ヒノキを用いた自作木造建築!? ハイラックスの荷台ハウスをNEOTERA(新寺)と命名!【快適に泊まれて移動できる、OVERLANDERの世界 Vol.2】

荷台に2年以上! クラファンで資金調達してセルフメイドした荷台で車中泊を満喫

テーブルを設置すればダイニングスペースとして機能する対面シートは、下段のチェックポイントで紹介しているようにベッドにも早変わりする。ちなみにDANさんは180センチ越えの高身長だが、クルマの進行方向に対して横向きになれば足を曲げずに就寝することができる。ハイラックスの車幅を最大限利用した設計の賜物だ。
2021年の6月から2年以上の歳月に渡って
ハイラックスの荷台を舞台に車上生活を続けているダンさんとシィさんご夫妻。
そんな気ままなオーバーランド生活を縁の下の力持ちよろしく支えるのが、
クラウドファンディングで資金調達してセルフメイドした荷台ハウス。
その圧倒的な完成度は数多くのフォロワーも生んでいるのです。

荷台ハウスで手に入れた自由気ままな車上ライフ

ここからは2年以上に渡って仲むつまじくオーバーランド生活を続けているダンさん&シィさん夫妻の物語。

当初は荷台にトノカバーをかけて全国を転々と車上生活を続けていた2人が、荷台ハウスの構想を具現化すべくクラウドファンディングを実施。結果100人を超える支援者によって80万円近くの軍資金を獲得し、ダンさんはデザイナー時代のスキルを駆使して図面を引き、大工のノウハウなど持ち合わせないものの、見よう見真似のぶっつけ本番で製作開始。今春には支援者を招いての完成発表イベント「子供に捧げる大人の文化祭」を開催するに至った。

そんな経緯で完成したNEOTERA(新寺)と命名された手作りの荷台ハウスは、ヒノキを用いた木造建築の周囲をアルミの複合板で覆った構造。お寺をモチーフとした和のテイストを採り入れ、洋風が主流のキャンピングカーとは一線を画す雰囲気と安心感が真骨頂。水回りを省いた設計で単純には比較できないものの、一般的なキャンピングシェルが300万円程度することを考慮すればコストパフォーマンスも抜群なのである。

クラファン支援者の夢も詰まった特別な空間

かれこれ半年の歳月が経ったNEOTERAでの車上生活はすこぶる快適らしく、北は青森から南は九州まで行く先々で注目を集める日々。そんな車上生活にまつわる赤裸々なエピソードは本家のユーチューブを見てもらうとして、充実したオーバーランダーを続けながらもDANさんは次なる大志を抱いている。

それはコロナ禍を経て盛り上がりをみせているアウトドアブームを一過性のもので終わらせたくない…という想い。クルマでアウトドアを楽しむという文化を根付かせるため、全国のRVパーク(日本RV協会が推奨する快適に安心して車中泊が出来る場所)を盛り上げるべく奇策を練っている。

ちなみにNEOTERAの側面にも見受けられる「REVOLG.」の表記は、ダン&シィさんの想いが込められたブランディングの名称。これから先、クルマで遊びに出かけた先々で同様のロゴを見かけたらダン&シィのトラックライフを思い出してくださいね。

お洒落に飾り立てたアウトドアBBQは特別な日のディナー

SPECIFICATION
●MODELS:トヨタ・ハイラックス(令和3年)
●WHEEL:トヨタ純正(17×7.5J)
●TIRE:FALKEN WILDPEAK A/T3W(265/65R17) 
●SUSPENSION:Ride-Rite Kit(トラックキャンパー用エアサス)
●EXTERIOR:NEOTERA(荷台ハウス)、カンガルーバー、フロントグリル/サイドミラー/ドアハンドル等ブラックアウト、LEDライトバー他

OVERLANDERの世界 まとめはこちら

OUTDOORE VEHICLE(アウトドアビークル) Vol.5 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部] 

70ランクルに設置したお手製のシェル内部は、ウッド仕立てのオシャレキャビンだった!

日本再導入も発表されて盛り上がりをみせている70系ランドクルーザーですが、2014年に限定再販された30周年記念モデルが主役のキャンプミーティングが今夏開催された。王道のバンに加えてピックアップも見受けられて興味津々の内容でしたよ。

ハイゼットジャンボ

「コレが元、軽トラ!?」オーバーランダーな、小型貨物車登録ターボ

近年のアウトドアブームで、身近なカスタマイズとなったリフトアップ。そんな、アゲ系スタイルの軽トラを新車コンプリートでゲットできるのが、サムライピックアップシリーズだ。仕事に遊びに通勤に! コレ1台でOKの“使える”軽トラを提案しているぞ。

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水と食料とタフな愛車さえあれば、何日だって荒涼とした大地を旅できる──。 そんなスタイルに憧れて、1年半ほど前に手に入れたランクル300をカスタム。 日本にアメリカやオーストラリアのような荒野はないが、地元・新潟は厳しい豪雪地帯。 普通のクルマなら埋もれるような雪道も軽々と走破し、家族や仲間とキャンプを楽しむ日々。

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