車高が変わる、乗り味が変わる、足回りを変えると進化すること!!
GTブランド「tanabe」、ホイールブランド「SSR」を展開し、走りやスタイルの要である足もとを研ぎ澄ますタナベ。
今回クローズアップするのは、ローダウンスプリングや車高調といったフットワークアイテムを多彩にラインアップする人気ブランド「サステック」だ。
「サステックのブランドデビュー自体は1993年ですけど、〝クルマを楽しむためには良質なフットワークが欠かせない〟との想いで、1982年の創業当初より走りとスタイルの双方を引き締める強化スプリングを手がけていました。また、創業から一貫してモータースポーツを研究場所のひとつとしているのですが、2001年にアフターパーツメーカーで初となるハイパワーコイリングマシンを導入したのもコンマ一秒争うモータースポーツの極限領域で見えてきたスプリングの理想を実現するためです。それまで使用していた熱間成形のスプリングでは満たせない強度や耐ヘタリ、初期反発の穏やかさなどを突き詰めるべく、滋賀工場へ冷間成形のスプリング生産体制を整えました」(マーケティング部 用品企画広報課 林チーフマネージャー)
乗り心地やスタイルへウエイトが置かれるミニバン・ワゴンにとって、こうしたモータースポーツや性能追求はオーバースペックなように感じるかもしれないが、極限領域で得たノウハウが積極フィードバックされていくからこそ、性能や品質、耐久性といった基礎に安心・安全が備わっていく。
実際乗り心地にしてもスタイルにしても、狙った性能を安定して発揮させるためには確かな基礎が欠かせないのだ。
また、タナベのこだわりとしてもうひとつ見逃せないのは、必ず実車を用意して開発が進められていく車種専用設計にもある。
開発スピード重視なら机上計算だけでも製品は仕上げられるのだが、それでは理想の仕上がりへと導けない。そのためサステックはローダウンスプリングにしても車高調にしても、まずはノーマルを徹底解析してプロトモデルを製作。そこから実車装着でフィッティングからフェンダークリアランスの前後バランスまでチェックし、規定項目をクリアした後はハンドリングや乗り心地といった実走テストがフル乗車までも含めて入念におこなわれていく。
妥協なき物作りと車種専用設計をコンビネーションさせ、一台ずつ着実に構築されていく理想のフットワーク。真摯な開発姿勢から引き出される頼もしき性能こそ、サステックが広く支持されている最大の理由だといえるだろう。
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