現在、デリカが履いているタイヤは純正18インチから16インチへ変更。純正タイヤなら空気圧は運転席側ドアを開けたところを見れば分かるけれど、カスタムした場合は? LTタイヤの場合は!? というわけで、メーカーさんに直接聞きに行ってきました。
我がデリカD:5の適正空気圧は?
デリカD:5にLT235/70R16 104/101Qを履いた時の適正空気圧は「約260kPa」
デリカD:5の純正タイヤの空気圧は左写真から分かる通り18インチ・16インチともに240kPa。これをもとにJATMAの対応表で見ると(YOKOHAMAのカタログに掲載されている)、負荷能力が18インチで725kg、16インチが750kg。725kg以上(私のデリカは純正が225/55R18)の負荷能力を満たすLT235/70/R16をTRAの対応表(写真下)で探すと、ピッタシはなくて250kPaで710kg、300 kPaで805kgなので、おおよそ260kPaが適正空気圧となる。
純正:225/55R18 98H
純正指定:240kPa
負荷能力:725kg
純正タイヤの空気圧は分かる。然して履き替えたタイヤは? しかもLTタイヤは? で今回の取材となりました。
GEOLANDAR X-ATの235/70R16サイズは、頭にLTがつくTRAのライトトラック規格のタイヤだ。
TRAのロードインデックス・空気圧・負荷能力の対応表。250 kPaの次は300 kPaとなっている。
同じGEOLANDARでもA/T G015とX-ATでどう違う
同じ235/70R16のタイヤとしてGEOLANDARにはオールマイティなAT(オールテレーン)タイヤとしてA/T G015があるがビジュアル的にはかなりおとなしめ。そこでX-ATは街乗りメインながら「見た目マッチョでも使ったら優しい」の「マッチョ&スイート」をコンセプトとして生まれたそう。コンパウンドやミクロレベルでの接地面の成形、ブロックパターンの配列を増やすことで静粛性も実現している。X-ATは頭にLTがつくTRAのライトトラック規格だが、A/T G015は頭にPがつくTRAの乗用車用規格なので、適正空気圧も自ずと違ってくる。デリカの場合は180kPa。純正215/70R16の240kPaから減だが215→235で空気の容量が増えるからこれが適正空気圧になるのだそう。
世界の主要タイヤ規格、JATMA ETRTO TRA
世界には日本のJATMA(日本自動車タイヤ協会)、ヨーロッパのETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)、アメリカのTRA(Tire and Rim Association)と、主に3つのタイヤ規格がある。それぞれにPC(乗用車用)とLT(ライトトラック用)の規格がある。ETRTOのPCにはスタンダードとレインフォースドの2種類がある。
空気圧 1カ月に1回は点検しよう
タイヤの空気はどうしても完全には密封できなくて、ごくごく少しずつは漏れるもの。乗車前点検の一環としてやるのが理想だけれど、最低でも月に1回は点検してほしいと、高須さんからアドバイス。実際に走った後ではタイヤ自体が温められて空気圧は上がっているので走り出す前がベストだが、自宅にエアゲージがない場合は、自宅近くの最寄りのガソリンスタンドで測るというのも手だ。減っていたら即充填もできる。
同行願ったカメラマンは実にいろいろなエアゲージを持ってきてくれて、早速計測。このところの猛暑で空気圧高めでした。
▷デリカdeリカバリー計画 まとめはこちら
STYLE WAGON(スタイルワゴン)2023年9月号 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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