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燃費・環境性能はもちろん、大人の乗り味に進化した
MAZDA/ATENZA SPORT WAGON
マツダ/アテンザスポーツワゴン(GH系) 2010年1月発表 MC後期モデル
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スポーツワゴンの試乗車は、今回のマイチェンを機に新しい2L直噴エンジンを搭載した20Sだ。この2L直噴ユニットは燃費、環境性能の向上が主目的。なので走りのテイストはあまり変わらないと思ったのだが、これが大違い。
いざ運転してみると、軽快に回るエンジンフィールは良好だし、不快なノイズはカットされて心地の良いエンジン音だけが耳に届くキャビンの静粛性など、かなりのレペルアップを果たしていることが判った。
これだけでも従来の2Lモデルとの違いは明白で、主目的たる燃費、環境性能を考慮しなくても選ぶ価値ありと思うほど。というのも、これまでの2Lモデルは、あくまでも2.5Lがメインの中に設定されているお求めやすいモデルといった印象があったからだ。その意味でも大幅な進化だと思う。
2L直唄ユニットの搭載に加え、操舵フィールの向上や初期応答性の緩和、直進安定性、低速域での乗り心地の向上などを狙いに行われたバワステやブッシュ、ダンバーの特性変更といった項目も功を奏している。
もっとも象徴的なのは、これまではステアした際にやや過敏にクルマが応答する傾向が強かった。もっとも、これはこれで好き嫌いの範疇でもあり、スポーティな側面でもあったのだが、今回からはもう少しマイルドな反応を示すようになった。
そのため一般走行時、高速巡航時ともに流して走るようなシーンでは、ステアの微調整というか、無意識下でのステアの動きというか、必要以上にステアの動きに神経を使わないで済むようになった感がある。
ただし、けしてセンター付近や初期ステアがダルになった感党はなく、従来からアテンザの魅力であるコーナーワークでの良好なトレース性などがスポイルされたわけでは決してない。
同時に低速域でのハ—シュネスが減少し、乗り心地の良さが向上したことも朗報だ。全般的に従来からの魅力は残しつつ、大人の乗り味に進化した印象だ。
このほかセダンの25EX、5ドアモデル・スポーツの25Zにも試乗した。エンジン、サスは基本的に共通。ただ、セダン25EXは17インチ、スポーツ25Zは18インチを履く。果たして乗り心地、ハンドリング、走りのグレード感すべてにおいてスポーツ25Zの方が好フィール。
ちよっと意外な面もありだが、シリーズ中、もっともスポーティなアテンザの走りの良さを実感した次第。
ピアノブラックの加飾パネルやクロームメッキを採用した操作ツマミが、クールなプレミアム感を実現している。
シートシートの材質は最上級グレードの25EXには本革が、それ以外ではフラットウーブンが採用されている。
カラクリフォールドによるフラットフロアに加えて、出し入れしやすいリアゲート開口部付近にワイドなスペースを確保。
試乗した20Sに標準装備されていた16インチアルミホイール。タイヤサイズは205/60R16だ。
エンジンは2Lと2.5Lの2本立て。2Lエンジンは直噴エンジンの新採用で全車エコカー減税対象車だ。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年1月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]