのワインディングインプレッションも実施されていた。エントリーしたのはCRSとKW、ボディラインという有力3メーカー。それぞれがコンセプト、味付けの異なるデモカーを持ち寄って、実際にチューニングを施したワンボックスで峠を走ったらどんなフィーリングを得られるのかを検証する貴重な場。今回はプロレーシングドライバーの谷口信輝氏、飯田章氏、ラーマン山田氏(以下、文中敬称略)の3名が運転席、助手席に乗り込み、弱点とされるハコ車の乗り心地をインプレッションしてくれた。

テンションがアガる乗り味に大興奮

CRSからはもう一台、来季からラリーに参戦する予定だという競技仕様のハイエースがインプレッションに参加。飯田は「トヨタの中で一番いいFR車はハイエースだと思っている」と語るほどで、優秀なFRで走りを極めたラリー仕様のハイエースはどんな仕上がりになっているのか。運転席に山田、助手席に谷口が乗り込んだ。

山田は走り出してすぐに「やっぱりつながりがレーシングカーみたい。競技車両にしては比較的スムーズで、コーナーでデフ感がめっちゃ出てるけれど、デフの嫌なトゲ感は抑えられてて楽しい。テンションあがる」と大興奮。谷口も「おおっスゴいスゴい、乗る前はちょっとイヤだった(笑)けど、乗ってみると楽しいね。もりもりパワー。好感度がだいぶ違う」と高評価。走行前から山田が気にしていた油圧式サイドブレーキでのパフォーマンスこそ不発に終わったが、タイムアタック車両さながらの性能に飯田を含めた3人全員がその走りの成熟度を絶賛した。

山田いわく「エンジンのトルクとターボのマッチングでパワー感はめっちゃある。カーブでパワーかけても、デフが入っているんで普通のスポーツカーみたいにグーッと行くわけ。テンション上がってスピード上げたくなるほど、見た目通りの競技車」だったそうだ。

同じハコ車であってもそれぞれにコンセプトが異なり、まさに四車四様だった今回の公道インプレッション。走行を終えた谷口が「ハイエース、キャラバンだからってバカにできない。いいクルマなんですよやっぱり。いろんなハイエース、キャラバンのイジり方ってあって、非常に勉強になりました」と感心。ストリートカスタム仕様から快適性特化仕様、アウトドア×走行性の遊べる仕様に、カリカリに仕上げた本格ラリー仕様。「どの仕様もそれぞれコンセプトがあって、それぞれ良かった」。3人のプロは、そう口をそろえた。

Specifications
■ベース車両:#200ハイエース(1KD)
■タイヤ:ヨコハマ・アドバンA052 (205/50 R16)
■ホイール:エセックス・ENCS-16 (16×6.5J+38)
■エクステリア:エセックス・リアウイングVer.II 
■インテリア:スパルコ・R325ステアリング、ブリッド・XERRO MSシート、サベルト・5点式シートベルト、
ロールゲージ・オリジナル、デフィー・追加メーター(水温・油温・油圧) etc.
■チューニング:CRS・14段調整式ショックアブソーバー ネオチューン仕様、ゲンブ・スプリング&スタビ
ライザー&スタビリンクetc、CAST・ネガティブキャンバーピースetc、サンコーワークス&プロジェクトμ・
ブレーキパッド、クスコ・デフ、CERAMETA・シングルメタル特注

▷試乗動画は下記YouTubeでチェック!

1BOX公道インプレッション まとめはこちら

STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年12月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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