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14年振りに全面刷新された”陸の巡洋艦”ダカールラリーのノウハウを活かした”GR SPORT”も登場
TOYOTA・LANDCRUISER トヨタ・ランドクルーザー(300系)
ボディサイズは従来型の200系とほぼ同じ。全幅は標準ボディが従来型と同じで、GR SPORTが10㎜広いだけ。全高は従来型の最上級グレードと同じ。2850㎜のホイールベースと5.9mの最小回転半径も継承されている。
ボディ構造は伝統に則り、ラダーフレームの上にボディシェルを載せるボディオンフレーム構造を継承。エンジン縦置きレイアウトも変わっていない。一方で、パワーユニットの搭載位置は従来型より70㎜後方かつ28㎜下方に移動させて、マスの集中化と低重心化を図っている。
車両重量は約200㎏の軽量化を達成。ボディは高張力鋼板の使用率を拡大したほか、ボンネットやドア類などの「開きもの」とルーフパネルをアルミ化している。
ラダーフレームも、コの字断面に補強を当てる従来構造から、板厚や強度の異なる鋼板をパッチワーク状に溶接してからコの字断面に成形する〝テーラードウェルドブランク〟工法を採用。軽量化を図りながら、ねじり剛性を約20%向上させている。
エンジンも刷新され、ガソリンは4.6L V8自然吸気(発売当初は2UZ型、09年から1UZ型)から3.5L V6ツインターボに変更。ディーゼル搭載車も復活し、こちらは3.3LのV6シーケンシャルターボとなった。後者はターボをVバンクの内側に配置する〝ホットインサイド〟というレイアウトを採用している。
トランスミッションは10速ATのみで、レシオカバレッジは8.0とクロスレシオ気味で、さらに減速比2.618倍のローレンジを持つトランスファーも装備。駆動方式はトルセン式センターデフを使用したフルタイム4WDを継承する。
サスペンションは従来型と同じ、前:ダブルウィッシュボーン/後:5リンクリジッドアクスル式。リアはダンパーの角度を立てて、作動効率の向上を図った。
新設定のGR SPORTには、ダカールラリーで培ったノウハウを投入。悪路でスタビライザーを失効させてサスペンションを柔軟に動かすE-KDSSや、前後ディファレンシャルの電動式ロック機構などを装備。歴代最強レベルの悪路走破性を発揮する。
標準グレード
ZX、VX、AX、GXの4グレードは、基本的な外装デザインは踏襲するが、最上位グレードのZXと他グレードではフロントバンパーやフォグまわりの意匠が一部異なる。
GR SPORT
ランドクルーザーに初めて設定されたGR SPORT。ラジエターグリル、前後バンパー、ホイールアーチモール、ロッカーモールなど専用パーツを採用。
パワートレーン
ランドクルーザー伝統のラダーフレームは踏襲されているが、TNGAによるGA-Fプラットフォームを新採用している。エンジンは写真の3.5L ガソリンと3.3L ディーゼルの2種のV6ツインターボを搭載する。高張力鋼板やアルミニウムを多用したボディなどの採用により、車両重量は従来型の200系より約200kgも軽量化されている。
インテリア
セキュリティ
SPECIFICATION
グレード名 ZX ガソリン
全長×全幅×全高(㎜) 4985×1980×1925
室内長×室内幅×室内高(㎜) 2775×1635×1215
WLTCモード燃費消費量(㎞/L) 7.9
エンジン排気量・種類 3444cc・V型6気筒DOHCツインターボ
最高出力[kW(㎰)/rpm] 305(415)/5200
最大トルク[Nm(㎏f・m)/rpm] 650(66.3)/2000-3600
乗車定員(名) 7
タイヤサイズ 265/55R20
価格(税込) 730万円(4WD)
PRICE
●グレード ●ガソリン車 ●ディーゼル車
ZX 730万円 760万円
GR SPORT 770万円 800万円
VX 630万円 -
AX 550万円 -
GX 510万円 -
【スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部】