“Born in Japan”—日本のおもてなしが生み出したクルマ—
みなさん、こんにちは。ついに、アルファードとヴェルファイアの新型車を見ていただける日がやってきました。今、アルファード、ヴェルファイアといえば確立されたイメージがあると思います。存在感ある顔、グリル、そしてラグジュアリーな室内空間まで……。しかし、かつてはそうではなかったのです。
デビュー当時のアルファードは、“意外と地味なヤツ”だったのです。1990年代、ファミリーカーに、ミニバンというセグメントが誕生。車内の広さが特徴の、新たなファミリーカー。アルファードもその一員として誕生したのです。多彩なシートアレンジから、車内のエンタメまで一人ひとりの価値観に寄り添い、ファンを増やしていきました。さらに重要なのが、後席だけでなく、ドライバーの欲望まで刺激したこと。車高の高さ、走りのパフォーマンス、自信みなぎるドヤ顔……。オーナーを誇るこのクルマは多くの人の愛車へと、その価値を高めていったのです。
やがて、ヴェルファイアという仲間も誕生。よりアグレッシブで、ダイナミック! “ちょい悪弟”みたいな存在。若者のクルマ離れとも言われる中、エッジの効いたクルマは、若者の心をガッチリと掴みました。事実、オーナーの約30%が、30代以下なのです。
二人のライバル関係が激しくなるほど、その雰囲気に魅了される人も増えていく。また逆に、オーナーたちのこだわりがこの2つのクルマをさらに成長させてくれたのです。しかし、ストーリーはまだ序章に過ぎません。アルファードは、より大きなムーブメントを生み出していきます。そう! ショーファーカーの常識を、一変させたのです。「セダンしか認めない」そんな古い価値観を、アルファードが見事に覆しました。でも、なぜそんなことが起こり得たのか。おそらく、多くの人が「セダン」から「アルファード」に乗り換えたことで価値観が変わっていったのでしょう。その中でも“あの人”のエピソードを紹介します。アキオさんの話です。アキオさんといえば、「マスタードライバー」の話が多いですが、今日は「マスターパッセンジャー」と呼んだ方がいいかもしれません(笑)。2004年、彼が役員だった頃、セダンのショーファーカーからアルファードに乗り換えました。理由は「ワークスタイルに合っていたから」です。広い車内でゆったり仕事ができる。会議の合間にくつろげる。必要ならば着替えだってできる。アルファードは完璧な選択肢でした。しかし当時、それがいかに異質だったか? こんなエピソードがあります。白いアルファードでサプライヤーさんを訪問した際、「もうすぐセンチュリーに乗ったVIPが来る!早く道を開けてくれ!」と大変な剣幕で、大慌てで注意されたそうです。アルファードから降りてきたアキオさんを見て、先方は仰天されたのでした。これは、もちろん過去の話。今、アルファードとヴェルファイアは、相撲力士から政治家、映画スターからビジネスパーソンまであらゆる人の愛車に選ばれるようになったのです。「マスターパッセンジャー」であるアキオさんは、このクルマを3世代にもわたり乗り続けました。“もっといいクルマ”へと徹底的に鍛え続けてきたのです。まさに、ショーファーカーのニュースタンダードとなったのです。
心を豊かにしようとする空間設計や、どれだけ車内にホスピタリティを盛り込めるかという発想は、まさに日本ならでは。アルファードやヴェルファイアには、あらゆるシーンに配慮した設計など人の幸せを願い、細やかな工夫を重ねる「おもてなし」の心がいくつも詰まっているのです。しかし長い間、この2台のクルマは日本だけのものであり、海外からは正直、戸惑いの目で見られていました。「自動車版のガラケーになるのでは……」と。しかし、驚いたことに国内だけでなく、海外の多くのみなさんが、このクルマをひとつ上のステージへと導いてくれたのです。海外からも、根強い人気を獲得。“ガラパゴス”なのではなく、世界のどこにもない魅力が詰まっていたのです。
新しくなったアルファードとヴェルファイアは、2倍近くの国で販売されることになります。他にはない一台として、たくさんのお客様に愛されることが楽しみでなりません。みなさん準備は良いですか?これが、新型「アルファード」と「ヴェルファイア」です。
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新型ALPAHRD&VELLFIRE購入ガイド より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]