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360度画像でお送りします
Bedford・CA Dormobile
おどろきの1台(実はもう1台レア車が並んでいるのですが)が、東京オートサロン2022の会場に展示されていました。
その名は、ベッドフォード・CA。1950年代から60年代にかけて英国で製造された商用車。フェニーなフェイスと、配送などに便利なフロントスライドドアが特徴的な1台です。
このベッドフォード・CAをキャピングカー架装したコーチビルダーがドーモービルで、1968年〜69年のわずか1年の間のみ製作されたモデルのうちの1台が、この個体となります。
面白いのが、前後2座の計4座のバタフライ・シート。60年代当時の自由さもあるのでしょうけれど、すべてがフラットまでリクライニングし、さらに座面もシートバックもどちらも倒したり、立てたりができるようになっています。
そして前後をつなげれば、ざっくりキャンプ用品のコットサイズくらいのベッドになるイメージ。
つまり、4座のシートで2名が就寝できるという寸法。さらに左右のシートは最近のミニバンのように横スライドもするので(現在のハイエースベースなどのキャンピングカーでも横スライドできるセカンドシートはあります)、大きめの1つのベッドとしても利用できます。
また運転席側の後席は内装に背もたれがあることからもわかるように、フラットにして横向きに座ればテーブル用のシートにもアレンジ可能(写真ではテーブルはありませんが)。
さらに、前席のリクライングを逆さま(走行時の座面を立てて、背もたれを倒す)にすれば、横向きシートと組み合わせても、後席と対面でも使うこともできるという仕様になっています。
「4名で来たら、あと2名が寝られないじゃない」とお思いかもしれませんが、そこは横開きのポップアップルーフにスペースがあるのでカンペキ! 全員快適に眠れますし、もし2名で使うなら、下をダイネットとして使用したまま後片付けもしないで、ルーフベッドで眠ってしまう……なんて使い方もできます。
しかも、このベッドフォード・CA、幅は1.79mくらいあるものの、その多くが全長4m前後のボディサイズ(約3.9m〜4.2mくらい)となっているのですから、日本でも使い勝手がいいですよね。
古くてカワイイというだけでなく、実はそのパッケージングが今だからこそ魅力的に見えてきませんか?