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タイヤ交換はディーラーやショップにお任せ、それじゃ勿体無い!
カスタム好きだけでじゃなく、クルマに乗っている人であれば一度は経験することであろうタイヤの交換。基本的には消耗品なので、長期間使用することでタイヤは摩耗し、本来の性能を発揮できなくなる。また、ひとことでタイヤと言ってもモデルによって性能や特徴は大きく異なり、グリップやハンドリングなどのスポーツ性能を重視したモデル、静粛性や乗り心地に特化したモデル、さらにはオフロードや雪道など走行状況に合わせたモデルなど色々ある。タイヤはクルマを走らせるための”黒い物体”というわけではないのだ。だからこそタイヤについての基本を知っておけば、馴染みのディーラーやショップに「お任せします!」ではなく、自分のライフスタイルに合わせて色々と相談することもできるはず。そこでまずはタイヤについての基本をチェックしていこう。まず知っておきたいのはタイヤ側面(サイドウォール)に表示されているタイヤサイズ。「235/70R16」のように表示されているのがタイヤサイズで、自分のクルマが履けるタイヤの目安となる。タイヤをじっくり見ていくと、実は様々な情報を読み取ることができるので、タイヤ各部の名称とサイズの見方を確認していこう。
タイヤ各部の名称とタイヤサイズの読み方
【インチ】
ホイールが組み込まれる部分のサイズ。ホイールの直径に合わせる。
【タイヤ幅】
その名の通りタイヤの幅。実際の寸歩はサイズ表記と若干異なる場合がある。
【扁平率】
タイヤ幅に対する高さの比率を表す数値。タイヤの厚みを表しており、この数値が小さくなるほど薄くなる。
【ロードインデックス】
タイヤ1輪あたりにかけることができる負荷(荷重)を指数で表したもの。例えば98の場合は不可能力750kg。純正タイヤよりも数値が低くならないように注意が必要。
【速度記号】
走行可能な最高速度をアルファベットで示したもの。Wは270km/h。
【トレッド】
ブロックや溝を組み合わせたタイヤの接地面。メーカーによって様々な技術が用いられる部分。
【ブロック】
実際に路面をとらえる部分。テレーン系タイヤはブロックが大きい傾向。
【サイドウォール】
タイヤの厚みの部分。銘柄やサイズ、製造年等が刻まれている。
【ショルダー】
トレッドとサイドウォールをつなぐ部分。丸いほうがインチアップに有効。
【スリップサイン】
タイヤの溝が減ってきたことを教えてくれる部分。高さは1.6mm。
【ビート】
タイヤがホイールからはずれないようにリムに嵌合(かんごう)する部分こと。
見た目も大きく異なる、タイヤの種類を知ろう
【ノーマルタイヤ】
一般的なミニバンや軽自動車などに純正装備されているのがノーマルタイヤ。サマータイヤとも呼ばれるが、夏に特化したタイヤというわけでなく、春や秋はもちろん、雪が降らない地域では年中履かせている。
【スタッドレスタイヤ】
冬季の走行に適したタイヤ。ノーマルタイヤに比べて柔らかく特殊なゴムを使用することで、雪道や氷上で高いグリップ性能を発揮する。ただし夏場などの高温化ではグリップ力が低下するため、基本的には春先にノーマルタイヤに履き替えたい。
【オールシーズンタイヤ】
その名の通り、1年を通じて使用できるタイヤ。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間的な性能を持っている。ただし凍った雪道などではノーマルタイヤ同様に滑りやすいため、環境に合わせた使用を考えたい。
【オフロード系タイヤ】
悪路での走行を想定して設計されたタイヤ。特徴は凸凹したブロックパターンで、砂地や泥地ななどもガンガン走ることができる。もちろん舗装路でも走行可能だが、オンロード用タイヤ(ノーマルタイヤ)に比べロードノイズが少々気になるかも。また、ブロックパターンにも色々あり、舗装路で快適な「オールテレーン」、悪路に優れた「マッドテレーン」、さらに幅広い路面に対応する「ラギッドテレーン」がある。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]