当時欲しかったあのクルマをプレイバック! 【ホンダ・フリードスパイク(GB3/4)編】 #TAS2022

3列シートのちょうどいい、が出た! ホンダ・GB3/4前期フリードスパイク(2010年7月〜2011年10月)【当時は高嶺!? いま気になる中古車の新車当時レビュー】

クルマ選びで迷うことのひとつが、新車か中古車のどちらを選ぶか。新車であれば、最新の機能を体感できるうえ、購入時にある程度自分好みにオーダーすることも可能。しかし現実的な予算を考えると厳しい場合も。一方、予算的にグッと抑えられるのが中古車だ。年式やクルマの状態によって金額は変わってくるが、新車当時買えなかった憧れのクルマが手の届く可能性もある。そこで、いま狙ってみたいクルマが登場した当時の仕様、そして試乗レポートをプレイバック。今回はホンダ・フリードスパイク(GB3/4)。主要諸元表付き! 全長・全幅・全高、室内長、車重、最高出力や最小回転半径、乗車定員をはじめ、燃料タンク容量までわかります。

新発想「反転フロアボード」搭載の広々コンパクト

HONDA/FREED Spike
ホンダ/フリードスパイク(GB3/4) 2010年7月初代デビュー

本誌でも既報の通り、フリードの新しいバリエーションとしてフリード・スパイクが登場した。3列シートの「ちょうどいい」ファミリーカーを旨とする本家フリードとは異なることはもとより、2列シート&5人乗り仕様のFLEXに対しても2列目のシートアレンジやラゲッジルームの機能性などを異にしたアクティブギア。

コンセプトは「アナザーライフスタイルクリエーター」だ。

エクステリアはフリードに比べ、独自のキャラクター性が与えられている。フロントまわりは専用のグリル&バンパーが与えられてグッと押し出し感の強い表情に。そんなフロントビューよりもさらに個性的なのがリアクォーターまわりで、クォーターウインドウはなくボディ同色のパネルがあてがわれている。

これはラゲッジルームの両サイドに様々な収納が設けられているためでもあるのだが、ノーマルのフリードとはガラリと印象を変えるエクステリアのポイントになっている。また、リアコンビランプも専用デザインだ。

ダッシュボードまわりは、専用のブルー照明メーターや加飾パネルなどにより、スパイク独自の演出が図られている。

2列目シート~ラゲッジルームはスパイクならではの仕様が満載だ。まず2列目シートは収納方式がフリードとは異なり、シートバックを前倒しにすると座面も沈み込むダイブダウン式。これによりラゲッジに設置されている反転フロアボードと同じ高さとなり、広大なフラットスペースが出来上がる。

荷室長は最大で2015㎜、幅はホイールハウス間で1010㎜。フラットモード時の荷室高は1070㎜だ。そして反転フロアボードはアルミと樹脂の軽量設計なので片手で簡単に天地反転が可能で、より荷室高を稼ぐスロープモードにすれば最大1185㎜の荷室高となる。

シート、反転フロアボードとも6:4分割なので、左右でモードを変えたり、3名乗車のアレンジも出来る。フラットモードでは大人が寝るスペース、スロープモードではバイクの積載など、ラゲッジ両サイドのユーティリティとも合わせて使い方は無限大といえそうだ。

エンジンは1.5L VTECで、FFはCVT、4WDは5速AT。FFはエコカー減税に適合している。

後方視界をサポートする後方視界支援ミラーは、バックモニターがなくても重宝するローテクを活かしたアイデアものだ。

ブラック内装を基調に、ワイドに伸びるインテリアパネルをチタン調に加飾。操作系は使いやすさを考慮して、機能ごとに分類して配置している。



シートはフロント、リアともに大型でホールド性とクッション性を兼備。特にリアは、ダイブダウンのために全体を薄くしながらも快適な乗り心地を確保。


カーゴルームをより機能的に利用できるよう、サイドにもいろいろなアイデアが。ビルトインテーブルやカーゴスポットライトはGジャストセレクション以上のタイプに標準装備。

タイプ別設定となる後方死角支援ミラーは、凹凸面鏡の採用で、車内から死角になりがちな後方エリアの確認が可能に。

Gジャストセレクション以上のタイプに装着される運転席&助手席側のドリンクホルダーは照明付となる。



左右別々に反転させて高さを変えられる反転フロアボードが、フルフラットモードや、最大荷室高が1185㎜になるフルスロープモード等、カーゴルームの多彩なアレンジを可能にしている。

純正アクセサリーで、スパイクの可能性がもっと広がる




モデューロブランドのエアロはフロント、サイド、リア&テールゲートスポイラーという構成。サイドにはドアの開閉に連動したウェルカムライトが装着される。メッキタイプのフロントグリルはもちろんのこと、ドアハンドルプロテクションカバーは出色だ。インテリアはシートカバーやインテリアパネル、LEDルーフ照明はもちろんのこと、カーゴルームの使い勝手がさらに広がるシステムカーゴトレイやルーフインサイドレール、スクリーンシェード等、多彩に用意されている。

※記事の内容、価格、スペック等は2010年8月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。

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