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心得その① 購入するお店選びは重要、事前に色々下調べしよう
車両販売店に関わらず“ショップ選びが大事”はよく言われるフレーズだ。店によって得手不得手はあるハズだし、わざわざ長期のローン(しかも高い金利で)を組ませる店……なんてニュースも記憶に新しい。だからこそショップ選びが非常に重要なのだが、実はココが一番難しい。「ウチ、駄目なショップですよ!」なんて言うトコロがあればわかりやすいのだが……。
難しいが、傾向を示すことはできそうだ。一度入ったら帰してくれない、やたら電話がくるというのは、間違いなくマイナス材料。ほかにもライブラ石川さんは「自社工場はあった方が良い」と話す。「自社工場がないと、全部外注になる(=コスト増)。工場があれば、すぐに対応できることもあるし、直せる」とも。自社で直せる領域があるから、オークションで他店が敬遠する個体であっても引っ張ってこられる。そういう個体は案外“お得”に店舗に並んでいる……かも(もちろんきちんと修理をして、だ)。
クルマの見分け方にも繋がるが、動物やタバコの臭いは気になる人はどうしたって気になるモノ。“鼻の利く”スタッフ(犬猫飼ってない、タバコ吸わない)がいるかどうかも、案外大きいかも!? 臭いの有無は、ドアを開けて内装をチェックする必要があるが、ソレを嫌がるショップはアナタには合わないかもしれない。
ほかにも金利の話等々、スタッフに色々ブツけてみるなど“お店を査定”する努力はしておきたい(もちろんウェブで発信している情報も参考にすべし)。お店の側も、とくに一見さんの場合はどんな人か判断しかねる部分もあるという。相互理解のためにも積極的にコミュニケーションをとり、ギャップを埋めるべきだ。
心得その② その中古車は大丈夫なの? 後悔しない車両の見分け方
「試乗できるならした方がイイね」と石川さんが言うように、運転することで得られる情報は多い。車内の状態・臭い、真っ直ぐ走るか、どこか異音がしないか? 見るだけ、ましてや写真だけでは判らない情報に溢れているのだ。
また石川さんは「事故歴アリでも、走りに影響がないケースもある。その場合はお得に買えるとも言えるよね」と言う。ならば問題のある事故歴はどうなのかは知っておきたい。とくに車両前方側の事故は影響が大きく、例えば左右のタイヤの位置が揃っていない車両は「真っすぐ走らないから止めた方がいい」と話す。チェック方法はタイヤとフェンダーのクリアランスの比較。事故で押された場合、後にズレることがあるのだ(左右差に直結)。
走行距離に関しては、最近は車検証にも記載され、ズルがしにくくなっているのでナーバスになる必要はないだろう。ソレ以上に試乗が重要。 車検や保険の関係で試乗が叶わないコトもあるが、ホンキで購入を考えているなら、試乗OKの場合は試乗を忘れないように!!
心得その③ 中古車の買い時はいつ? お得に買えるタイミングは?
買い時は販売店の決算時期や年末や新年のセール時だ。セール時にはお得な目玉車がありがちなのだ! そして決算時期。3月や12月など会社によって異なるが、新車販売店には期末に登録台数を増やす→新古車として中古市場へ、という流れがあったりする。つまり、良質なタマが市場に増えるワケだ。だから、時期でいうなら、決算時期というのは狙い目だ。
季節によって“熱い時期”がある車両タイプもある。四駆は冬に人気、オープンカーは夏に人気なのだ。だから中古車販売店の中には、人気のない季節にソレらを仕入れ、人気シーズンに売る、ということもあるそう。コレは販売店の戦略だが、ボクたちが覚えておいても損はない。
また、ローンでの購入を検討している人は金利にも注目すべき。ライブラでは車両価格により金利が違うが1.9〜4.9%と新車ディーラー並み。金利9%のケースと比べるとトータルでの支払総額は大きく変わる(長期ローンの場合はさらに差が出る)。額面だけ安い、ではなく、購入時期、支払総額まで加味し、総合的に“お得”を追求するべきだ。
中古車を買う前にチェックしたいポイントは?
良いクルマが欲しい、少なくともハズレは引きたくない……と考えるのが普通だ。では“アタリ”を引き当てる確率を上げるにはどうしたら良いか? 記録簿があると確率が上がる。整備記録がハッキリしていれば、走行過多だったとしても必要な整備を受けていたかどうかがわかる(取捨ができる)。クルマ側で確認すべき箇所は、下まわり、エンジンルーム、車内の臭い。下まわりに錆が出ている車両は避けた方が良い。エンジンルームでは、オイルフィラーキャップを外せばオイル管理の状況が見えてくる。車内の臭いは、エアコンをONにするとタバコ臭などがしてくることも!
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年1月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]