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刷毛(ハケ)とローラーで手軽(!?)にできる、アースカラーに格安全塗装【前編】
ラバーディップ施工から約4年
全塗装でリフレッシュしましょ
今、巷で人気のアースカラー。カスタムシーンでも注目を集めていて、街中ではアースカラーでオールペイントされたアウトドア仕様のクルマを見掛けることも確実に増えている。
そんな流行りの最中、いま乗っている愛車をアースカラーにしたい!! そう思った人も多いはず。
全塗装やラッピングという手法があるが、少なくともミニバンクラスで50万円以上が相場(色や仕上げ方によっても異なる)。いきなり挑戦するには、かなりハードルが高いメニューだ。
そこで注目なのが、いまSNSで話題の刷毛(ハケ)を使ったDIY全塗装。絶対無理でしょ!! そう思ったが、実際にDIYで仕上げた作例を見る限り、どれも完成度が高い。
しかもアース系カラーへの全塗装が圧倒的に多く、中にはDIY初心者が仕上げたクルマも。コレは実際にやってみるしかないでしょ!! ということで、パッと頭に浮かんだのがスタワゴ前編集長の愛車ステップワゴン。
4年ほど前、ラバーディップでサンドベージュ×マットブラック(当時アースカラーを選択したというのに少々ビックリ)で全塗装したステップワゴンをそろそろリフレッシュしませんか? と相談したところ快く快諾。
「そのかわり、カッコよく仕上げてくれよ!!」と、厳しい指令は出たものの、心おきなくチャレンジすることが決定。
まずはDIY全塗装にはどんな用具が必要なのか? 刷毛とローラーでの全塗装を積極的に推している、大阪府にあるタカラ塗料に話を伺ってきた。
初心者でも安心のフルキット、刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット 6800円
タカラ塗料が提案するDIY全塗装で嬉しいのが、必要な道具が全てセットで購入できるということ。別途、マスキングするための新聞紙や作業場を汚さないためのブルーシート等が必要になるが、塗装するための刷毛やローラー、塗料を入れるための容器などをセットにして販売しているから安心。「あれが足りない!」と、慌てて買い出しに行く必要もない。
タカラ塗料オリジナル標準色
1kg単位で購入できる塗料。標準23色の他、オーナーの好みに合わせて調色することもできる。実際の質感を直接みたいという人に向けて、色見本セットの販売も行っている(23色セット/2400円)。また塗料の種類は、水性/2液ウレタン/ラッカー塗料の3タイプある。水で薄めて使用し、塗料独特の匂いもあまりない水性タイプが人気。塗装後の耐久年数は、駐車場など保管状況によって異なるが、今回使用する水性塗料で4〜5年が目安。
友人/家族で作業できる追加セットの用意もあり
2人セット:8000円
ナイロン平刷毛:2本、ナイロン刷毛50㎜:1本、ローラーハンドル:2本、ローラーカバー:2本、下げ缶:2缶、内容器:3個
3人セット:1万円
ナイロン平刷毛:3本、ナイロン刷毛50㎜:2本、ローラーハンドル:2本、ローラーカバー:2本、下げ缶:3缶、内容器:4個
※金額は刷毛/ローラーセット(6800円)の上記道具が、記載されている数量に増えた金額です。
部分塗装やステンシルに少量サイズでも販売中!!
ツートン塗装やステンシルなどの部分塗装にピッタリの少量サイズでの販売も行っている。クルマのバンパーひとつ程度であれば塗りきることができる容量。●2000円(200g)
HOW Much? DIY全塗装 合計2万5300円
今回全塗装するための総額は2万5300円。塗料は3kgで十分というアドバイスを頂いたが、余裕を持って4kgに。またスタッフ3名での作業を想定して、ローラーセットは3人セットを選択。ワンポイントで使用するマットブラックとマットホワイトのミニサイズも購入した。ブルーシートは100円均一で入手。実際一人セットで塗料も最小限に抑えれば、2万円以内に抑えることができそう。
刷毛ローラーセット(3人セット) |
1万円 |
刷毛塗料水性 KURAYAオールドブルーシー (4kg) |
1万800円 |
刷毛塗料水性 マットホワイト(200g) |
2000円 |
刷毛塗料水性 マットブラック(200g) |
2000円 |
ブルーシート(5枚) |
500円 |
新聞紙 |
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▼▼全塗装前▼▼
時代を先取りしていた!? サンドベージュ×ブラックのステップワゴン
作業前に現状のステップワゴンを確認。サンドベージュとルーフのブラックは最終的にクリア塗装による仕上げを行っているため、施工から4年たった現在も驚くほどの質感をキープしている。4年前の施工時、サンドベージュ+ブラックのツートンをプレミアムトップコートで仕上げたお値段は約50万円。トップコートなしだと、25万円から施工可能となるが、耐久性は半年〜1年程度となる。
接触面が剥がれるが傷は付きにくい!!
ラバーディップの魅力は、全塗装後も剥がせば元通りにできるということ。またボディが直接傷つかないのもメリット。ただトップコート仕上げをしていない、前後バンパーのマットブラック部分は、耐久年数が短いため少々色褪せが目立つ。また塗装面にモノをぶつけてしまったり、引っ掻き傷のようなモノができると、そこから塗料が剥げてしまう場合もある。しかしボディ自体の傷は最小限に抑えられる。
タカラ塗料で刷毛塗り全塗装 CAR MAKE UP CONTEST 2020
タカラ塗料主催の刷毛塗り全塗装カーメイクアップコンテスト。自分でクルマを塗装する事の楽しさ、手軽さ、愛着が伝わる写真を投稿し、インターネットによる人気投票によって審査。3月5日にその結果発表が行われた。どれもDIYとは思えない驚きの完成度だ。
1位 2代目自遊人さん(滋賀県)
TOYOTAコースター/オリーブカーキ
2位 西川さん(京都府)
Volkswagen タイプ2/レインブーツネイビー
3位 ロブ405さん(青森県)
TOYOTAセラ/レインブーツネイビー
4位 Kさん(山梨県)
いすゞ ウィザード/フレンチグレー
5位 みるみるランドさん(千葉県)
SUZUKIエブリイ/ミルクティーベージュ
社長賞 べべべっちさん(大阪府)
SUZUKIエブリイ/グリーンソイビーンズ
スタッフ賞 KATOJUKIさん(神奈川県)
タダノ GR-250N/イーグルブルーグレー
後編では、初代ステップワゴンのオールペイントの結果を紹介します!
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]