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タイヤ&ホイールの交換とリフトアップはセットで行う!
カスタマイズの基本は足元から……と言われているが、確かにタイヤ&ホイールを交換するだけでクルマの印象は大きく変わる。オフ系カスタムにおいても然り。ワイルドなデザインのホイール、そして見るからに悪路の走破性が高そうなオフロードタイヤを履かせることで力強さが大幅にアップ。しかし老舗四駆パーツメーカーとして知られるジャオスの内田さんとしては、もしリフトアップを考えているなら、できればタイヤ&ホイールの交換とリフトアップキットの装着はセットで行った方が良いとのこと。
「四駆の場合、タイヤ&ホイールとサスペンションは一般的な乗用車以上に密接な関係にあります。リフトアップすることで、より攻めた外径のタイヤを装着できるのが大きなメリットです。しかしノーマルのサスペンションのままでは、外径が大きいリフトアップ向けのタイヤは履けません。逆に純正の足まわりに対応した無難なタイヤサイズだと、リフトアップした時にちょっと足元が寂しく感じます」。
確かにオフ系カスタムはタイヤの外径やパターンによって、見た目の雰囲気が大きく左右される。クルマをよりワイルドに見せたいなら、ブリッとした肉厚のタイヤを履かせたいところ。カスタマイズの手順を見誤ってタイヤ&ホイールを後で買い直すくらいなら、初期費用はかかるものの一気にまとめてやった方が賢いだろう。
「どれだけリフトアップするかによってもタイヤの外径が変わってくるので、四駆の場合はカスタマイズの計画性も必要になってきますね」。
同社のバトルズリフトアップセットも、車種にもよるがアップ量が決まっているモデルもあれば、車高調整機能を設けたモデルもある。どれをチョイスするかはじっくり悩みたい。
足元がビシッと決まるだけでクルマの完成度が上がるのは、四駆でも同じこと。それ以外はノーマルでも楽しく乗れることは間違いないのだが、そこからステップアップするならオフロード感を強調できるパーツをセットすること。特にほとんどの人が最初に目を向けるフロントまわりに追加することで、強烈なインパクトを与えることができる。
例えばバンパーガードやグリルガードといったパイプ形状のパーツ。もともとバンパーなどを衝撃から守る機能パーツの側面もあるが、ファッション性も高い。荒れた道はあまり走る機会はなくても、付いているだけで「ザ・四駆」という雰囲気が出るため、シティオフローダーにもオススメしたいパーツである。
「弊社もスキッドバーを様々な車種に展開していますが、この商品を付けるだけでもアウトドア感がアップします。さらにランプを取り付けるブラケットも付属しているので、四駆感の表現に最適なアイテムですよ」。
このスキッドバーは車種によってはリア用の設定もあるため、前後セットで装着すれば統一感が向上する。もうひとつのオススメパーツは、マッドガード。やはりガード系のパーツと同じく、悪路の走行による泥ハネや小石の巻き上げを抑制する機能パーツ。四駆の場合、付いているだけで「やる気」を感じて視覚効果も高い。
「マッドガードが付いているだけでボディの汚れ方が全然違いますからね。それほど高いパーツではないので、コストパフォーマンスも高いです」。
話は前後するが、これらのパーツは最初の話題に上がったリフトアップをしなくても様になる。実際にオフロードを走る機会がなくキャンプなどアウトドア映えするクルマを目指すなら、足まわりはそのままで無理のないサイズのタイヤ&ホイールを履き、足まわりの予算をガードなどの外装パーツに回すというやり方もある。
「タイヤ&ホイールと足まわりで四駆感を強めるか、バンパーガードやマッドガードでアウトドア感を表現するか。いずれにしても、この先どのようにカスタマイズしたいのか、方向性は決めておく必要がありますね」。
ちなみに視覚的に車高アップ感やワイルドなムードを演出でき、多くの荷物を積み込みできる機能性も備えたルーフラックの取り付けもオススメ。アウトドアを満喫するためのアイテムとしても、ぜひ活用したい。
オフ系カスタムにおいて最低限押さえておきたいポイントを制覇したら、あとは小物パーツを積極的に取り入れてオリジナリティのあるクルマに仕上げていこう。オススメはカスタマイズ初心者でも自分で手軽に施工できて、なおかつ金額もリーズナブルな貼りモノ系。実はジャオスも数年前から力を入れているジャンルで、イベントや通販でも売れ行きは上々だ。
「ドアハンドルプロテクターやフューエルリッドプロテクターなど、車種ごとに多くの貼りモノを設定しています。こちらもボディのキズを防止する保護パーツのひとつではありますが、黒のカーボン柄を採用しているため引き締め効果も得られます」。
このようにオフ系カスタムは触れる箇所が満載だから、イジり甲斐がある。とは言えリフトアップを筆頭に難易度が高いカスタムも多いため、そこは豊富なノウハウを持つプロショップの力を借りながら、焦らずゆっくり愛車を自分色に染めて欲しい。
オフ系カスタム、挑戦しやすいアイテム4選
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]