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荷台ハウスで手に入れた自由気ままな車上ライフ
ここからは2年以上に渡って仲むつまじくオーバーランド生活を続けているダンさん&シィさん夫妻の物語。
当初は荷台にトノカバーをかけて全国を転々と車上生活を続けていた2人が、荷台ハウスの構想を具現化すべくクラウドファンディングを実施。結果100人を超える支援者によって80万円近くの軍資金を獲得し、ダンさんはデザイナー時代のスキルを駆使して図面を引き、大工のノウハウなど持ち合わせないものの、見よう見真似のぶっつけ本番で製作開始。今春には支援者を招いての完成発表イベント「子供に捧げる大人の文化祭」を開催するに至った。
そんな経緯で完成したNEOTERA(新寺)と命名された手作りの荷台ハウスは、ヒノキを用いた木造建築の周囲をアルミの複合板で覆った構造。お寺をモチーフとした和のテイストを採り入れ、洋風が主流のキャンピングカーとは一線を画す雰囲気と安心感が真骨頂。水回りを省いた設計で単純には比較できないものの、一般的なキャンピングシェルが300万円程度することを考慮すればコストパフォーマンスも抜群なのである。
クラファン支援者の夢も詰まった特別な空間
かれこれ半年の歳月が経ったNEOTERAでの車上生活はすこぶる快適らしく、北は青森から南は九州まで行く先々で注目を集める日々。そんな車上生活にまつわる赤裸々なエピソードは本家のユーチューブを見てもらうとして、充実したオーバーランダーを続けながらもDANさんは次なる大志を抱いている。
それはコロナ禍を経て盛り上がりをみせているアウトドアブームを一過性のもので終わらせたくない…という想い。クルマでアウトドアを楽しむという文化を根付かせるため、全国のRVパーク(日本RV協会が推奨する快適に安心して車中泊が出来る場所)を盛り上げるべく奇策を練っている。
ちなみにNEOTERAの側面にも見受けられる「REVOLG.」の表記は、ダン&シィさんの想いが込められたブランディングの名称。これから先、クルマで遊びに出かけた先々で同様のロゴを見かけたらダン&シィのトラックライフを思い出してくださいね。
お洒落に飾り立てたアウトドアBBQは特別な日のディナー
SPECIFICATION
●MODELS:トヨタ・ハイラックス(令和3年)
●WHEEL:トヨタ純正(17×7.5J)
●TIRE:FALKEN WILDPEAK A/T3W(265/65R17)
●SUSPENSION:Ride-Rite Kit(トラックキャンパー用エアサス)
●EXTERIOR:NEOTERA(荷台ハウス)、カンガルーバー、フロントグリル/サイドミラー/ドアハンドル等ブラックアウト、LEDライトバー他
▷OVERLANDERの世界 まとめはこちら
OUTDOORE VEHICLE(アウトドアビークル) Vol.5 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]