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XPEL JAPAN/エクスペル・ジャパン
プロテクションフィルムXPEL
「えー! なんでこんな凄いクルマがここにあるの?!」、なんて言葉を思わず口にしてしまった。
それはXPELのショールームに足を踏み入れた時のことである。
いわゆるスーパーカーブランドのクルマが並んでいたのだ。しかも、カタログモデルではない限定車。
納車日にカスタマーがディーラーから直接積載車を手配して持ち込んだというから恐れ入る。その業界ではXPELは相当信頼されているようだ。
ご存知でない方のために説明すると、XPELはクルマのボディペイントを保護するプロテクションフィルム。
飛び石や草や木の枝による傷から大切なクルマを守るものだ。虫の死骸もそう。
夜の山道でヘッドライト目掛けて飛んでくる虫は思いの外クルマの塗装にダメージをもたらす。
酸化した死骸が塗装表面に強い刺激を与えるからね。
そんな外敵から守るプロテクションフィルムだが、長所はそれだけではない。
ユニークなのはその傷が再生する点。
表面の浅いこすり傷は熱を与えるとそれが消える仕組みになっている。
実際にそのデモンストレーションを見たが驚いた。
フィルムの上を鉄のブラシで擦り傷をつけた後ヘアドライヤーで加熱するとみるみるそれが元通りになっていく。
その間およそ1、2分。まるでマジックショーを見ているような感覚だ。
もちろん、傷がフィルムを通過してしまっては無理な話だが、その手前の表面的なものであれば修復可能。
こんな便利なものがあれば、もっと早く教えてもらいたかった……。
では、そのフィルムを貼る範囲の形状だが、それはすでに各クルマのデータがプログラミングされている。
つまり、モデル名や型式などを打ち込めばOK。
そのクルマのボンネットやフェンダーといったカタチがPCの画面上に呼び出され、それを確認後、フィルムを断裁するマシンに送るだけ。
巨大なプリンターからカットされたフィルムが出てくる。
断裁されたフィルムを扱うのは特殊なトレーニングを積んだスタッフ。
全体の作業は当然のこと細部の微調整が伴うので、それなりの研修経験が必要とされるのだ。
ということで、今回RAV4のバンパー、ヘッドライト、前左右フェンダーとボンネットの一部に貼ってもらった。
まさに神ワザとも呼べる作業。山の中では舗装されていない道を走るので、これで一安心。
言いたいのはそこ。冒頭に記述したスーパーカーもそうかもしれないが、RAV4のようにアウトドアに出かけるクルマもこれは助かるアイテム。
砂利道も遠慮なく走れるしね。傷がつくと落ち込むから。
愛車を想う気持ちはみんな同じ。転ばぬ先の杖って感覚で、試してみてもいいんじゃない?
本文にも記述した傷が修復するデモンストレーションがこれ。
鋼のブラシ傷が熱を加えると見事に見えなくなった。これがXPEL社が扱うフィルムテクノロジー。
ちなみに、XPEL社はアメリカのテキサス州に本社を置き2007年からフィルム事業を展開、独自の技術を世界各国のショップで提供しているメーカー。
全国に約160店舗ある認定ディーラーで施工できる。
また自動車部門の他に、住宅建材部門、抗菌プロテクション部門、それとスマホの画面や電子機器の保護フィルムを扱う部門などで幅広くビジネスを展開している。
バンパー、フェンダー、ボンネット(先端)には艶消しサテンタイプのステルスを、ヘッドライトにはカラーのフィルムを施工
●参考価格(工賃/消費税別)/ヘッドライト(フォグ含):2万4000円(カラープロテクションフィルム)/フロントバンパー:15万6000円(ステルス/艶消サテンタイプ)/エンジンフード(ハーフ):3万8000円(ステルス/艶消サテンタイプ)/フロントフェンダー:6万8000円(ステルス/艶消サテンタイプ)
XPEL JAPAN
住所:神奈川県相模原市緑区橋本台1-9-7