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車高短の次はオーバーランド、家族のために設営を1人でこなす
若い頃は車高が低いクルマが大好きで、サーキットをアクセル全開で走っていた嵩上げ太郎さん。しかしひと通りやり切ったこともあり、車高短は卒業。今度は海でサーフィンをしたり、重装備で登山したりとアウトドアに夢中になる。その後は家庭を持つようになると、次第にクルマ遊びからも遠ざかっていった。そんなある日、SNSでリフトアップしていたXVの北米モデルであるクロストレックのカスタマイズ仕様を見て、全身に衝撃が走る。
「オーバーランド仕様で、今までにないカッコ良さを感じました。もともとアメリカが好きでプライベートでも行ってますが、アメリカらしくて道を気にせずどこでも走れるようなイジり方も面白そうだと思いました」。
そんな経緯で約2年前に購入したのが、レガシィアウトバック。しかし普通にオーバーランドスタイルを作るのはつまらない。これまで何度も渡米してきた経験を生かし、カスタマイズパーツはほぼアメリカ製で統一。アメリカのリアルオーバーランダーを目指してここまで作り上げた。しかもアフターパーツだけでなく、ベース車の作り込みにもこだわる。北米でしか販売されていないラギッド感あふれるモデル、ウィルダネス仕様となっているのがポイント。ボディをさり気なくワイドに仕立てるフェンダーとバッジを、本国から取り寄せて装着。やるからには妥協を許さない姿勢が見て取れる。
徹底したオーバーランドスタイルのアウトバックだが、本格的にオフロードを走るわけではない。メインの用途としてはオートキャンプ。今も続けているサーフィンは1人で行くが、キャンプは奥様と2人の子どもの4人で出かける。キャンプの魅力を嵩上げ太郎さんに聞くと、「人間性の回復」というとっても深い言葉が飛び出した。
「普段はビルとかに囲まれて生活していますよね。でもキャンプだと自然の中で過ごすので、朝は太陽の光や鳥の声で目が覚めるからすごく気持ちいい。人間の根源に帰るという感じです」。
また子どもたちを、自然の中で楽しく遊ばせることも教育の一環になると思い、あくまでソロではなく家族全員でキャンプすることに意義を感じている。とは言え、奥様と子どもたちはそこまでキャンプが好きってわけではないらしく、だからお父さんは気合いを入れて「接待」。現地に着いたらテントを組み立て、さらに火をおこして料理を作る。家族に気兼ねなくキャンプを楽しんでもらえるよう、下準備を1時間半かけて1人で行っているのだ。
「普段の生活では何も作らないですが、キャンプでは僕が料理します。夜は肉を焼いたりカレーを作って、朝はホットサンドが定番。家族には楽しんでもらっているようで、『また行きたい』と言ってくれるのが嬉しいですね」。
ずっと憧れていたプリンスのラック
SPECIFICATION
●MODELS:スバル・レガシィアウトバック(令和4年)
●WHEEL:レイズ・グラムライツ57DR(17×9.0J+38)
●TIRE:BFグッドリッチ・トレールテレーンTA (245/65R17)
●SUSPENSION:フラットアウトサスペンション車高調GR Lite、Rallitekサブフレームスペーサー、セイカパフォーマンス6ポットブレーキ
●EXTERIOR:LPアベンチャー製バンパーガード&スキッドプレート&フードライトブラケット、自作ワンオフロックスライダー、ナシュファブコリアラダー、ロックブロックズマッドガードワンオフショートガード、ドロータイトトーラーヒッチ、オートマッチシャックルワンオフ溶接加工、CBIオフロードヒッチアダプター、プリンスデザインルーフラック、ロームアドベンチャーサイドオーニング&ルーフボックス、ウォーターポートタンク&シャワー、マックストラックリカバリーボード、スバルUSAアウトバックウィルダネス純正フェンダーフレア、TACOMA用グリルLEDワンオフ加工
●INTERIOR:FJクラフトダッシュマット、Evogearパドルエクステンション
●ENGINE:WRX STiマフラー流用、テールエンドカーボンワンオフ加工
▷OVERLANDERの世界 まとめはこちら
OUTDOORE VEHICLE(アウトドアビークル) Vol.5 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]