非力な商用2ボックスでありながらワンメイクレースが開催されるほど、走りの一台として評価されているのがプロボックス/サクシード。そんなプロボックス/サクシード最速仕様を、テクノプロスピリッツが開発!!
NAのままで煮詰めに煮詰め、150psに迫るパワーを獲得した
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本来1.5Lで100㎰そこそこのエンジン、パッと見はいかにも商用車……。でもこのプロボックスは筑波サーキットコース2000で1周1分7秒台を計時した実績を持っている!
このマシンを製作したのはライトウェイト車のチューニングを得意とするテクノプロスピリッツ。
同店代表の熊倉さんは、『全日本プロボックス・サクシード選手権(JPSC)』のスタートに合わせチューニングを開始。
「某編集部にそそのかされた」と言うが、実際はプロボックスを存分に楽しんでいる様子。
「見た目がコレなのに、サーキットで『えっ!』という速さ」「タイヤなどを積んでサーキットに行き、走って帰れる」等々、“プロボックスで走る美点”を語ってくれた。
さらに、レギュレーションでタイヤが15インチまでなのでランニングコストも抜群! 今でこそ価格が高値安定傾向だが、当時は手ごろな価格で車両を入手できるなど、お金を掛けずに走りが楽しめたのである。
もちろん、筑波7秒台を出すのには高度なチューニングが必要だ。エンジンはNAのままだが、メカチューン+LINKコンピュータによる煮詰めで146㎰を記録。足まわりも前後に倒立式車高調を奢り、フロントにはたっぷりキャンバーを与えている。
ミッションは3~5速にMR-Sのギアを活用しクロス化。ファイナルのローギアード化等々、同店のノウハウ、アイデアが各所に注入されている。
確かに専用チューニングパーツは少ないかもしれない。けれど、経験・ノウハウで高度なチューニングは提供可能。テクノプロスピリッツが手掛けた〝マシン〟がそれを証明している。
- サージタンク
ワンオフ製作したサージタンクが存在感抜群! この中は、4連ファンネル仕様になっている。走行風を積極導入する工夫も盛り込んでいる。
- オイルクーラー
AE86用のオイルクーラーを追加した。「サーキットを走るなら必須」と熊倉さん。AT車で走るなら、ATFクーラーも検討した方が良いとか。
デモカーのような快速仕様のチューニングはもちろん、各種メンテナンスもお手のモノのプロショップ。定期的にSSRA走行会を主催しており、サーキットで走りを楽しみたいプロサク乗りはぜひ!
JPSCでは軽量化がNGなので、重量増に繋がる補強パーツは必要最低限にとどめている。ストラットタワーのトップ部、前席背後と、的を絞って補強パーツをセットし剛性を高めている。
前後とも倒立式の車高調。リアダンパーは立て気味になるよう、取り付け方法を見直している。フロントブレーキはMR-S用キャリパー&ローター。ヴィッツRS用を利用する手法もあるそうだ。
デフィのマルチディスプレイやブリッドのフルバケなど、車内はスポーツカーそのもの! ステアリングに加え、ペダル類まで細かく見直し、正確な操作ができるよう気を配っている。
【Techno PRO Spirit(テクノプロスピリッツ)】
住所●埼玉県川越市小中居945-1
営業時間●10:00〜19:00
定休日●不定休
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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