燃費22.8㎞/Lを達成した、ストロングハイブリッドシステムが凄かった!

車名の由来はラテン語で「ミステリー(神秘)」、ルノー・アルカナに搭載されたE-TECH HYBRIDシステムは何が凄い?

VERSION R.S. LINE – TEINTIER – ORANGE VALENCIA
世界的にも人気を博しているSUV。欧州屈指の実力を持つ、ルノー・アルカナの魅力に迫る。

実用燃費も優れたルノーのクーペSUV

【RENAULT ARKANA/ルノー アルカナ】

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輸入車のハイブリッドシステムは、燃費改善効果の小さいマイルドハイブリッドか、自宅に充電設備がないと使いにくいPHEV(プラグインハイブリッド)が主流なのだが、数少ない例外がこのルノー・アルカナだ。ストロングハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモード燃費は22・8㎞/Lを達成している。

プラットフォームは同社のキャプチャーと同じCMF-B。ボディサイズは全長4570㎜×全幅1820㎜×全高1580㎜と、キャプチャーより全長が340㎜長い。ホイールベースは2720㎜とキャプチャーより80㎜長いが、キャプチャーには160㎜の後席スライドが備わっているため、後席のレッグスペースはほぼ同等。身長181㎝の筆者が運転席を合わせて後席に移動すると、ヒザ前空間は約40㎜と十分だ。

ハイブリッドシステムはルノーが独自に開発した〝E-TECH〟と呼ばれるもの。1.6Lエンジンに4速ドッグクラッチ式ギアボックスが直結されており、これをニュートラルにしておけば、36 kWモーターでのEV走行が可能。必要に応じて4速ギアのどれかが自動選択され、バッテリーの電力とエンジンからの直接駆動力を併用する〝シリーズパラレル〟モードで運用する。

モーター側にも2速ギアボックスが配置されており、全14通りの組み合わせだが同じギア比となるものが2通りあるため、12通りから要求駆動力に応じて効率が最良になるよう運用を行う。

峠道を含む富士山麓を約70㎞走行した際の燃費計の数値は23・3㎞/Lと、国産ハイブリッド車と遜色のない数値を記録した。

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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