バモスホンダをベースとした、高級感あふれるビーチクルーザー。フェローバギィの持ち味に相応しく、砂浜をアクティブに走りそうなビーチバギー。そして海でたっぷり遊んだ後のベース基地に見立てた、スバル360カスタムベースのビーチバン。令和の時代、日本におけるクルマ社会を支えてきた小さな360㏄の軽自動車が、フォレストオートの手でオシャレな姿に生まれ変わった。第二弾はスバル360カスタムベースのビーチバンの詳細をご紹介します!
オレンジとベージュのツートンカラーはランドセルの色!?
ビーチカーシリーズの集大成として製作したのが、スバル360カスタムベースのビーチバン。スバル360と比べるとリアまわりの形状が大きく異なり、4名乗れるスペースを確保したまま荷室を備えたバンタイプ。コンセプトは前述の通り、海で遊んだ後にゆったりくつろぐためのベース基地。だから足まわりは構造上の兼ね合いもあるが、あえてリフトアップはなし。外観で目を惹くのが、オレンジとベージュのツートンカラー。クルマを製作する上で戸森さんの次女をイメージしているだけあり、次女が小学生時代に使っていたオレンジのランドセルの色で調合している。「僕の中でのイメージカラーがオレンジだったんです」。またFRPのルーフを剥がし、開放的なスリットルーフをワンオフ製作。素材はヒノキで、削って成型すると断面が丸見えになるため、3枚のヒノキ板をプレスで圧着して形にしているのだ。
【FAFビーチバン・SUBARU 360CUSTOM】
●年式:昭和43年式●型式:K142●排気量:356cc●出力:20ps
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「ない方が表情がスッキリすると思って」とフロントバンパーは撤去。ホイールはクロームのトリムリングを装着。ホワイトリボンも似合う。
リアバンパーも取っ払う。その代わり、両端にかわいいコーナーバンパーを装着。こちらはミニクーパー用のオーバーライダーを流用した。
時代を感じる空冷2ストローク2気筒のエンジンは16馬力から始まり、改良を重ねながら18→20→25馬力と、パワーを強化していった。
チーク材を大胆にあしらったインパネ。上部には灰皿を装備しているが、これを隠すために花をディスプレイした。
ワイパーなどのスイッチも木で製作した1点モノ。よく見るとマークは転写ではなく、丁寧に彫り込まれている。
カスタムのウリである広い荷台は、サクラとシデの地域材を有効活用。枠は色合いを変えてメリハリを付けている。
純正と同じルーフのアールを再現するため、本来のルーフを3Dスキャナでデータ化。当初はキャンバストップを考えたが、イメージが合わずに見送ったという。
13本のプレスヒノキ板で構成されたスリットルーフ。1本ずつ専用型を作り、純正同様のアールを再現している。
荷台とルーフは木材を縦基調にレイアウトしているため、シートも縦パターンで張り替えて統一感を持たせている。
SPECIFICATIONS
●EXTERIOR:FAFマットペイント、スリットルーフ、フロントバンパーレス、ミニ用オーバーライダー加工
●INTERIOR:シート&ドア内張りレザー張り替え、インパネチーク材
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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